電磁波を吸収!?

様々な分野で利用されているフェライト電波吸収体。
電磁波が蔓延する社会に欠かせない電磁波対策の一環として活躍しています。
そんなフェライトの仕組みとは…!?

正確には、電磁波というより電波吸収体といいます。

〇電波とは?
空間を流れる電気エネルギーのことで、電気的な性質を持っています。
(簡単に言うと、電線を通っている電気は電流と呼び、空気中に流れている電気は電波と呼びます。)

電波は電磁波の一種です。
電磁波には波長の長短、によって様々な呼び名があります。
(波長の長い方から、電波・赤外線・可視光線・紫外線・X線・ガンマ線…などなど。電磁波には様々な種類があります。)

電波(電磁波)にはエネルギーがあり、その電波の持っているエネルギーを熱に変換し、そして変換された熱を最終的に空中に放射してしまうことで、電波(電磁波)の持つエネルギーを減少させることができます。

それを行うものを電波吸収体といいます。
この電波吸収体があることで、電波(電磁波)の影響を少なくすることが出来ます。
電波吸収体にはいくつかに分類されています。そのひとつにフェライトと呼ばれるものがあります。

電波吸収体の分類としては、前の吸収材料による分類と、周波数帯域による分類、形による分類などがあります。

材料による分類
1、損失誘電体
2、フェライト
3、ゴムフェライト

周波数帯域による分類
1、広帯域
(上限が限定されるもの)
(上限が限定されないもの)
2、狭帯域
3、複数周波帯

電波吸収体には、フェライトを始め、様々な種類があるのです。
そもそも電波吸収体とは、電波のもっているエネルギーを熱に変換するための媒体のことをいいます。

電波を吸収するためには、3つの方法があり、それぞれ、電気抵抗、磁気抵抗、誘電体損失と呼びます。
電波吸収体は、これらの3つの要素を単独で用いたり、組み合わせて用いるなどをし、さらに、これらの組み合わせを層として組み立て、電波を効率よく吸収できる構造体として利用できるよう工夫されています。

このようにして、電波はその力を吸収され、人体にとって有害な電磁波の力は弱まります。
(また、電波吸収体は、斜めからの入射に対しても吸収しますが、表面から垂直に入射した電波を最も良く吸収します。)

電波吸収体のなかでも、フェライトは加工しやすいため、一般にも普及しているようです。
電磁波を吸収する素材があること自体、知らない方も多かったのではないでしょうか。
これらは、現代のような電磁波社会において今後とも必要不可欠な存在になっていくことでしょう。
今は携帯電話や電子機器といった物用に開発されていますが、そのうちに技術が発展して、家や建物全体が電磁波から守られるようなそんな素材がお手軽に手に入るときが来るかもしれません。
今後の電磁波防御の技術に期待したいと思います。

川野 ゆき