【アーカイブ配信】芽吹き返り咲く命のために(どうぶつの声)

・心に残る一匹の犬

・ハンターは野蛮で最低な娯楽

・小学6年生の少女からのメッセージ

春が近づくと思い出す一匹の犬がいます。
それは3年前の春先のある日。
穏やかな朝、私の携帯がその静寂を遮るかのように鳴り響きました。
それは警察署からの電話。
いつもその着信を見ると一瞬氣が締まります。

「迷い犬が一匹いるんだけど。一度見に来てほしい。ただこの子はね…」

保健所に送る前に必ず私に連絡をくれるこの警察署とはもう長い付き合いになります。

「犬をみすみす殺したくない」

たったひとつのこの想いだけが、私達を繋いでくれています。

警察署へ向かうと、そこにはボロ雑巾の様な薄汚れたメスの老犬が一匹。
どう見ても病氣か栄養失調。足腰も弱っていて迷子というよりは明らかに捨てられた可能性の高い子でした。
「どうしたん。大丈夫?」
私の呼びかけにも答えず、ずっとうな垂れたままの彼女はとても悲しい目をしていました。
年老いて病氣で弱っている中、家族に見捨てられる辛さ。これは犬も人間も一緒です。

彼女は今の自分の身に起こっている現実に氣付き、絶望の淵に追いやられている様な感じでした。

どうぶつ達は言葉を喋れない。

だからこそ私達がその想いを汲み取り、思いやりを持って彼らの氣持ちを代弁していかなければいけない。
どれだけの不安と絶望の中、街中を一人で彷徨っていたのか思うと胸が締め付けられます。

まだ肌寒い春先に出会ったボロボロのお婆ちゃん犬。
これから幸せの花をもう一度咲かせて欲しいとの思いを込めて「さくら」と名付けました。
さくらは庭付き一戸建てのお家に預かってもらうことになりました。

最期まで面倒を見てくれる前提でお世話をしてくれる優しい方との縁で、さくらは暖かいファミリーと余生を暮らすことになりました。
しかしさくら心の傷はなかなか癒えず、数ヶ月間は私達に笑顔を見せてくれる事はありませんでした。

しかし、保護してから8ヶ月経ったある寒い冬の日。
体調が日に日に悪くなっていくさくらを献身的にお世話してくれたホストファミリーの優しさのお陰で、徐々に心を開いてくれたさくらが初めて私達に甘えてきたのです。
身も心も傷ついたさくらが再び生きよう、信じようと思ってくれた瞬間でした。

でもそんな喜びも束の間…。

さくらは保護当時から侵されていた癌によって14日後に静かに息を引き取りました。

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私達は小さな丘の上にある桜の木の下にさくらお墓を作りました。
毎年春訪れをそっと私達に教えてくれる可憐な桜の花は、ちっちゃくて可愛くてちょっぴり人見知りで控え目だったさくらのようです。
桜の花は一瞬にして咲き開き、一瞬にして散っていきますが、これは人々が桜の花を眺めて幸せを感じている内に散る事によって、その幸せを周りに振り撒く意味があるそうです。

人間裏切られ、一度は生きる希望を失ったさくらは、最後の最後に人間許し、そして笑顔を見せてくれ、私達に幸せと愛を振り撒いて虹の橋を渡っていきました。
今でも春の訪れを感じると、氣持ち良さそうに目を細めたさくらの顔が目に浮かびます。

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世の中には人間に裏切られ、心に深い傷を負ったどうぶつが沢山います。
この写真の犬もそうでした。
彼女は元々猟犬として人間に忠実に働いてきた挙げ句、山に捨てられていました。

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この子の心は壊れてしまった…。
道端で発見され保護された時、彼女はガリガリで身体は糞尿まみれでした。
優しいスタッフの呼び掛けにも一切反応せず、ただひたすら壁鼻をつけて動こうとしませんでした。
まるで周りの世界を拒絶しているかの様に…。
獣医が診断した結果、症状は身体的なものではなく、精神的なもの、恐らく極度のトラウマ状態だったという事でした。
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(動画)

シェルターに保護されたこの子はエンジェルと名付けられました。

保護した愛護団体が、この様子を動画に投稿すると、沢山の寄付と激励のメールが届いたそうです。
そして数ヶ月後、スタッフの献身的なお世話が続く中、エンジェルの心の氷はゆっくり溶け始めました。

「もう一度人間を信じたい。」

彼女の純粋な魂が再び陽の光を浴びようと目覚めたのです。
皆が見守る中、エンジェルはすこしずつ笑顔を取り戻し、やがて、新しい家族が見つかりました。
そこは、素敵な両親と先住ワンコのいる賑やかで暖かいお家でした。

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エンジェルは幸せを掴みました。
今では毛並みもつややかになり、元々の天真爛漫でお茶目な性格も顔を出し、少しお喋りさんになっているそうです。(笑
とても同じ犬とは思えませんね。

エンジェルのように、春先の猟に使われる猟犬は、ワンシーズンで使い捨てられます。
猟は娯楽の為に野生どうぶつを殺し、それに利用した猟犬も最後は見殺しにします。
山には捨てられた猟犬が溢れ、お腹を空かせた彼らは町に降りてきた所を行政に捕獲されます。
なので、猟のシーズンが終わると保健所には人間に裏切られ、悲しい目をした猟犬が沢山収容されています。

だから私はハンターが大嫌いです。
まるで猟が貴族のスポーツかのように勘違いしているマヌケな大人が多すぎる。
特に最近狩猟免許を取ったと自慢していた芸能人、杏とヒロミは、その冷淡さとレベルの低さが顔に滲み出ています。
猟なんて本当にバカげています。
狩りガールなんて言葉まで流行っていますが、この様な人間は自分が矢で射られて狩られないと他者の痛みなんて氣付かない程、無神経で鈍感なのでしょう。

今日本で殺処分される犬猫は年間約17万匹。
一日約465匹の犬猫が処刑されています。
犬猫一匹当たりにかかる処分の平均費用をご存知でしょうか。

「78円」です。

人間を愛し、許し、飼い主を信じながら殺されていく無実の彼らの命が78円なのですか?
そんな事が毎日この国で行われているなんて余りに悲しい。
そしてこの現実を知って小学6年生の女の子が「78円の命」という作文を書きました。
真っ直ぐで曇りない視点から犬猫の殺処分を捉えた内容は大人達の心を打ち、この作文は、もうすぐ絵本になります。
今、そのプロジェクトが立ち上がっています。
素晴らしい試みなのでぜひご覧ください。

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https://greenfunding.jp/lab/projects/1406

いつの時代も純粋な心が世の中を動かします。
子どもの目線から見たどうぶつ問題。
どうぶつの視点から見た人間社会。
これからの私達はこの純粋な心に応えていかなければいけません。

自分勝手に振る舞い、様々な理屈で身繕いしたところで、それはもう何も生み出さないのです。

まずは日本からペットショップと殺処分を無くすこと。
私達を信じている純粋な魂を裏切る行為、命を見捨て処分するシステムなんてもういらないのです。

これ以上罪を重ねる事はもう終わりにしましょう。

小田奈々


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