・明暗が分かれる「犯罪に巻き込まれる人、助かる人」
・なぜどうぶつ観が必要なのか
・クレーンゲームの悲劇と令和の日本人
・自治体の殺処分数より多い!〇〇〇中に死亡する犬と猫
私が捨て犬の保護活動を始めたのが18年前のこと、
毛皮をやめて16年、肉をやめてから15年が経ちました。
この15年近く大きな病氣や怪我もせず元氣に過ごせているのは、私がどうぶつの命を搾取する事をやめたおかげだと思っています。
自然界は見事なほどバランスが取れており、そのバランスを乱す者には、遅かれ早かれそれ相応の因果応報が降りかかります。
毎日の様にニュースになる殺人事件や通り魔、自然災害も含め、いつ自分が災難に巻き込まれてもおかしくない時代になりました。
よく「運が悪かった」と言いますが、では運は何によって作られているのか。
それは毎日の生活習慣や食習慣など「習慣による積み重ね」だと感じます。
朝、目が覚めたことに感謝をするから掃除をし、祈りを捧げる。
どうぶつの立場に立つから肉は食べない。
自然の循環を乱したくないから医薬品や添加物など不自然なものには手を出さない。
少しでも人生を良くしようと色んなセミナーに出たり、お金持ちになろうと色んなビジネスに手を出したり、自分に自信がないのを人のせいにして、学ぶ人をコロコロ変えたりしている人を良く見ますが、充実した人生への道は自分の日常の中にしかありません。
何を考え、何を行い、何に共感するか、です。
その入り口として真面目に捉えないといけない問題がどうぶつ問題だと考えます。
何故なら、私達人間に最も身近な存在が「どうぶつ」だからです。
その中でも最も近い存在である「ペット問題」。
私達はいつまでこの問題を放置し、素知らぬ顔をして生きていくのでしょうか。
来年のオリンピックまでに殺処分ゼロを掲げていた東京都は今何をしているのでしょうか。
現在日本で殺処分されている犬猫の数はおよそ10万頭。
しかしペットショップは盛況で、子犬や子猫が狭いケースに閉じ込められ、今日も「売れる」のを待っています。
私達はこの状況に対して「間違っている」という感性を持ち、今すぐに声を上げて廃止に持っていくべきです。
人間じゃないから、言葉がしゃべれないから、四本足で歩くから、どうぶつだから。
このような差別意識が人間社会の悲劇をも生み出している事にみんな氣付いていません。
どうぶつに対する「種差別」は、「色が黒いから」「宗教が違うから」「国が違うから」という人間社会の差別と全く同じ考えであることに氣付いてください。
ペット販売、これは対象が違えど、している事は人間の人身売買と同じです。
平和主義、love&peaceを掲げる人、人種差別や戦争に反対する人は「種の差別」にも反対してください。
こちらの差別はダメだけど、こちらの差別は良いというのは矛盾以外の何物でもありません。
ペット産業の闇は非常に深く、売れ残ってしまった犬猫が殺処分される話はよく耳にすると思いますが、実はその前、店頭に子犬や子猫が並ぶ前からどうぶつに対する大量殺戮は始まっています。
(以下記事転載)
子犬・子猫、流通にひそむ闇 死亡リストを獣医師が分析:朝日新聞デジタル
http://www.asahi.com/articles/ASK5L62CDK5LUTFL00F.html
太田匡彦
日本では繁殖から小売りまでの流通過程で約2万5000頭もの犬猫が死んでいる。
なぜこれほどの数の犬猫が死ぬのか。
朝日新聞はある大手ペットショップチェーンが作成した、仕入れた子犬・子猫の死亡リストを入手した。
獣医師らの協力で分析すると、ペット流通にひそむ問題が浮かび上がってきた。
多くのペットショップは通常、ペットオークション(競り市)で子犬や子猫を仕入れている。
入手したのは、全国で約130店を展開する大手ペット店チェーンが作成した、22カ月分(2015年4月~17年1月)の死亡リスト。
同社が仕入れた子犬・子猫のうち死んだものが月ごとに記されており、社内では「D犬(死亡犬)リスト」と呼ばれているという。
D犬率が最高だった16年8月では、66頭が「下痢・嘔吐」、61頭が「食欲不振」の症状を見せていた。
