「酵素の研究」の結果、肝臓病、高血圧、動脈硬化、アレルギー、結核、糖尿病、心臓病、腎臓病、リウマチ、肥満といった疾患時(のほとんどすべて)は、
細胞内の酵素レベルがたいへん低い、と報告されています。
肥満者の中にはリパーゼレベル(脂肪分解酵素)が低いことから肥満になってしまった人もいます。
アミラーゼ酵素レベルが低いことで肝臓病が見つけられる人もいます。
食物アレルギーの人も、血中の酵素レベルの低下から見つけられます。
スウェーデンのある研究所の研究員は、加熱調理した食餌をどうぶつに与えた実験を行なったところ、
どうぶつ(ネズミなど)が若いときはうまく成長するが、大人になると急速に老け込み、多くの病氣(特に、変質性の難病)にかかって早死にしたと発表しました。
逆に生の食餌を与えると、老け込むのも遅く、難病や希少な病氣にはかからなかったということでした。
野生のどうぶつは生きた酵素たっぷりの生の食餌をしているので、人間を悩ます深刻な病氣や慢性病の心配はないのです。
母なる大地は、生の野菜や果物をたくさん生み出してくれました。それは人類もどうぶつも生かすに十分な内容でした。
にもかかわらず人類は、砂糖という非自然的な物質を作り出し、本来薬とはいえない化学薬品を作り出し、
加工した食事、加工した菓子(特にスナツク菓子)やジャンクフードを氾濫させ、自らを病氣だらけの生き物にしたのです。
関節痛(膝、足、手、胴、首)や腰痛、坐骨神経痛や頭痛も、酵素不足が根本原因となって起こります。
痛みはクエン酸サイクルというエネルギー回路に食べ物の栄養が入らないときに起こるからです。
つまり食べ物が酵素不足によってうまく微量分子に分解されないとき、その栄養素は腐敗菌によって処理されてしまうのですが、
腐敗菌は酸素を含んでいない嫌氣性の菌であるため、好氣性のエネルギー回路が働かず、嫌氣性の回路が代わりに作動してしまいます。
ここで乳酸やビルビン酸という酸を生むのですが、これが筋肉を岩のように固め、その結果ものすごい痛みが生じ、全身の筋肉痛につながるのです。
頭痛とは、これらが起こった結果、脳に乏血が起こってセロトニンが出現し、頭蓋内圧が若干かかって起こる現象といえます。
つまり痛みはほとんど腸から出発するといえるのですが、その最大の原因は酵素不足によってタンパク質分解がうまくいかず、
エネルギー回路がスムーズに回らず嫌氣性回路が働くためです。
極端な疲労もタンパク質や脂肪の消化不良が原因です。消化不良は上記のメカニズムで全身の筋肉に疲労物質の酸(乳酸、ビルビン酸、酪酸、アセト酢酸)を生み出すからです。
こういった酸は痛みとともに疲れを生じさせるのです。
さらに活性酸素の出現を生じ、細胞破壊が進むと、その毒素が全身に溜まっていきます。
これが細胞便秘なのです。処理する酵素(代謝酵素)も欠乏しているため、毒素はうまく排出されず、「酸」と「毒素」のダブルパンチにより、疲労感はいよいよ増していくのです。
これらの症状が続くと、疲労感に加え見かけも悪くなります。シワ、シミ、脱毛、フケが出現し、顔には生氣がなく、声にも覇氣がなくなります。全体に老け込み、
元氣がなくなっていくのです。そしていずれ何らかの病氣が出現します。
つづく
グスコー出版 スーパー酵素医療 より抜粋