プログラムされた細胞の自然死。不要な細胞は正確な判断のもと死んでいきます。
私達の身の周りでも、アポトーシスの現象を見ることができます。
人間が決して操作することのできない、自然界における素晴らしい調和がとれたシステム。
しかし、体の○○が進むと、アポトーシスは中断してしまう!だから健康なミトコンドリアを増やすことが大事なんです。
私達の体の中にある主要なエネルギー工場とも言えるミトコンドリアは、ATPエネルギーを産生して、体のあらゆる活動を支えています。
ミトコンドリアが不調だと、ATPエネルギーの産生効率が悪くなり、新陳代謝が衰えてしまいます。
私達の体は、毎日エネルギーを作り出していると同時に、古くなった細胞や傷ついた細胞、突然変異によってガン化した細胞を
効果的に排除するしくみが備わっています。
生命体が生きるためには、これら不要になった細胞をそのまま放置すると、生命が危うくなります。
細胞の除去と、その後の補完については、「アポトーシス」という精密なプログラムが用意されているのです。
不要な細胞を取り除くとき、炎症を起こさず、周りの細胞に悪影響を及ぼすこともありません。
アポトーシスの過程では、細胞膜が泡立つように変形しながら小さく縮みはじめます。
そして、細胞核や細胞質がバラバラになってアポトーシス小体と呼ばれる断片になって周囲のマクロファージなどの食細胞に飲み込まれていきます。
食細胞とは、マクロファージや樹状細胞の総称で、不要になった細胞を効率よく食べて処理します。
これらの細胞は、健康な細胞を食べることはないため、細胞自身が不要であることを認識して、
食細胞に食べてもらうシグナルを出していると考えられます。
ちなみに、細胞死にはネクローシスと呼ばれる現象もあります。一般的には「壊死」とも言われ、血行不良や細菌感染、外傷などの
外的要因によって細胞の損傷が起きた時に生じることが多いです。ネクローシスは乱暴な細胞の除去方法で、強い炎症や痛みを伴います。
古い細胞が消滅して新しい細胞に置き換わり、ホメオスタシス(生体恒常性)を維持しています。
人間の体内の細胞を60兆個としたとき、1日当たり約1兆個の細胞がアポトーシスで消滅し、新しい細胞に置き換わっています。
例えば、木の葉が落ちるのも、胎児の指の形成、オタマジャクシがカエルに成長するときに尻尾が無くなるのもアポトーシスによるものです。
アポトーシスの働きにもATPエネルギーは必要とされ、ミトコンドリアが中心となってアポトーシスをコントロールしています。
しかし、ミトコンドリアが弱ってしまうとアポトーシスが妨げられ、細胞の除去ができなくなってしまいます。
アポトーシスはがん細胞を除去する重要な役割も持っていますが、
本来ならミトコンドリアの酸化損傷は、細胞全体に影響が及ぶ前に、アポトーシスの働きによってがんの発生を防ぎますが、
ミトコンドリアのDNAにまで酸化損傷の変異が生じると、アポトーシスも中断してしまうのです。
そして、発生したがん細胞の早期排除ができません。この現象は、抗がん剤の使用によってより急激に酸化損傷が進み、
ほかの場所に転移して、最後は命を奪ってしまいます。
抗がん剤自体が持っている強力な酸化作用によって、フリーラジカルが大量に発生し、ミトコンドリアが弱った結果、
がん細胞の転移を促進してしまうのです。
アポトーシスが正常に働くためには、高い免疫力を保つことが大事ですが、それはミトコンドリアが元氣でないと成り立ちません。
細胞の世界では、調和がとれなくなった細胞は自らそれを悟って死ぬことを告げます。
生体を維持するために実に上手くできているシステムで、人間が到底コントロールできるものではありません。
彼らは余計なことを考えたりせず、環境に的確に対応し続けています。
私達が元氣でいるためには、細胞の働きを邪魔してはいけないのです。
つまり自然の摂理に沿う生き方が重要であり、そのためにどうすれば良いかという事は自分の体と向き合ったり、
自然界の営みを観察することから学ぶことができます。
山本 和佳
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