・食べれば食べるほどに死に近づく
・ネズミとキツネ
・40日間の人体実験?
・菌を殺すもの、菌に殺される
この度、肉食に関する不祥事のニュースが入ってきました。
中国がネズミの肉を「鶏肉」、キツネの肉を「ラム肉」として13トン以上輸出販売してたことが発覚しました。
発覚は今年3月、中国で大量に生産されている「骨なし鶏肉」と「ラム肉」が実際はネズミとキツネだったことがFDAにより摘発され、ある中国人が逮捕された事がきっかけでした。
現在はサンフランシスコの税関にて中国の違法なコンテナをすべて押収していますが、市場には出回った後だったというから既に食べている人は沢山いるのでしょう。
又、ネズミを鶏に、キツネを羊に偽装するために違法な化学薬品や大量の抗生物質を使っていたことも分かっており、偽装だけに留まらず、食べる事により深刻な健康被害も懸念されています。
FDA広報担当者は「もし鶏肉の味が薄く感じたら、それはおそらくネズミの肉の可能性は高い。しかし、濃い味付けがされている可能性もあるのではないか」と述べていますが、要は「わからない」のです。
これに対し中国政府は鶏肉とネズミ肉を見分けるガイドラインを発行し、それで事態は収拾したようですが、果たしてそういう問題なのか?と首を傾げてしまいます。
度々、食品偽装問題が世間を騒がせていますが、肉食に関しては冷静に考えると矛盾だらけなことに氣付きます。
今回の事件でいうと、鶏ならよくてネズミはだめなのか、羊ならよくてキツネはダメなのかと私は考えます。
これらはみんな哺乳類、違うのは外側だけで、中身は同類です。
外側の皮膚の色や、指の形、歩き方や喋り方が違うだけで、内臓位置や肉質、骨格や血管状態はみんなほぼ同じなのです。
であれば、どの哺乳類の肉も、精製して味付けすれば何ら大きな違いはないのでは?と考えます。
なので、今回の事件で騒ぐこと自体が矛盾している…、ネズミが嫌だと思うのは、感情的な問題であり、もし肉食が健康に良いと思うのであれば、健康が感情によって左右されること自体がおかしい…。
牛や豚の食用について論議をするとき、「感謝して残さず食べたらそれでいい」という意見が必ず出てきます。
であれば今回のネズミもキツネも同じ「肉」なのだから、感謝して食べればいい…とはならないのですね。
こういったニュースで人々が騒いだり怒ったりすること自体に違和感を感じます。
この事件では違法な化学薬品を使っていたことも露呈しました。
肉食の是非を語るとき、健康問題、環境問題、飢餓問題、どうぶつの権利、精神論など、様々ありますが、「肉への薬品の過剰投与」からくる深刻な健康被害が近年問題視されています。
今回の様に、肉質を誤魔化すための薬品使用もそうですが、通常の畜産において牛・豚・鶏に投与する抗生物質と薬品が恐ろしい形で人間に跳ね返ってきてることはもはや隠しきれません。
2010年にT大学医学部付属病院で多剤耐性菌による院内感染で多くの死者が出たことは記憶にも新しいと思います。
院内感染は今もなお全国で頻繁に起こっていますが、ここ数年、どんな抗生物質も効かないスーパー耐性菌が発見されていてそれによる死者が続出しています。
これが蔓延したら、世界はどうなるのでしょう。
病人は増える一方で、しかしどの薬も効かないという異常事態が起こります。
もはや人類の運命を脅かすともいわれるこの「耐性菌」、私達は主に「食肉」から摂取していることをご存知でしょうか。
厚労省研究班、東京都健康安全研究センターの食品微生物研究科では2015年に都内で流通した鶏肉、豚肉、牛肉について、耐性菌の検査を実施しています。
結果、鶏肉は全ての検体から耐性菌を検出。
豚肉は65%(国産80%、輸入55%)、牛肉は52%(国産42%、輸入59%)でした。
ただこの数字は年々上がっています。
今や豚肉も牛肉もほぼ全てが汚染されていると考えたほうが良いでしょう。
そして検査した食肉はスーパーなどで買ったものなので、この結果は私たちの生活により近い数字だということです。
加工時点で病氣に侵されている肉も、洗浄液と薬品注射によって綺麗な赤色に変わるから恐ろしい話です。
肉食している人は常に耐性菌に汚染されるリスクを抱え、又、病氣も患いやすくなり、そしてどの薬も効かない体になっていく…という可能性が非常に高い事が言えるでしょう。
