目には見えないけど、電磁波って大丈夫なの?
電磁波有害説が飛びかう現代、その真相は…!?
電磁波に対し、以下のような論文があります。
携帯電話使用の子ども、脳腫瘍リスクは増加しない!?
「Journal of the National Cancer Institute」に掲載された疫学研究論文です。
携帯電話を使用する子どもが脳腫瘍にかかるリスクは、使用しない子どもと比べて高くなるわけではないことを示唆する疫学研究論文が発表されました。
研究対象者は7歳から19歳までのおよそ1000人の子どもで、2004年から2008年までに脳腫瘍と診断された子どもと、一般から無作為に選ばれたグループについて調べられました。
「携帯電話をいつも使っている子どもの脳腫瘍リスクは、携帯電話をあまり使っていない子どもに比べて高いというわけではない」
「頭部の中で携帯電話からの電磁波により多くさらされる部位で脳腫瘍のリスクが高まることもない。」
…と、これは電磁波に対する肯定的な研究発表ですね。
(他の研究では10年以上使用した場合に脳腫瘍のリスクが上がったと報告されているので、2004年から2008年という期間では調査が未熟な気がしますが。)
複数の専門家は、電磁波はがんや脳腫瘍のリスクが高まる可能性があると警告しています。
特に子どもは携帯電話からの放射をより多く吸収する可能性が高いことを示す研究もいくつかあり、電磁波については賛否両論です。
ただし、これはあくまで研究者の間の話です。
電磁波は有害か、無害かを研究している間にも実際に電化製品による健康被害者は増え、電磁波過敏症患者といった新しい病も増えています。
特に携帯電話は身近な電気製品の一つで、肌に密着させる機会が多いことから体に対する異常を訴える人が多くいます。
また、電磁波の実際の被害は、個人だけでなく携帯基地局や病院などでも報告があります。
携帯電話から出る電磁波の影響で、病室で使用中の電子制御の点滴用ポンプ(シリジンポンプ)が緊急停止するトラブル。
携帯電話基地局の周辺住民が、基地局建設後、耳鳴り、肩こり、不眠、頭痛、めまい、背部痛、鼻血などの健康被害を訴える。
住民同士協力し、携帯基地局を移設させた後、症状が消えた。…など。
そもそも、誰かが何らかの健康被害にあったから、それに対しての原因を突き止めるためにこういった電磁波の研究が進められています。
電磁波の研究が精力的に行われるようになったのは、第2次世界大戦の時代です。
戦争時に使用するレーザーが開発され、そのレーザー技師等、関係者に体の異常を訴える人が増え、電磁波の影響が懸念されるようになりました。
このことからわかるように、電磁波の強い影響下にいる人からまず被害にあっています。
電磁波の健康に対する影響はこのころからすでに懸念されていたのです。
ですが、それまでレーザー技師など特別な職業にしか存在しなかった病が、第2次世界大戦後には電子レンジ、冷蔵庫、洗濯機、携帯電話、IH調理器といった電化製品が市民の間にも広がりました。
家庭だけではなく、町にはあらゆるところに電線が張り巡らされ、鉄塔が並びます。
このころの市民は電磁波という存在をまだ知らなかったことでしょう。
そして、もちろん高周波だとか、低周波だとか、マイクロ派とか、そういった電磁波の言葉も知らなかったと思います。
こうして、徐々にですが電磁波の被害を訴える人たちが増えてきました。
その方達の多くは、仕事や家庭で電磁波を多く浴びる環境にいる人たちです。携帯基地局が家の近くにあるとか、家の前に送電線があるとか、携帯電話をよく使用するなど…。
こういった電磁波に対する影響は日本だけではなく、世界中で起きています。
世界の保健機関であるWHOも動かすくらいに電磁波の懸念は広がっています。
上記した研究結果のように、科学的に電磁波と健康被害の根拠が見つからない、だから危険ではない!といえるでしょうか?
少なくとも、電磁波が蔓延する社会になり、そして実際に健康被害を訴えている人が多くいるのは確かです。
ここでは、電磁波は人体に有害な何らかの影響がある、ということで次回以降詳しく電磁波の生体影響作用について考えていきたいと思います。
川野 ゆき