2011年6月、古来から受け継がれてきた揚げ浜式製塩法などを含む「能登の里山里海」が世界農業遺産に認定されました。世界的にも重要であり、未来へと守り継がれていくべきこの製塩を題材として、制作されたドキュメンタリー映画「ひとにぎりの塩」が順次公開中です。
予告編がご覧になれます。

監督:石井かほり(長編監督デビュー作品)
製作:映画ひとにぎり製作上映委員会
制作・配給:有限会社ヒバナ・エンタテインメント
後援:石川県、珠洲市、国連大学高等研究所、世界農業遺産活用実行委員会、石川県観光連盟、珠洲商工会議所
特別協力:珠洲の塩協議会、株式会社奥能登塩田村
協 力:北國新聞社、ユナイテッド・シネマ株式会社
人間が生きてゆくために不可欠な『塩』。
かつて日本各地で生産されていた塩は、より安価で安定した塩を自国で供給することを目指し、1905年、国による専売制が始まった。
以後、戦争や戦後の高度成長で大量需要を満たすための技術開発が繰り返された結果、古来より続く製塩技法“揚げ浜式”はあえなく姿を消す。
しかし歴史の奇跡により、日本で唯一作り続けられていたのが、雄大な日本海を臨む奥能登・珠洲だった。
この地でひたすらに続く塩づくりが、今を生きる私たちに語りかけるものとは……?
能登半島の先っちょで生まれる まあるくて四角いお話
石川県能登半島の最北端、珠洲(すず)では、日本最古の「揚げ浜式」と呼ばれる方法で塩づくりが今も続いています。海水を汲み上げて砂にまき、天日と風で乾燥させ、釜で煮詰める原始的な塩づくりは、大変な労力と手間がかかります。
浜士(はまじ)と呼ばれる塩づくり職人の塩にかける想い、雄大な日本海と日本の原風景とも言われる美しい里山に抱かれる人間の営みを、季節を通じて追いかけた長編ドキュメンタリー『ひとにぎりの塩』が本作です。
東日本大震災を経て、もう一度見つめ直されること。
それは、効率や量産だけではない、ものづくりの意味やプロセスの大切さ、日本人が自然とともに生きてきた暮らしの知恵ではないでしょうか。
今年6月には、世界農業遺産にも認定された能登半島。
その最北端で静かに、熱く守られてきた塩づくりと、大きな自然に抱かれる人間の小さな営みは、今を生きる私たちの大きな道しるべになることでしょう。
10月29日ユナイテッド・シネマ金沢を皮切りに順次公開中です。
詳しい上映スケジュールは公式ホームページをご覧ください。
公式ホームページ
(小田切 聖之介)