・縁起物として○○や○○にも用いられる昆布。
・昆布の様々な営養素。
・「海草」と「海藻」の違いは?
・寒い季節には○○が欠かせません。
お正月行事もほとんど終わり、非日常の「ハレ」から日常の「ケ」に戻ってきました。
お正月をはじめとする年中行事では、願いを込めて、よく昆布が用いられます。
日本人には欠かせない食材の一つで、おせち料理にも使われる昆布。
昆布は「よろこんぶ」にかけて、縁起物としておめでたい席に用いられます。
お正月の鏡餅の上に乗せて飾られることもありますし、
結納の席でも、昆布の繁殖力の強さから「子宝に恵まれますように」という願いから用いられました。
昔は「広布(ヒロメ)」と呼ばれていたのが音読みの「コンブ」に変わったという説があります。
また、「ヒロメ」は結婚披露宴を「おひろめ」と呼ぶ語源と言われています。
もちろん、縁起が良いと言われるだけではなく、営養効果も優れているんですよ。
昆布とは、褐藻類コンブ科に属する大型の海藻で、日本の昆布の約90%は北海道海域で採られています。
さて、ここで問題です。
「海草」と「海藻」の違いは何でしょう?
海草は、海中で花を咲かせ種子によって繁殖し、海中で一生を過ごします。
比較的浅いところに多く生育しています。
一方海藻は、海で生活する藻類のことで、胞子によって繁殖します。
海藻の根は営養吸収のためではなく、岩にぴったりとくっつくためのものです。
生態や繁殖方法、生育場所に大きな違いがあるのですね。
昆布の主な栄養素は、食物繊維(27.1%)、糖質(34.4 %)、ミネラル(19.6%)など。
主要な働きをする成分を以下にまとめました。
◇水溶性食物繊維
昆布には水溶性食物繊維のアルギン酸を豊富に含まれていて、その含有率は何と全体の10%!
アルギン酸は昆布のネバネバした成分で、糖質や脂質の吸収を抑え、コレステロールの値の上昇を抑えます。
アルギン酸はほぼ消化・吸収されないまま腸まで行き、老廃物などをからめ取り、体外へ排出することによって
整腸作用、便秘の予防、大腸がん予防の効果があります。
◇フコイダン
昆布の含有成分としてよく知られているフコイダンは、免疫力を高めてインフルエンザの予防、アレルギーの予防、
発がん抑制やがんの進行を抑える働きをします。
その他にも、抗酸化作用や抗血栓作用もある優れた成分です。
ちなみに褐色の色素成分のフコキサンチンは、体脂肪の燃焼を促し、余分な脂肪を溜まりにくくする他にも
血糖値を下げる効果もあります。
◇グルタミン酸
そして昆布だしの旨味といえば、グルタミン酸。
グルタミン酸はアミノ酸の一種で、脳の機能を活発にする営養素です。
神経の伝達をスムーズにして、記憶力や集中力を向上させるため、痴呆症の予防に効果があります。
◇ヨウ素(ヨード)
さらに、昆布はヨウ素を最も多く含む食品としても知られています。
ヨウ素は甲状腺ホルモンの原料になり、成長の促進や基礎代謝の活発化の働きがあるため、
疲労回復や風邪を予防します。
その他にも昆布は、人間が必要とするミネラルのほとんどをバランス良く含んでいます。
昆布は海水のミネラルと構成成分がよく似ています。海水と人体の体液の構成成分もほぼ同じ。
そのため消化吸収率がとても高く、約80のミネラルが体内に吸収されると言われているほどです!
いつも料理を引き立てる役割に回ることの多い昆布ですが、その営養価を知れば
日本料理に欠かせない、昔より重宝されてきた理由がよく分かりますね。
そしてもう一つ、この寒い冬に取り入れたい食材をご紹介します。
それは、簡単に手に入れることができる身近な食材「しょうが」です。
1年で最も寒い時期を迎えようとしているこの時期に、私はしょうがの力を借りることがあります。
しょうがには発汗作用があることは知られていますよね。
これは辛味成分のショウガオールによる働きで、血行を促進して体温維持効果があるため、
食べると体がポカポカしてきます。
他にも消炎効果、鎮痛効果、抗腫瘍効果が高く、強い抗酸化作用があるので、老化防止にも役立ちます。
寒い外で長時間過ごす日は、外出前にしょうがを食べる事をお勧めします。
しょうがは漢方薬として、また冷え性などの民間療法としても、世界中で認められてきました。
古くから伝わる知恵を、日々の生活に是非取り入れてみましょう。
山本 和佳
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