ベジタリアンの意味

8月3日にPETA(英国:動物愛護団体)が渋谷で行ったパフォーマンスの重要な真意はNAGAIproのアナザーチャンネルでも放映し、アクセスが殺到した「レタス・レディー」。
その奇抜な衣装とは裏腹に、私達の生活にとって大変重要な情報、警鐘、解決策を提示しています。

彼女達の主張は、動物愛護だけに留まらず、温暖化や環境破壊と、肉食との関連性を、貴重な視点で捕らえ、分かりやすく提示してくれました。

温暖化や環境破壊は、土砂災害や豪雨などの異常気象として人間に跳ね返り、毎年多くの悲劇的な犠牲者を出します。
その被害は年々拡大の一途をたどっていて、明日は我が身…です。

加害者にならないためにも、ましてや被害者になりたくなければ、私達の日常において、まずは簡単にできる事を見直してゆく必要があります。
彼女達は、その答えを勇気を持った行動で示してくれました。

かつて日本人は、肉など食さなかった。三大疾患も極めて少なく健康だった。しかし戦後は、経済に対しても食に対しても主導権を剥奪された。

長年洗脳されて来た感覚を、私達は、本能のままに進むのではなく、一度その歩みを止め、振り返って、考えてみる必要に迫られているのではないでしょうか?
何事に対しても…

以下は、PETA及び「家畜の長い影:環境問題とその選択肢の報告書」からです。
国連は、世界中の乗用車、トラック、SUV、航空機、船舶が排出する温室効果ガスをすべて合わせても、食用の家畜の飼育が排出する量はそれを上回ると結論づけています。
報告書はさらに、食肉は“各地域においても地球規模でも、最も深刻な環境問題の2番目あるいは3番目に当たる主要な原因である”と伝えています。また、家畜の給餌、輸送、屠殺、そしてその肉の包装、輸送、貯蔵は莫大なエネルギーを浪費します。

肉食とその他の動物性食品の消費は気候変動の一番の原因であり、資源の枯渇や公害、そして世界飢饉の主要な原因なのです。

また食用の牛、豚、鶏、その他の動物たちは、角を切断され、くちばしの先端を切 り落とされ,歯、尾、睾丸を切り取られます — すべて鎮痛剤なしで。非常に窮屈で不潔な囲いやケージの中で飼育され、かれらにとって自然であり大切なことの全てが奪われます。
屠殺場では日常的に、動物 たちは意識のある内に逆さに吊るされ,首を切られ、皮を剥がされ、熱湯に入れられ、死に至っています。

日本沿岸から出荷される魚の半分は養殖です。池やタンクまた網の囲いの 中で大量に飼育されるそれらの魚たちは、自らの排泄物の中を泳ぐことを強いられるような不潔なところから来ているのです。
この混雑して汚染された状態は、 寄生虫やヘルペス、その他の致死的な病気の大発生を引き起こしてきました。

“食肉生産は環境に壊滅的な影響を及ぼします”と、PETAのレタス・レディー、アシュリー・フルーノは言います。
環境を守りたいのであれば、あなたのランチプレートから先ずはお肉を無くす…こんな簡単な事からでいいのです。

“肉の代用となる優れた食材がたくさんある今日、動物たちと地球を救いながら同時に美味しい食べものを楽しむことは、かつてないほど簡単になりました。

国連食糧農業機関(FAO)の報告書によると、畜産は、二酸化炭素で比較すると輸送手段より18%多くの温室効果ガスを放出しており、また、陸地や水の環境劣化の主要な原因となっています。

この報告書の責任者であるヘニング・スタインフェルドFAO畜産情報政策部部長は、畜産は今日の最も深刻な環境問題を引き起こしている最大原因のひとつであり、この状況を改善するための緊急な措置が必要であるといいます。

●長い影

世 界中で畜産は他のどんな農業分野より急速に成長しており、およそ13億人がこれで生計を立て、世界の農業生産の約40%を占めています。
また、発展途上国 の多くの貧しい農民にとって家畜は再生可能なエネルギー源であり、作物のための有機質肥料としても欠かせないものです。

しかし、FAOの 報告書「畜産の長い影―環境問題とオプション(Livestock’s longshadow – environmental issues and options -,06.11.29)」は、このような急速な成長は環境に法外な代価を強いることになり、家畜生産単位あたりの環境コストを半分に削減して、現在より環 境破壊のレベルが悪化するのを避けなければならない、と警告しています。

人間が営む活動に由来する二酸化炭素(土地の使用と土地使用目的 の変更による放出を含む)の9%は畜産によるものですが、温室効果ガスとしてはさらに有害な亜酸化窒素ではその割合はさらに大きく、65%を放出していま す。
有亜酸化窒素の地球温暖化係数(GWP)は二酸化炭素の296倍で、この大部分は家畜の排泄物から放出されています。

また、畜産は人間に由来するすべてのメタンガス(GWPは二酸化炭素の23倍)これは主に反芻動物の消化器系から発生する―の37%と酸性雨の大きな原因であるアンモニアの64%を作り出しています。

畜 産は現在、地球全体の陸地面積の30%を使用しており、そのほとんどが恒久的な放牧地ですが、家畜用飼料を生産するために使用されている耕作に適した土地 の33%も含まれています。
新しく放牧地を作ることが森林伐採の主な原因となっており、特にラテンアメリカでは、すでにアマゾンの森林のほぼ70%が放牧 地と化しました。

●陸地と水

同時に、家畜の群れが広い範囲に及ぶ土地の劣化を引き起こしています。
およそ20%の放牧地が過放牧、土の締固め、浸食によって劣化しています。
この数字は不適切な政策と不十分な家畜管理が砂漠化進行の原因となっている乾燥地帯ではさらに高くなっています。

畜 産は地球のますます不足していく水資源に最もダメージを与える分野のひとつでもあり、水質汚染やサンゴ礁の富栄養化・劣化など諸問題の原因となっていま す。
主な汚染物質は動物の排泄物、抗生物質、ホルモン薬、なめし革工場からの化学物質、肥料、飼料用作物に散布された農薬です。
広範囲に及ぶ過放 牧が水の循環を妨げ、地上、地下における水資源の供給を減少させているだけでなく、かなりの量の水が家畜の飼料生産用に使われています。
また、南シナ海に おけるリンと窒素汚染の陸地における主な原因でもあると見られており、海洋生態系における生物多様性の損失を引き起こしています。

食肉用 動物と乳牛は現在、すべての陸上動物のバイオマス(生物量)のおよそ20%を占めており、陸地の広大な範囲に及ぶ家畜の存在とそれを支える飼料用作物は生 物多様性の損失の原因となっています。
24の重要な生態系機能(生態系の人類に対する役割)のうち15が機能低下していると評価され、畜産がその原因とし て認識されています。

(参考)ANOTHERチャンネル動画
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