・ 年中行事に小豆が登場する理由。
・ 薬効があると言われ、栄養も豊富!
・ 月に2回小豆を食べる!?その訳は・・・
今年も終わりを迎えようとしています。
日本は四季のある国ですから、春夏秋冬を繰り返して時代が流れていきました。
その中で私達のご先祖様は自然に畏敬の念を持ち、それが伝承されて
今でも一年を通して様々な祭りや行事が執り行われます。
そこによく登場する小豆。日本文化と深い関係がある食材です。
冬至や小正月には小豆粥が食べられていますし、お祝いの席には赤飯が用意されます。
あんことしてもよく食べられ、鏡開きにぜんざい、お彼岸にはおはぎ、端午の節句に柏餅など
様々な行事や節目で小豆は食べられており、日本人に大変身近な食べ物です。
なぜ、小豆はこれほど重宝されているのでしょうか。
小豆の赤は太陽や生命の象徴とされ、また保存のきく食材でもあることから、
無病息災や厄除けのために年中行事にお料理として供されてきました。
小豆の歴史は古く、登呂遺跡からも発見されています。
小豆の赤い色には呪力があるとされ、おめでたい日に赤飯を炊いたり、
様々な行事において、災いを避ける厄払いのために食べられていました。
赤飯は祝い事や慶び事に必ず出されますが、小豆には病や災厄を祓う力があると考えられていた為
昔の京都では葬儀にも赤飯が出されました。
また、小豆には栄養が豊富に含まれており、昔より薬効があると知られていました。
江戸時代初期に書かれた「和歌食物本草」は、食物の効能などを和歌に綴られていて、
小豆については、次のような歌が読まれています。
「赤小豆こそ甘酸ゆく平毒はなし 水を下して熱さますなり」
「小豆こそよう腫物のうみを去る 小便通じくだり腹止む」
「小豆こそ腸満によし乾き止め 水腫にもよし少し食ふべし」
特にむくみ解消や解毒効果があると言われてきました。
小豆の主成分は良質なタンパク質で、22%を占めています。
そして、食物繊維が多く含まれています。
100g中の含有量は、ごぼうが11g、さつまいもが2gに比べて、小豆には12gも含まれています。
食物繊維は大きく分けて水溶性と不溶性がありますが、小豆には不溶性食物繊維が豊富で、
心臓疾患や動脈硬化、糖尿病、大腸がんの予防効果があります。
不溶性食物繊維は水分を吸収して何倍にも膨らみます。
それが腸を刺激して蠕動運動を活発にさせるので、食べたものの残りカスや有害物質を
素早く排泄するので便秘解消のほか、生活習慣病を予防することも出来るのです。
抗酸化作用の強いポリフェノールが豊富で、豆類の中でも小豆は特に多く含まれています。
外皮に含まれるサポニンもポリフェノールと同様に強力な抗酸化作用がある上に、
中性脂肪低下の効果もあります。
このように、小豆は生活習慣病の予防にも適しているのです。
先にも触れましたが、1月15日には小豆粥を食べる風習があります。
お正月にご馳走を食べ、お酒を飲んだ体を休めてむくみを取るので、
この時期に小豆粥を食べるのは理にかなっているんですね。
また、旧暦では1日と15日には小豆粥やあずきご飯を食べる習慣があったそうです。
これは月の満ち欠けに従っていて、「1日」は月が膨らみ始める頃、「15日」は満月を迎える頃のこと。
このサイクルの中で小豆を食べて、栄養補給と体内の解毒をしていたのです。
小豆は色の持つ力と栄養効果が合わさって、日本人には欠かせない食材となりました。
豆類の中でも調理しやすいので、食事に手軽に取り入れることができます。
玄米と一緒に炊いて塩を振りかければ、もう立派なご馳走です。
手軽に栄養豊富な食事が出来るのは、和食の大きな利点ですね。是非試してみてください。
それではお元気で、新しい年をお迎えください。
山本 和佳
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