携帯電話のリスクが欧米各国でニュースに!!
しかし、電磁波のリスクを日本では報道されなかった…!?
その内容とは…!?
これは2004年10月13日に発表された疫学調査の報告です。
今からですと7年も前の報告ですが、当時、欧米各国ではこのニュースが駆け巡り市民に衝撃を与えました。
携帯電話と聴神経腫(聴神経鞘腫とも呼ばれます)リスクの関係が明らかになりました。
聴神経腫瘍とは
聴神経(耳の奥で、聴覚と平衡覚を脳に伝える感覚神経)の周りを包む膜(シュワン細胞)から発生し、ゆっくり大きくなるのが特徴の良性の腫瘍です。
腫瘍が成長するのに時間がかかるため、症状が出現するのは、腫瘍が発生してから何年も経過していることが多いようです。
大きくなると周りの神経や脳を圧迫します。
聴神経腫の初期症状として最も多いのは、聴力の低下です。
腫瘍は聴神経の周りの膜から発生しますので、聴神経を圧迫してしまい、耳の聞こえが悪くなるという症状が出現します。
腫瘍もゆっくりと大きくなっていくため、自覚症状もあまりないまま症状が悪化していきます。ですが、よく聞いてみると、腫瘍のある側の耳では、電話の声が聞こえにくいなどの症状がわかる場合があります。
その他の症状としては、顔面のしびれ、顔面の筋肉の麻痺、めまい、嚥下(えんげ)障害(口から入ったものを飲み込みにくくなる等)があります。
(片側の耳の聞こえが徐々に悪くなってきたり、めまいの発作を繰り返すなどの症状がある場合は、聴神経腫瘍の可能性が考えられると言われています。)
この疫学調査は、環境医学の研究所であるスウェーデンのカロリンスカ研究所、ここのアンダーズ・アールボム教授(同研究所副所長)とマリア・フェイチング博士の指導するチームにより発表されました。
約150人の聴神経腫の患者と、聴神経腫ではない600人の対照者を比較調査した結果、携帯電話を10年以上前から使用している人は、聴神経腫のリスクが2倍、携帯電話を左右どちらかいつも決まった側で使っている人に限っては、聴神経腫のリスクが約4倍になることが分かりました。
そして、携帯電話を使用していない側では聴神経腫のリスクの増加はほとんど見られなかったのです。
このことで、携帯電話と聴神経腫の関係は明らかに分かります。
フランスのリヨンにある国際がん研究機関(IARC)による13カ国連携の研究文誌『エピデミオロジー(疫学)』11月号にこの疫学調査報告が記載されました。
その後、アメリカではマイクロウエーブニュース誌をはじめ業界団体専門誌、NBCテレビ(2004年10月15日)、
イギリスの公共放送局であるBBC(同14日)、
など、先進国のメディアは「携帯電話とがんのリスク」、「携帯電話を普通に使用することで生じる電磁波被曝」と市民にこの研究結果を伝えています。
この調査報告は、IARCの携帯電話と脳腫瘍(特に髄膜腫、神経膠腫、聴神経腫瘍)との関連を調査する国際共同疫学調査の一部分です。
同じ先進国である欧米各国では雑誌の他テレビでも報道されたというのに、日本では当時一部の雑誌でしか報道されませんでした。
報道されないと、自分で学んでいる人以外は知るすべがありません。
そのため、日本では電磁波に対する意識が他先進国に比べ低い傾向にあります。
そして、悲しいことに電磁波に対する防衛もされていないため、今では電磁波過敏症といった新しい病まで蔓延しつつあります。
こういった事態を防ぐためにも、市民一人ひとりがもっと電磁波に対し意識していくことが大切です。
(続く)
川野 ゆき