・山積みになった白い箱
・命のセールはいつまで続く?
・日本人が心を失った大きな原因
先日、行政より連絡が入り、保護期限切れで処分対象の犬がいるという事で早速車を走らせました。
そこにはとても人懐っこい若いトイプードル が、弾けんばかりの笑顔でゲージの中から尻尾を振っていました。
「首輪をしているし、すぐに飼い主が探しに来るだろうと思っていたのですが…」行政の方は困惑していました。
犬の処分に対する行政の対応はその地域や管轄によって様々です。
この様にボランティアと連携を取って、一頭でも救う為に努力を惜しまない所もあれば、いくらボランティアが掛け合っても取り合わず、頑なに処分を続ける所もありま
す。
日本の犬の運命は、関わる人間によって明暗が分かれ、翻弄されています。
なのでこの様に人目に触れ、救い出されるラッキーな犬はほんの僅かです。
年間17万頭もの命は人目に触れる事もなく、日の光を再び浴びる事もなく、冷たく暗い処理機の中で絶命しています。
このラッキーなトイプードルは推定2歳の女の子。
現在、一時ホームステイ先と里親を募集しています。
行政では現在、安置所の様な暗い場所に終日ゲージに入れて置かれていますので、一日も早く自由にさせてあげたいです。
関西近郊の方で、里親が見つかるまでの間のホームステイが可能な方がいらっしゃいましたら一度ご連絡をください。
家族が居なくなっても探しもしない、普通ではあり得ない事ですが、日本人にとっての犬に対する意識が所詮は「物」なのかもしれません。
なので、「動く物」で「動物」と書くし、捨て犬は「拾得物」と言われるしどうぶつを殺した罪は「器物破損」扱いなのです。
この巧妙な言葉での仕掛けが私たち日本人の性根を腐らせ、今では命を命とも思わない価値観の元、大人も子どもも雑踏社会で生きています。
言葉はとても大切で、特に日本語は力を持っていますから、言葉一つで私達の魂は如何様にも変わります。
なので日本は戦後まず言霊を取り上げられたのでしょう。
ひふみやいろは、様々な素晴らしい祝詞はいつしか上げなくなり、神棚を取り上げられ手を合わすこともお経をあげる事も無くなり、学校からは教育勅語が消えました。
今の日本におけるどうぶつ達の現状は、私達の心が作り出したものであって、一人一人の意識が変わらない限り日本のどうぶつ達は救えません。
なのでどうかみんなに知ってほしい。
沢山のどうぶつ問題がある中で、一番身近で一番解決に近いのが「ペット問題」ではないでしょうか。
年間17万頭、一日400頭もの殺処分を嘆く前に、わたしたちにはすべき事があります。
それはペットショップ撲滅です。
ペットショップで犬猫を買うからいつまでたってもこの負の連鎖が止まりません。
この写真は新潟の某ホームセンターにて。
「感謝祭!ペット大放出400頭」と打ち出した犬猫の大バーゲンの模様です。
ゲージの中の犬猫はみんなぐったりしています。
遊び盛りのこの子達はこの狭いゲージの中に閉じ困られたまま、見世物にされ、仲間と触れる事も出来ずに何日も何か月もここから出ることは出来ないのです。
ペットショップで買った犬が問題児だったり、噛んだり吠えたりで手に負えないという苦情が相次いでいますが、当たり前です。
この子たちはいわゆる分離不安症だったり、うつ病、情緒不安定などという精神病にかかっているのです。
人間に例えてみて下さい。
生まれて間もない子どもを母親から離し、三歳になるまで畳一畳もない大きさの箱の中で育てます。
ご飯もトイレも全てその場所で行わせ、一切喋る事も、外に出る事も禁じ、24時間人目に晒されながら生かします。
三年後、その箱から出た子どもは一体どんな状態になっているでしょうか。
想像しただけで恐ろしくないですか。
人間の1年は犬にとっては3年に当たります。
彼らは寿命が短い分、それだけ凝縮された精神性の中で今を生きているのです。
その大切な時間を人間の都合で監禁したり拘束したり、自由を奪っていいはずがありません。
そしてこの子たちのすぐそばにこんな段ボールが積み上げられていました。
この不氣味な白い箱は何でしょう。
箱には「アメショ」や「フレンチ」「シェルティ」と書かれています。
この中には生きた子犬や子猫が入っています。
様はこれがペットショップの「在庫」です。
これは、赤ちゃんや子どもが箱詰めにされて競り市からトラックに乗せられ、そのまま人身売買の店に並ぶのと一緒です。
その間ご飯も水も無し、糞尿は垂れ流し状態で、瀕死の状態で生かされています。
もはやペットショップの在り方や、命に対する私たちの価値観が狂っている。
だからいつまでもどうぶつ虐待を正当化するビジネスが無くならないし、人間社会の事件や問題も一切解決しないのです。
どうぶつ問題を「動物愛護」や「動物好き」や「自分には関係ない」と思っている人がいたらそれは大きな間違いです。
どうぶつに起こっている問題は、人間社会の問題の延長線上にあるに過ぎないからです。
人間の精神が蝕まれているからどうぶつ問題が起こるのであり、逆にどうぶつ問題を解決する事から人間の在り方を正す事も出来ます。
私が目指しているのは後者。
どうぶつを救う事で、人に氣付きを与え、心の在り方を見直し、食を見直し、行動を正し、真に調和と愛のある生き方を選択し、生きとし生けるもの皆が共存共栄でき
る世界を創る。
その手始めが捨て犬の保護活動であったり、様々なデモ活動であったりするだけです。
それは自分の生き方を見せると言う事なのです。
それによって1人でも「ペットショップで買う事を止めた」「肉を止めた」「毛皮を止めた」「動物園に行かなくなった」という人が増えれば、こんな私でもそこに初め
て存在理由があると思っています。
私は普段ペットショップへは足を向けません。
あの子達を見ると皆逃がしてあげたくなるし、でもまだ捕まるわけにはいかないので(笑)そのジレンマでどうしようもなくなるからです。
週末に子どもを連れて、ショーケースの子犬を見にきては騒ぎ立てるようなバカ丸出しのファミリーにはなりたくありません。
私がペットショップへ行く時は「店に意見(という名の抗議)を言う時」と決めていますから!笑
これからもどうぶつの解放に向けて走り続けますよー。
皆も共感していただいたら、この記事を拡散してください。
ペットショップの現状を広めてください。
一日も早く日本からペットショップを無くしましょう。
小田奈々
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