現代畜産では大量生産ゆえに、どうぶつ達を狭い所に押し込めて息も詰まるような過密飼育を強いています。
その為、生まれた時から抗生剤や薬品、又早く出荷するための成長ホルモン剤を投与し続けます。
人間に例えると、同じクラスの子がインフルエンザになり、隣の席の子に移るとします。
それがどんどん広がっていって学級閉鎖、となるわけですが、畜産ではこの学級閉鎖は商売上の赤字を意味します。
伝染病にかかったどうぶつは売りものにならないからです。
なので、最初からクラス全員にタミフルを飲ませておく、抗生物質を毎日飲ませておく、という事を畜産では行います。
これによってどうぶつ達の体内には抗生物質に対する「耐性菌」が生まれます。
耐性菌は「スーパーバグ」と言われ、抗生物質に対抗する強力な菌です。
もはやどんな薬も跳ね返すモンスターのような菌であり、病氣になった時今までの薬は効きにくくなり、もっと強い薬、更に強い薬、と薬品漬けの様になっていきます。
この様に、人間は菌を殺すために薬品を乱用し、そして最後は菌によって殺されるのです。
2016年に日本で販売された抗生物質は1747トン。
このうち動物医薬品及び飼料添加物として1021トンを使用されています。
全体の約6割が畜産に使われています。
最も多く使われているのは豚で約500トン、これは畜産の半分を占めています。
しかしこれは表向きの統計であり、実際はもっと多いと言われています。
抗生物質は人間よりもどうぶつに使うほうが圧倒的に多いのです。

ここに興味深い肉食実験の記録があります。
「肉ばかり食べ続けたら腸内環境はどう変わっていくのか」というもので、4人の30代の男女が実験しました。
40日間、コメや野菜、果物など他の食べ物は食べずに、毎日1・5㎏の肉だけを朝・昼・夜の3食食べ続けるという実験です。
これを最後までやり抜くには「おいしい肉でなければ続かない」と100g800円もする高級(と言われている)な霜降り牛肉を選んだそうです。
ご存知だと思いますが、霜降りは筋肉の奇形です。
高級と思われているものは実は恐ろしい奇形肉なのです。
このことについてはまた後日の記事で詳しく触れたいと思います。
話を戻して…
実験を始めた頃は、変化はなかったのですが、やがて体臭がきつくなり始め、皮膚も脂ぎってギトギトになり、体も重く疲れやすくなってきたといいます。
20日を過ぎたあたりで3人は健康状態に異常を感じ、ギブアップ。
最後まで続けた一人が、40日の実験を終えた感想は以下です。
(以下記事から抜粋)
「劇的に変わったのは、便でした。
実験前は黄色の健康色だったのがしだいに黒ずんでいき、実験の終了直前にはタールのようになりました。
色が変化するにつれて排便の量も少なくなり、臭いも段々きつくなって、我ながらトイレに入るのが嫌になるほどの悪臭でした。
便の色や臭いだけでなく、便自体も実験前の弱酸性から弱アルカリ性に変わりました。
これは腸内で、悪玉菌が優勢になった証拠で、事実腸内細菌を調べてみると、ビフィズス菌などの善玉菌が実験前は20%だったのが、実験後には15%に減り、実験前10%だったクロストリジウムなどの悪玉菌が実験後には18%に増えていました。
強い勢力になびく日和見菌も、悪玉菌が増えるにしたがってそちらに加担して悪さをします。
それによって全体的に腐敗が進み、悪臭を放ち色もどす黒くなったのだと思われます。」
(抜粋終了)
この結果が全てではないとは思いますが、こんな実験自らする人はいないので、非常に貴重な体験談ですね。
しかしこれは近年急増している大腸がんの予兆にすぎません。
便は腸の状態をそのまま表しますので、便が黒くなる、異臭がするのは身体のSOSです。
肉を食べ続けると腸内で腐敗物となって残留し、有毒ガスを発生させ、悪玉菌を増殖させます。
実際、肉食者は非肉食者に比べて大腸がんのリスクは8.3倍も高まります。
更には心臓病、糖尿病、認知症も2倍以上高まります。
この実験が玄米だったら、結果は全く違うものになっていたのでしょう。
私達が肉を食べる行為は、どうぶつを無意味に苦しめ命を奪う事でもあり、又自分自身の健康を汚染し自らの寿命を縮める事にも繋がる事を知ってください。
小田奈々

