電気社会は日本だけではない。世界でも電磁波被害の報告が…!
広がりを見せる健康格差。被害者側にならないためには…
世界中で、電磁波と健康被害に関する報告が寄せられています。
その一部をご紹介したいと思います。
【スウェーデン】
2001年6月に予防医学研究所等により、電磁界曝露に帰する病気の症状 – アンケート調査が行われました。
調査の目的は、電磁界(EMF)への曝露により、病気の症状をうったえる人々を対象とし、何が問題かを明確にすることです。
調査により明らかになった主な症状は、睡眠障害(58%)、頭痛(41%)、緊張や苦痛(19%)、疲労(18%)、および集中困難(16%)といったものでした。
これらの症状には、携帯電話(36%)、コードレス電話(29%)、電源ライン(27%)、携帯電話の基地局(74%)との因果関係が関連しているようです。
調査された人の内、自分の症状を公的機関に相談した85%の人は満足のいく回答が得られなかったため、そのうち3分の2の人は、自身でなんらかの対策を行っています。
最も一般的な対策は、電磁波を浴びる機会を極力減らすこと。そのために、電源を切ったり、使わない電気製品はコンセントを抜いたりと、元から電源を断ち切ることで効果が見られたようです。
【ドイツ】
研究者がドイツの民間調査機関によって定期的に実施している調査で、携帯基地局が地域住民の健康を脅かしている報告がありました。
初期段階では、本論文の報告、全国調査に参加した合計51444人から、30047人もの人が携帯電話の基地局が自分の健康に与えた影響についての質問に答えています。
携帯電話の基地局(500メートル)の付近に住んでいる住民の健康への悪影響の報告は、そうでない他の参加者より多かったようです。この調査により、携帯電話基地局付近に住んでいる人ほど、電磁過敏症(EHS)の症状が多く表れていることがわかりました。
(他にもたくさんの調査報告があります。)
このように、諸外国では研究者や民間の調査期間が活動的に働き、こうした電磁波の被害を訴える市民から調査、集計し、携帯電話、電化製品、携帯基地局などとの因果関係を次々と明らかにしています。
ですが、学術的には電磁波と電磁波の影響と思われる症状についての関連が未だ確定されていません。
症状を訴える市民が世界中で次々と増えているのに対し、研究の方が追いついていないのです。
電磁波被曝による症状が現れるのは数年~十数年と長期になるため、電磁波健康被害の研究にも時間がかかってしまいます。
ですが、上記したような一部の諸外国では、研究結果を待つより、今症状を訴えている市民を優先した対策をとっています。スウェーデンやドイツ、デンマークなど、ヨーロッパ諸国では電磁波過敏症は社会的にも認知され、公的保険の対象として扱われている国もあります。
残念ながら日本では、電磁波予防に対しては後進国なので公的な保険の対象になるのはまだまだ遠い未来の話です。
日本からも、世界からも電磁波による健康被害者が増大した頃、やっと電磁波健康被害の研究も結果を出し、世の中に発表されるのでしょう。それまでに何人の方が被害にあうのでしょうか。
世界でも認知されるほど、世界中で電磁波過敏症患者が以前にもまして増えてきています。
確実に、電磁波で健康被害を訴えている人が増えている事実を軽く考えてしまうのは危険です。
いつの時代も、国が動くのはたくさんの犠牲者が出てからなのです。
電磁波の情報を積極的に取り入れ、危険を回避する行動をとっている人と、そうでない人とではますます健康の格差が広がる社会になっていきます。
その時、自分が犠牲者側にならないようにするには、手に入れた情報は積極的に活用することです。
使わないコンセントは抜いておくなど、誰にでも出来ます。
こうした小さな積み重ねが、自分や大切な人を守ることに繋がっていきます。
(つづく)
川野 ゆき