【一般無料】ふわふわリアルファーは女子力を下げる!(どうぶつの声)

・それ、犬の毛皮ですよ…

・一枚のコートに使われる命の数

・美女コンテストに美女はいない

・皮剥ぎ血まみれ…それでも着る?

お店に行くとすっかり秋模様。

秋冬の装いが増えていく中、やはり氣になるのは革製品や毛皮製品です。
日本の一部の女性はまだまだ意識が低く、いまだにファーを着たがる人がいます。
私は10年以上前に毛皮の作られ方を知り、非常にショックを受けました。
それ以来、皮製品も含め、動物性のものは一切身に着けていません。

2017年、毛皮付き衣料(付属品、帽子含む)と革製品の日本の輸入額は301億円でした。
これをどうぶつの頭数に換算すると、少なくとも150万頭以上が犠牲になっているという事になります。

世界を見ると、毛皮製品の原産国は80%以上が中国、そのほか、ノルウェーやフィンランド、オランダとあります。
現在、日本が輸入しているのは主に中国からの毛皮、革製品です。
一昔前は毛皮と言えばミンクやキツネ(フォックス)であり、高価格での市場取引がされていました。
しかし、現在、安価な毛皮の生産が可能になり、誰でも(子どもの服にまで)リアルファーが付いている有様です。
バッグや手袋や帽子、靴やコートの裾、パーカーのフードやイヤリングやマフラーにまで。

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かつては高価(?)と言われていた毛皮がなぜ市場に溢れかえるほどに出回るようになったのでしょうか。
それはその生産過程と、犠牲となるどうぶつの標的が変わった事があげられます。

今市場に出回っている安価な毛皮の殆どはアジアの「犬」と言えるでしょう。
その犬は元々人間に飼われていた「ペット」や街中の「野良犬」です。
毛皮生産大国の中国ではほぼ毎日、犬の捕獲と回収が白昼堂々と行われています。
10トントラックにすし詰め状態で犬を乗せては屠殺場に運んでいます。
首輪をしている犬が非常に多く、純血種も多くみられます。
中には、他人の庭から飼い犬を盗んでは毛皮業者に売り飛ばす輩もいる程。

犬はただ事ではない空氣を察知し、檻を噛んだり、鼻でこじ開けようとしたり必死の抵抗を見せます。
この後、彼らを待ち受けている拷問は非常に残酷で非人道的で直視出来ません。

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首つり、刺殺、撲殺、皮剥ぎ。
屠殺方法は非常に野蛮で、生きたまま拷問にかけます。犬達は恐怖に戦き震え泣きます。
微動だにせず固まる犬も。
毛皮は麻酔なしで、生きたまま剥がします。
生きたままのほうが生体反応があり、剥がしやすいからという理由だけで。
屠殺人は犬の頭を殴り、顔や脚にナイフで切り込みを入れて、生皮をバリバリと引き裂いていきます。

この痛み、恐怖、苦しみが想像できますか?。
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1枚のコートで犬を10~12頭使います。
子犬の毛皮であれば犠牲の数は倍になります。
猫の場合はコート1枚につき24匹が殺されます。

犬や猫の毛皮製品は実に多く日本市場に出回っていますが虚偽の表示がされています。
例えば犬製品はラクーン、ソバキ、アジアンジャッカル、天然素材と表示されており、猫の製品にはワイルドキャット、ゴヤンギなどと書かれています。

動物保護団体HSUSでは、アメリカのメジャーな小売店に並んでいたジャケットに「モンゴル犬の毛皮使用」とラベルに表示されているのを見つけました。

毛皮部分のDNA鑑定をしたところ、それは普通の犬のものであったという調査結果が発表されています。
現在、アメリカの法律には毛皮産業を取り締まる効果はなく、それはこの日本も全く同じ状態です。

犬猫だけではありません。

タヌキやキツネは毛皮農場と呼ばれるところで乱繁殖を繰り返し強いられています。
狭い鉄檻の中で排泄、就寝、食事、出産、すべてを強いられます。
柔らかい毛皮の生産時は生後3か月までの子どもを殺します。
野生本能の強いキツネやタヌキは、この狭い空間での不自由な毎日に精神を病んでしまいます。

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この写真の親子はこの後、毛皮になるために殺されました。
生きたまま切り刻まれて苦しんで苦しんで死んでいきました。

私達が毛皮を欲しがる行為は、罪な無いどうぶつに対して死刑宣告している事。
彼らの恐怖と苦しみとの引き換えに毛皮製品は生まれます。

私達一人一人が意識し、優しさを持ち、決して必要のない犠牲を無くしましょう。
倫理的にも物理的にもリアルファーは必要ありません。

私たちに出来る事は沢山あります。

まずは、毛皮や毛皮を使った飾り、アクセサリーなどどんな毛皮製品も絶対に買わない事。

合成またはフェイクファーであればいいのか、という意見もありますが、私はフェイクファーも身に着けません。
何故なら、犬の毛皮は時折「フェイク」として市場に流されているからです。
今化学繊維よりも捨て犬を使う中国の毛皮の方が安価に取引される事もしばしあります。
故にフェイクであっても信用できないのが現実。
それにフェイクだとしてもそれを知っているのは本人だけ。
周りから見ればそれは立派な「毛皮の宣伝」になるからです。

そして、毛皮製品を売っている店に、それらの商品を販売しないよう頼んでください。
毛皮は残酷なファッションだ、私は買いませんという、消費者としての意識表示をする事に意味があります。

毛皮取引によって沢山のどうぶつが受けている残酷な仕打ちについて、周りの人々に話してください。
せめて自分の大切な人達には、この惨たらしい虐待に加担する事を止めてもらいましょう。

立法機関に犬・猫の毛皮の商取引を禁止するようメールやFAXで声を届ける事も大切です。
行政や国は常に世論を氣にします。
国民の意思を伝える事は社会を変える一歩となります。

余談ですが、先日知り合いが「ミセスJAPAN」コンテストに出場する、チャレンジすると聞きました。
近年、美魔女コンテストや様々なコンテストが増えましたね。
美を競うコンテストは、10~20代の若い女性のものだと思っていましたが、高齢化に伴い、40代以上の女性の美意識が高まりを見せています。
それは良い事なのですが、そういう女性はSNS発信に命を懸けていますので、日々着飾り、充実アピールの画像を上げています。
その画像に沢山に人が群がる訳なのですが…。
やはり年代のせいでしょうか…。
ファーや革ジャンや、肉食の写真がとても多い
いつまでも「綺麗でゴージャス=リアルファー」の感性なのでしょうか。
とにかくそういった場所に集まる女性はファー率が非常に高いです。
美を競うコンテストに出るのなら、外見だけではなく、是非内面も磨いて欲しいと願います。
自己顕示欲が強い女性ほど、他者の氣持ちに寄り添えない、優しさがない様に見えてしまうから残念です。

本当の美しさは優しさから生まれます。
発信力と影響力を持つなら、それは自分だけではなく「誰かのため」に持った時にこそ意味があるのではないでしょうか。

毛皮も皮も、どうぶつ達のたった一枚の命です。
どうか奪わないでください。

小田奈々


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