15年度は犬1万9866匹、猫は5088匹の計2万4954匹が流通過程の中で死んでいた。
犬の2015年の犬の殺処分は年間1万5811頭だったのに対し、繁殖業者からペットショップまでの輸送中に死んだ犬の数は1万9866頭。
全国の自治体による殺処分を上回る数が流通過程で死んでいることがわかった。
(転載終了)
狭い箱に入れられ、輸送中のトラックの中で死んでいく子犬達。
どれだけ心細く、辛く苦しかったでしょう。
生後49日を満たないうちに母親から引き離され、猛暑や極寒の時期であろうがお構いなく、3~4回のトラックや飛行機での移動を課せられた子犬や子猫は、過酷な環境に耐えきれず命を落としていきます。
酸欠での窒息死や熱中症。
これを人間の赤ちゃんに置き換えて考えてください。
命の売買は異常行為です。
その中で奇跡的に生き残った犬猫には「ペットショップのショーケース」という新たな地獄が待っています。
そしてその先には「売れ残り」「殺処分」という地獄が…。
私達消費者が作り出した「ペット産業」という恐ろしいシステム。
こんな事、もうやめませんか。
これを止める方法はたった一つ「お金でペットを買わない事」!
ペットという概念自体をこの世からなくさない限り、この悲劇は終わりません。
私が大嫌いなドッグショーもペット産業の一つです。
今年4月、中国の上海で世界規模のワールドドッグショーが開催されました。
これには海外の愛護団体が反対の声を上げていましたが、それもそのはずで、全世界で食肉として殺されている年間約3000万匹の犬の内、3分の1は中国で消費されているからです。
しかしそんな中で中国のペットブームは年々盛り上がり、2010年約2200億円だったペット市場が、2020年には約3兆5000億円、16倍にも膨れ上がると言われています。
「犬=食べ物」という概念の元に大きくなってしまった中国のペット産業。
そこにはもはや倫理観は存在しません。
先日ニュースで犬を景品にしたクレーンゲーム(UFOキャッチャー)が問題に取り上げれらていました。
パグや柴犬、子猫を入れてるものもあり、クレーンの先が犬の目の中に入りそうになっていた映像も流れていました。
中国では本物の馬を使ったメリーゴーランドまでも登場しています。
しかしここで言いたいのは中国の批判ではなく、我々日本人も同じ感覚を持ってしまっている事をわかってほしいのです。
クレーンがあろうがなかろうが、ショーケースにどうぶつを閉じ込めているのは日本のペットショップでも同じですし、日本人も中国や韓国から輸入した犬の肉を毎日食べているではありませんか。
本人は豚肉か牛肉と思っているかもしれませんが。
馬のメリーゴーランドは無いものの、競馬は今や芸能人を使って必死の宣伝をしているし、日本人もどうぶつや命に対する倫理観は地に墜ちていると思います。
この人間主体の身勝手で思いやりのかけらも無い考えが、決して必要のない犠牲を今もなお生み出しています。
一体何のための命なのか。
他者を思いやるとはどういったことなのか。
令和に入ってから毎日のように「事故」「殺人」「いじめ」が全国で起こっています。
嫌なニュースが無い日が一日もありません。
これは異常事態です。
何かの歪みが今押し寄せてきているのだとしたら、それは日本人がどれだけ「自然観」をおざなりにしてきたか、に大きな原因があると思います。
私達は大いなる自然のごくごく一部でしかありません。
傲慢さを捨ててもっと謙虚になりましょう。
不自然な生き方は通用しない時代に入りました。
不自然な生き方の極みが「肉を食べる」ことだと私は考えます。
「真面目に」自然や自分と向き合う人が、これからの苦しいであろう時代を、打破できる力を持ちます。
いつ誰が事件、事故、災害に巻き込まれてもおかしくありません。
誰の立場に立つか、誰の目線で捉えるか、それによって感じる力が変わります。
感じる力は考える力の元となり、考える人がこの先生き残っていくのでしょう。
毎日の習慣の何か一つでもいいので、どうぶつの立場に立って考えてください。
小田奈々
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