お母さんは○○○○によってリラックスします。
赤ちゃんはもちろん、お母さんにとっても母乳育児は大切なのです。
赤ちゃんが3歳になるまでお母さんと一緒に過ごすべきなのは何故?
○○する力を育む最も大切な時期に重要な3つの要素とは?
私達は皆、親から愛情を受けて育ててもらったおかげで、今こうして元氣に過ごすことができています。
幼い頃は特に母親と過ごす時間が多く、その時期に愛情をたくさんもらえるかどうかが
子どもの情緒、人格形成に大きく影響しています。
一般的に子どもが3歳になるまでお母さんは一緒に過ごすことが望ましいと言われています。
それはなぜでしょうか?
お腹の中から出てきたばかりの赤ちゃんは、生まれてきてもお母さんと離れたくない、触れ合いを強く望んでいます。
病院で出産後、お母さんと引き離されると、赤ちゃんは不安でたまりません。
お母さんの方も、出産直後に大量に分泌されるはずのホルモンがうまく働かず、
本能からの深い愛情がわいてくる機会を逃してしまいます。
まだ言葉を話せない赤ちゃんは、仕草や表情で敏感なコミュニケーションをとろうとします。
そのため、お母さんのちょっとした心の変化を感じ取る能力が高いのです。
赤ちゃんは3つの要素から共感する力を働かせて、お母さんの心を感じています。
1つは呼吸です。赤ちゃんはお母さんと触れ合いながら、お母さんのリラックスした呼吸や乱れた呼吸を肌で感じ取っています。
2つめは心音。胎内にいる時からお母さんの心音を聞いてきた赤ちゃんは、
生まれてからも自然と心音を聞き分けています。
3つめは視線です。赤ちゃんはお母さんの目を見て、どこを見ているかということを自然と認識しています。
母乳で育てることは、赤ちゃんへ営養を送ることはもちろん、これら3つの要素を満たしているので、
感覚の発達にも良いことが分かっています。
もし、お母さんが赤ちゃんを抱くこともなく粉ミルクを飲ませていたら、これらの感覚は両者とも育たないのです。
このような非言語コミュニケーションは、成長する過程で様々な場面で学んでいくことになります。
楽しく遊んでいるとき、表情や仕草にも楽しい氣持ちが表れるのを感じ取ります。
兄弟や友達とケンカしたときにも、相手の表情や仕草を観察して、怒っていることを認識します。
このように表情や仕草から相手の感情を読む行為は、社会生活をする中で基本となる能力です。
これが欠けると人が嫌がることを平氣でする、なぜ嫌がっているのか分からないなど、人とのコミュニケーションが上手くいきません。
相手の氣持ちを理解できないのは、想像力が欠如しているから。
どうしてお肉を食べたらいけないのか。殺されるどうぶつ達が苦しんでいることを想像できるか。
正しいどうぶつ観を身につけるためにも、想像力を働かせて共感する力は欠かせません。
また、母乳を与えることは哺乳どうぶつにとって当たり前のことであり、自然の摂理に沿っているのです。
赤ちゃんがお乳を吸うと、お母さんの脳からオキシトシンというホルモンが分泌され、心の中の不安を打ち消し、安心感をもたらします。
オキシトシンは人とのつながりを保つ時に働くホルモンで、特に妊娠中や授乳期に活発に分泌されます。
母乳で育てる行為は、お母さんのストレスを緩和する作用もあるのです。そして、オキシトシンが分泌されると、
セロトニン活性を促し、みなぎる元氣が出てきます。
よく女性は母親になると強くなると言われますが、このようなホルモンの影響も大いにあるのでしょう。
しかし授乳行為はノルアドレナリンの分泌を抑えるので、不安感を持たないかわりに集中力が欠けるため、
お母さんの体は外に出て働く状態ではありません。
3歳までは働かずに子どもと一緒に過ごす方が良いと言われるのは、そのような理由もあるのです。
生まれて3年間は、人生の中で実にわずかな時間です。そして、心や体の成長の土台を作る時期でもあります。
それに関わるお母さんの役割はとっても重要で、子どもの将来を左右すると言ってもいいくらいです。
この時期に赤ちゃんとじっくり過ごすことが、お母さんの重要な役目になります。
自然なお産をして、本能からの深い愛情で赤ちゃんを育てることが母と子にとって最高の幸せとなり、家族など周りの人にも良い影響をもたらします。
山本 和佳
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