新作DVD紹介「カウントダウンZERO」

今回は近日発売予定のDVDをいち早くご紹介します。
タイトルの「カウントダウンZERO」とは、核兵器廃絶、すなわち核をゼロにしようとの訴えのこと。
核の脅威を警告し、核兵器廃絶へ向けての意識を目覚めさせるドキュメンタリー。
各国首脳や専門家などの証言と衝撃の映像により、恐るべき真実が明かされる。
予告編がご覧になれます。

原題: Countdown to Zero
製作国: 2010年アメリカ映画
上映時間: 89分
監督: ルーシー・ウォーカー
製作: ローレンス・ベンダー
キャスト: ミハイル・ゴルバチョフ、ジミー・カーター、パルベーズ・ムシャラフ、トニー・ブレア

2009年、アメリカ合衆国のバラク・オバマ大統領が表明した「核なき世界」の構想。
しかし、その一方で2010年現在、核兵器保有国は9か国、核兵器開発の技術を持つ国は40か国に上り、テロリストも核を手にすることができるという。
その核の恐怖と実態について、ブレア、ムシャラフなど各国の首脳を務めた政治家や元CIA工作員が語る。

環境問題に焦点を絞った『不都合な真実』の製作者と『ブラインドサイト ~小さな登山者たち~』のルーシー・ウォーカー監督が、ゴルバチョフ元旧ソ連大統領やカーター元アメリカ大統領などの証言を基に、世界に約2万3,000も存在するという核兵器の脅威を伝える。

核兵器を手に入れるには、「盗む」「買う」「作る」の三つの方法があるという。
核兵器の元となる濃縮ウランを作るには高い技術とお金や労力が必要だが、現在では世界各国で作られており、それを手に入れ、一定の科学技術があれば核兵器の製造は可能だという。

世界中のテロリストがその3つの方法で核を手に入れる可能性がないと誰が保証してくれようか。
この恐ろしい映画のなかでも、核物質がいかにずさんに管理されているかが描かれている。
「90年代のロシアでは、核原料のウランよりジャガイモの方が厳重に管理されていた」という証言は冗談はない。

実際に1990年代初めのロシア海軍基地で、驚くべき事件が起きている。
その基地のどこに高濃縮ウランが保管されているかを知った民間人が、誰にも見つからず基地に侵入し、高濃縮ウランを保管している建物の南京錠を外したというのだ。
その実態は戦慄以外のなにものでもない。

さらに恐ろしいのは、テロだけではなく、人為的ミスという悪意なき部分からの大惨事の可能性だ。
国家間の防衛システムがもし間違って作動したら…。
そんな実例を本作ではいくつか紹介している。

確かに事故は戦争やテロとは無関係に誰もが被害者になるもので、その訴求力は東日本大震災による原発事故の収束が見えない我々日本人にはより強く感じられる。

本作品ではジミー・カーター元米国大統領やミハイル・ゴルバチョフ元ソビエト連邦共産党書記長らが、数分で核兵器を発射できるという実情を語る一方で、F.W.デクラーク元南アフリカ大統領らによる、核兵器廃絶に向けた取り組みを紹介する。
人類は今までに何度も核戦争一歩手前の状態に陥っているといわれる。核戦争ではなく、核をこの世からなくすカウントダウンがゼロになる日が来るようにと、この作品は訴えている。
2012年3月9日(金)DVDリリース(レンタル同時スタート)が決定している。

(小田切 聖之介)

予告編はこちら

Amazonで購入する