・元旦に旅立った命
・まだいる?ペットショップへ行く人間
・犬は人間に懐かない?
・レスキューのいらない世の中へ
皆様お正月はいかがお過ごしでしたか。
私はここ数年平穏な正月を迎えていましたが、今年はとても感傷深い年明けとなりました。
ゆいで年末に保護したミニチュアシュナウザーのヨモギちゃんが元旦に虹の橋を渡ったのです。

(保護当時)
ヨモギちゃんは年末の26日に行政より引き出し、預かりさんのもとへ移動し、年明けから優しい里親さんを探そうと話していた矢先でした。
大晦日に容態が急変、元旦の朝一番で救急病院へ。
診断によると子宮蓄膿症の末期であると。
高齢ともあり手術の成功率は低かったものの、獣医の判断でそのまま緊急手術に入りました。
そしてその日の夕方私のもとに一本の電話が。
ヨモギちゃんは手術が終わった後、麻酔から目を覚まさずにそのまま眠るように静かに亡くなったのです。

(保護2日目)
原因は子宮蓄膿症による子宮の破裂。
行政に居た頃から下腹部が張っており、時折しんどそうにしていたヨモギちゃん。
もう長い間子宮蓄膿症を患っていたようで、保護した時には既に一度目の破裂が終わっていたと獣医に言われました。
一度目の破裂を自己治癒で治した形跡があるとも言われました。
そして今回は二度目の破裂だったのです。
大病を患いながら捨てられ、必死で耐えながら一人で彷徨っていたのかと思うとやり切れませんでした。
全身毛玉だらけでボロボロの状態で保護されたヨモギちゃん。
お腹と胸には何度も出産を繰り返した形跡がありました。
それでも健氣に頭をうな垂れながら傍に来て、断尾された短いしっぽを振っていました。
彼女はきっと元々繁殖に使われていたのだと思います。
人間にゴミのような扱いを受けてなお、人間を信じて寄り添ってくる。
その姿を見て悲しくなりました。
きっと長い間苦しみ続けた事でしょう。
彼女の最期が処分場じゃなくて良かった。
暖かい家で束の間でも愛されて良かった。

(預かりさんの家にて)
ヨモギちゃんの突然の死を受けて、改めて今のペット産業のあり方に憤りを覚えました。
日本の皆さん、どうか犬をペットショップで買う事はもうやめてください。
あなたの周りでそういう人がいたら、必ず止めてあげてください。
いつまでも皆が子犬を欲しがるから、アクセサリーの様に命を弄ぶから、ヨモギちゃんのような可哀そうな子が後を絶たない。
ペットショップは綺麗で可愛い子犬を展示していますが、その親犬の事を一切表には出しません。
親犬は「繁殖犬」としてブリーダーのもとで監禁されているのです。
餌も水もろくに与えられず、狭いゲージに閉じ込められ、日光を浴びることもなく、自分のトイレの上に寝て、そこで餌を食べます。
狭い空間と退屈さで精神を苛まれ、24時間吠え続ける子もいます。
それを黙らせるために犬達は声帯を切られます。
年に数回の交尾を強制的に繰り返され、上手に出来ないときは薬物を投与され、交尾が成功するまでは何日も餌をもらえません。

汚く狭いゲージの中で赤ちゃんを産み落とした後はすぐにブリーダーに取り上げられ、赤ちゃんは競り市へと売り出されます。
残された母犬は、赤ちゃんにあげるお乳が溜まり、乳腺がパンパンに張ってきます。
こうして乳腺腫瘍へとなっていくのです。
何度も酷使させられた子宮はあり得ない位に腫れ上がり、菌が入り、膿が溜まり、子宮の病氣を患います。

今回のヨモギちゃんの様な可哀想な犬を作っているのは、間違いなく私達、一般市民です。
私達が犬を飼いたがるから、犬と一緒に居たがるから、結果犬を苦しめています。
ペットという概念を無くさなければ、この悲劇が終わる事はありません。
私は長い間、犬と人間は相思相愛だと思っていた時期がありました。
犬と人間はそもそも仲が良くて、信頼しあってきたと。
でもそれは根本的に大きく間違っていた事に氣付いたのです。
犬は人間に懐いているのではなく、彼らは潜在意識の中で「人間に逆らったら恐ろしい事をされる」という恐怖を感じ取っているのではないのでしょうか。
いう事を聞かないと何をされるかわからない、彼らは恐怖と不安に駆られて人間に媚びないと生きていけない事を感覚で知っているのです。
ヨモギちゃんがすぐに私達に心を開いてくれたのも実は違う、人間に逆らったらどんな目に合うかを知っているから敢えて無抵抗を選んでいるだけ。
どうぶつは賢い。
だからこそ人間に逆らうと生きていけない事を犬はわかっているのです。
本来犬が本氣になったら人間の頭なんて噛み砕けるのですから。
ペットが人間に懐くと思っている人が多いですが、彼らは自分の身を守る為の防衛本能として人間にひれ伏しているだけです。
だから今のペットの在り方は間違っているのです。
どうぶつとしての本能を抑え込み、恐怖と不安で支配し、彼らを人間の奴隷として扱っています。
人間と犬はそもそも特別仲良しではないのです。
たまたま昔から一番身近に住んでいたというだけで、犬は人間に忠誠を誓うものでもないし、人間が飼いならすものでもありません。
私は長年、一匹でも多くの犬を幸せにしたいと思い、レスキュー活動を続けてきました。
13年間現場で動き続けてきましたが、では果たして今現在、捨て犬はゼロになったのでしょうか。
確かにみんなの意識は少しずつ変化し、一時期よりは捨て犬は減っては来ていますが、相変わらずペットショップやブリーダーは存在し、そこでお金を払って犬猫を買う人もいまだに存在します。
大切な事はそういう人間をまずは1人でも減らす事。
「世界中の犬を助けることは出来ないけれど、一匹の世界を変えることは出来る」
この想いのもと活動を続けてきました。
しかし、その為に最も必要な事は、人間を変える事なのです。
法律を変える事。世論を変える事です。
改めて私の夢は、どうぶつ達の人間からの「解放」です。
監督が以前勉強会で言われていた言葉がずっと心に残っています。
「自分も自由でありたい。だからどうぶつ達にも自由であってほしい。」
「どうぶつと人間とは住む世界が違う。だから飼い慣らすのは間違えている。」
私達は「どうぶつを助ける必要の無い世の中にする事」が最終目的であり、それが自然の摂理であると考えます。
元旦に虹の橋を渡ったヨモギちゃん。
彼女が残したメッセージを真摯に受け止め、2017年目標にむけて新たな一歩を踏み出したいと思います。
小田奈々
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