シリーズ酵素16~野生どうぶつはなぜ病氣にならないのか~

現代人の食生活は、食物酵素をふんだんに含む食品を主食とする生活からは離れ、熱の加えられた、加工された食品を主食とする生活に変化してきました。

・食物酵素のほとんどは、摂氏40度以上の熱処理によつて破壊されてしまいます。
ミネラルといった栄養素は野菜の中にもちろん存在しますが、生のままで食べるときと違って、野菜炒めを食べるとき食物酵素の有効性は、熱によって失われてしまいます。
ハウエル博士は、『酵素栄養学』の中で次のように説明しています。

「みなさんは、ジャングルに棲む野生どうぶつが、ガン、心臓病、糖尿病などで苦しんでいる姿を見たことがありますか。野生だから動物自体を見る機会がない、
などと言わないでください。アフリカで野生の動植物の生態系を観察・研究している科学者からは、野生動物が病氣になったなどというような報告はありません。

たとえば、野生のライオンが心臓発作を起こして救急車で運ばれる姿や、メスのチンパンジーの乳房がガンで腫れてしまうことや、
関節炎の症状が悪化してふつうに歩けない象などがいたら、全世界のトップニュースになることは疑いなしです。」

病氣の原因は食事ばかりではありません。
精神的なストレスも大きく影響しています。ハウエル博士は次のように述べています。
「日夜食うか食われるかという弱肉強食の世界に生きる野生動物の生活とは、まさに死と直面するほどの大きなストレスそのものである」
それに対して私たちの身近にいるペットたちは、たとえ私たち人間とは異なる生き物だとしても、人間の生活習慣病と、何ら変わりのない病氣を患っているではないですか。
では、ガン、心臓病、糖尿病をはじめとする生活習慣病と呼ばれる病気が、私たち人間や、
人間の飼っているペットたちだけに発症するのに対し、野生動物がそれらの病氣に無縁なのはなぜなのでしょうか。

それは、野生動物が「生の食べ物を主食とする食生活」をしているからです。

考えてみてください。愛犬・愛猫たちは、通常ペットワードという名の加工食品を主体とした食事をさせられています。
飼い主である人間たちも同様に、便利で長持ちのする加工食品を食し、料理の大半が熱の加えられた食べ物となっています。

本来であれば、食べるものの90%以上を食物酵素の主食とするべきところが、反対に90%以上が加工食品や熱処理などを施した料理が食卓に並べられるのが現状です。
これにダイオキシンや農薬などの食品汚染を考慮すると、本当に安全な食品を食べていくこと自体不可能ではないかと考えてしまいたくなります。

つづく

グスコー出版 スーパー酵素医療 より抜粋


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