・平均身長が伸びた意外な理由?
・○○○を超える運動は病の元!?
・和食の合理性
戦後、食の欧米化によって子どもの身長の伸びが早くなりました。
それ以外にも身長が伸びた理由として、成長期の運動量が不十分という見方もあります。
筋肉はある程度強くなると骨を押し付けるのですが、筋肉が弱いとその抑えが効かなくなって
ひょろひょろと伸びてしまう可能性があるのです。
家を建てる時は土台を十分に固めてから上の家屋を造りますが、人間の体の成長もこれと似たようなところがあります。
筋肉の力によって踏み固められることなく遺伝的な本来の身長を超えてしまうと、
骨の強度が不十分なまま伸びてしまう傾向があるのです。
子どものうちは自由に走り回ったり、手足を動かす事が丈夫な体の土台作りになります。
大人が健康な体を作るには、過剰な運動よりもウォーキングのような有酸素運動が有効です。
通常呼吸をしているだけでも、体内では活性酸素を生み出しています。
食事の抗酸化物質や免疫力によって、細胞は修復されます。
しかし、ハードな運動は呼吸回数が増えて、その分活性酸素の発生も多くなります。
その結果、細胞修復が追い付かず、体内の酸化が進んでいきます。
生物は酸素を取り込みながら活動していますが、過度な運動量になると
それだけで体内の酸化を早めてしまいます。
健康な体づくりのためにと運動に励む方も多いですが、血管力が耐えられない程のハードな運動は、
血管を硬くして細胞を傷つけ、病気にかかりやすい体にしてしまうのです。
日本の都会では30~40年前の1000倍以上も活性酸素が増えていて、環境汚染など外的要因が多いため
日頃の運動量にも注意して余計に活性酸素を増やさないようにしましょう。
また、最近の記事の中で足を動かすことの重要性についてお伝えしましたが、
子どものうちからそうすることが大切です。
本来子どもはいつも立ったり座ったり、体を動かしていても疲れないですが
何故だろうと思ったことはありませんか?
足の筋肉が細いので、あちこち動き回ってもなかなか疲れることなく疲れても回復が早いのです。
大人は太い繊維を持っているのですが、もし子どものように動き回ったら、まず熱が発生して
栄養もどんどん失われるので、すぐに疲労してしまいます。
心臓は筋肉で動きますが、子どもの頃はこの筋肉が未発達のため、体全体を動かすことが
心臓の働きを助けて血液の流れを後押しするように出来ています。
そして、同時に代謝をするために大人よりも疲労物質の産生が少ないからなのです。
もし子どもを外で遊ばせないで、室内でじっとしている生活を強制した場合
血液循環の全ての負担が、まだ未熟な心臓や血管壁に集中してしまうので
発育のバランスが悪くなるだろうと容易に予想できます。
発育段階に応じた運動が大事で、ここを誤ってはいけません。
人間は二足歩行をする生き物ですが、歩く前にたくさんハイハイをさせてあげてください。
昔から「早く歩き出した子は転がせ」と言われるのは、筋力をしっかり使うことで
その後の体の成長を促すという教訓であり、ハイハイを十分にしないと丈夫に育ちにくいという忠告でもあります。
住宅環境の事情でハイハイして回るスペースが小さいと、手の届くところに机や椅子などにあるので
好奇心からつかまり立ちをしたがるかもしれませんが、成長段階に見合った運動を考慮いただき
お母さんがハイハイの姿勢をしながら一緒に遊んであげるような工夫があればと思います。
また、良質な体を作るには食事も大切ですね。
例えば筋肉を作るには、アミノ酸を始めとした栄養素が材料となります。
タンパク質はアミノ酸に分解されて、栄養として体に吸収されます。
タンパク質は加熱調理する際に分解されるほか、食物酵素や微生物の働きによって生の状態でも分解されます。
タンパク質の状態では味はほとんど感じられませんが、
アミノ酸やアミノ酸の少数体のペプチドに分解されると旨味が出て美味しいと感じます。
その仕組みが和食に上手く生かされていて、大豆が発酵して味噌や醤油が出来たり
炊いた玄米は噛むとほのかに甘みを感じます。
どちらも体に有効な成分として、その上美味しく食べる事が出来ます。
タンパク質の他にもビタミンB群やミネラルが筋肉を作る材料となりますが、
玄米にはこれらの栄養が豊富に含まれています。
歩いて血液の巡りを良くして、食事から栄養を摂りながら血液をきれいに保つことで
体の循環を促していきましょう。
山本 和佳