【一般無料】自然を尊ぶ生き方(健康基礎講座)

農耕生活をしていた日本人の暮らしは、天候などの自然現象に大きく影響を受けました。
自然の営みの中に神を見出し、自然を敬い尊ぶ精神が強まった。
あらゆるところに神様が宿ると考えられ、一神教とは全く異なる思想のため、宗教戦争など起きることはありませんでした。
また、季節がの移り変わる中で行われる行事は、人々に生きる力を与えるように工夫された知恵でもありました・・・

古代の日本においては、森羅万象は神によって生み出され、それぞれに精霊が宿るという考え方が生まれ、
時が経つにつれて精霊が神に変化して、八百万の神として伝えられるようになりました。

八百万はとても数が多いことを表す言葉で、太陽、月、星、風、雷といった氣象に関する神様や、
山、川、海、田、土地、石、水など、その他にも生活に密着した台所、かまど、お手洗いなどにも神様がいて、
どうぶつや植物にも神様が宿るというように、あらゆるところに神様がいると信じられてきました。

例えば雷は「神鳴り」のことで、神の怒りだと信じられていました。
雲に覆われて空が暗くなり、大きな音と光、勢いよく降る雨や雷が落ちた時の衝撃を見て、恐怖を感じました。

今のように電氣や雨風をしのぐ頑丈な建物が無かった時代において、雷に対する恐怖は相当なものだったでしょう。

日本の年間行事やお祭りなども、豊作を願ったり、収穫を感謝するなど、自然に寄り添いながら
生きてきたことが伺えます。

四季がある日本独自の美しい言葉が数多く残っています。
例えば、雪にまつわる言葉を一部ご紹介いたします。

◇うっすらと積もってすぐに溶けてしまう雪・・・「泡雪」「淡雪」
◇風に乗って流れてきた雪・・・「風花」
◇雪の美しさを表す言葉・・・「白雪」「雪花」「深雪」
◇雪が降り積もった様子・・・「銀世界」「銀雪」「雪化粧」
◇冬に別れを告げる最後の雪・・・「終雪」「雪の別れ」「雪の果て」
◇春になっても残る雪・・・「残雪」「去年の雪(こぞのゆき)」

他にもたくさんありますが、雪が降る様子を日本人の繊細な感性で、様々な表現がされています。
自然に神様を見ていたからこそ、このような言葉が生み出されたのではないでしょうか。

また、日本人は祭りや年中行事の日を「ハレ」、普段の日常を「ケ」と呼んで、日常と非日常を使い分けていました。

「ハレ」の日には、神聖な食べ物であるお餅や赤飯を食べるなどして、特別な日であることを祝います。

日常の生活の中で、暗い氣持ちになったり、病になるなど「ケ」の生活が順調に行かなくなることを「氣枯れ(ケカレ)」といって
忌み嫌い、お清めやお祓いなどをしました。

「氣枯れ」を落として、単調になりがちな生活にけじめをつけて、「ハレ」の日を迎える。
「ハレ」の日に新たなエネルギーをチャージして、自分を活性化させ、また日常に戻って行きました。

自然に寄り添う暮らしを暦に残し、節目に行事を行うことで、人々に生きる力を与えていました。
現代では、お金を払えば年中娯楽を楽しむこともできますが、昔は自然があるのみでした。

1年に数回、氣候が変わる節目に節供と呼ばれる「ハレ」の日が設けられ、
折り目節目に氣枯れを祓ってお祭りするという意味から年中行事になりました。

今では季節とあまり関係のない、ただ騒ぐだけのイベントが増えましたが、自然界と接点のない「楽しみ」は、後で虚しさを感じるだけです。
それは、本当は自然界とつながりたい!というサインかもしれません。

便利になった現代においても、自然に寄り添う行事は大きな意味を持つと思います。
忙しい毎日から少し離れて、自然とつながっていることを思い出す時間は、心を静かに落ち着けたり、
または自分の生き方を見直すきっかけにもなるないでしょうか。

山本 和佳


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