・薬を飲むと体の声が聞こえなくなる
・○○症を引き起こす事もある
・名医は自分の体の中にいる
風邪、せき、のどの痛み、頭痛など。
何か体に異常が表れた時、あなたはどうしますか?
ゆっくり休む事ももちろん大事ですが、慌てて薬に手を伸ばしていないでしょうか。
こうした行動は薬が体を治すという誤った信仰が根深い証拠だと言えます。
中には常に薬を持ち歩いていないと不安という人もいます。
しかし、薬は体にとって異物です。
薬は化学物質を合成して作られたもので、一般的に「薬で体を治す」と言われている現象は
薬が体内に入って行われる化学反応を意味します。
しかし、実際にどのように変化していくのかという事は、医者も製薬会社も誰にも分からないのです。
それは個人の体質によっても違うし、その日の体調、他の薬との併用など様々な要素が絡んでいます。
体内に対してどのように作用するかわからないものを日常的に飲むのはとても恐ろしい事です。
私達の体には、もともと自己治癒力が備わっています。
さらに自律神経、ホルモン分泌、消化吸収、排泄、免疫機能のように
体内で健康を保つシステムが動いています。
その大切な働きを邪魔しているのが薬です。
今回は体に悪影響を及ぼす薬についてお話致します。
薬を飲んだ後で痛みなどの辛い症状がスッと引きますが、これは根本的に治ったという事ではありません。
体のどこかに痛みを感じると、「煩わしい」「仕事の邪魔になるな・・・」と感じる事があるかもしれません。
そうして薬をすぐ飲む人も多いと思います。
しかし、もともと痛みは体からの大切なサインです。
そのサインをキャッチして、自分のライフスタイルを振り返って
何が原因だったのかを探り、原因を取り除く行動をすること。
これが体の声に答えるという事です。
体内で何か問題が起きると、体はアラームを鳴らすと同時に免疫機能が働いて、体を治そうと動き出します。
痛みなどの不快な症状は体からのアラームなのです。
薬を飲んで症状を封じ込めると、その場は楽になったと感じるかもしれません。
すると、再び仕事に戻って体を酷使したり、日常生活に戻っていきます。
しかし、体から出たサインは
「体に異常が起きていますので、対処してください」
「今はゆっくり休んでください」
といったようなメッセージを宿主へ送っています。
薬を飲みながら仕事を続ける事は体からのサインを無視することになり、
体に対して無理を強いてしまいます。これが続くと病氣に繋がっていきます。
異物が体内に入ると、体は即座に反応します。
生命を維持するために重要な働きをしている自律神経も、薬によってその機能が乱されてしまいます。
自律神経は自分の意志ではコントロール出来ません。
24時間呼吸をしたり心臓が動き続けるのも、汗をかいたり体温を調整するのも自律神経のおかげです。
生命活動を根幹から支えている自律神経は交感神経と副交感神経に分かれます。
交感神経は日中に仕事に励んだりバリバリ活動する時に活発に働き、
夕方以降リラックスする時は副交感神経が優位になって働きます。
双方ともスイッチのようにON/OFFで切り替わるのではなく、
シーソーのようにどちらかに傾いて優位に働くように出来ています。
では、どうして薬が自律神経の働きを乱してしまうのでしょうか。
働き過ぎなどで疲れたり体調が悪い時、体は休息を求めています。
例えば熱が出たり体がだるくなったりするのは、ゆっくり休みたいという体の声です。
しかし薬を飲むと、そうした症状が抑え込まれます。
皆さんは体調が悪い時に薬を飲み、無理して仕事に行った事はありませんか?
実はそれが体からの声に逆らって、交感神経を優位にしてしまうのです。
体は休みたがっているのに、無理をして活動モードになる。
これを続けると交感神経ばかり働いて、副交感神経とのバランスが崩れてしまいます。
つまりずっと緊張しっぱなしなので、休まる時がありません。
ただでさえ現代人はストレスや働き過ぎなどで交感神経が過剰に働いていますから、
日常的にリラックスする時間を取りましょう。
薬が体内に入ると、どのように作用するのか誰にも分かりません。
さらに思わぬ形で苦しむ事になるかもしれません。
近年は夏になると多くの人が熱中症にかかり、病院に運び込まれます。
熱中症になった人の中には、実は風邪薬を飲んでいた人も含まれています。
一見すると、薬と熱中症が因果関係で結びつくとは思えません。
鼻水を止める薬は抗コリン薬という種類で、鼻水を止める役割もありますが、
同時に発汗を抑える働きもあります。
熱中症は、発汗して体内の水分やミネラルが不足して脱水症状を起こしたり、
体内に熱がこもる事によって生じます。
熱中症を防ぐために水分・塩分をちゃんと取りましょうと言われるのは
発汗を促して上手く体温調整できるようにするためです。
しかし、汗をかかないと熱を体の外へ逃すことが出来ず、体の中に熱がこもるため
熱中症のリスクを高めてしまいます。
抗コリン薬は鼻水を止める薬の他にも、咳止め、酔い止め、胃薬などにも多く使われています。
熱中症にかかる人が増えたのは、空調の効いた屋内で過ごす時間が長くなり
温度変化に対応しにくい体になったからという事も確かにあります。
その上、薬によって発汗を抑えられてしまうので、
ますます熱中症にかかりやすくなってしまうというわけです。
「医者が病を治す」
「薬によって多くの病氣で苦しむ人が救われる」
世の中の大多数の人はこう思っています。
しかし、本当にそうでしょうか。
私達の体は薬を飲むほど健康になるでしょうか??
1973年にイスラエルで医者によるストライキが行われました。
この時、1日当たりに診察する患者数は65000人から7000人まで減りました。
ストライキは1ケ月に及びましたが、その結果どうなったと思いますか?
何とストライキの期間中の死亡率が半減したのです。
1976年にコロンビアで行われた医者のストライキは52日間救急医療以外の診療が全てストップしました。
「そこまでしたら、患者の体が危ない。」と心配する人もいるかもしれません。
しかし、実際には死亡率が35%減少しました。
死亡者数が減ったのは手術件数が減ったことも関係しているでしょうが
薬を処方する量も大幅に減りました。
これらのストライキの結果は、医療に対する信仰を大きく覆す良い例です。
頼りにしていたはずの薬によって、体調を悪くしていたケースもあるでしょう。
いずれにしても、薬が体の機能を邪魔していたことは否めません。
体に表れる症状は体からのサインです。
痛みなどを感じたら、すぐに抑えようと薬を用いるのではなく、自分の行動を一度振り返ってみてください。
睡眠状態はどうだったか。
寝不足だったり、寝ていたとしても眠りが浅くて夜中に何度も目が覚めるといったように
睡眠に問題を抱えていると、自律神経のバランスを崩してしまいます。
そして食事の内容も大切です。
食べ慣れないものを食べていなかったか。
食品添加物が多く入った加工食品を食べ過ぎていなかったか。
日々口にしているものを確認するようになると、食べ物と体調の因果関係が見えてきます。
玄米菜食を中心とした食生活をしていると、食品添加物や化学物質が
体に入る量をある程度抑える事ができます。
すると、加工食品や化学調味料などを口にした後に体に違和感が出るのが分かります。
「やっぱり体に異物を入れてしまった」と体感があるので、
普段から体にとって喜ばしくないものを出来るだけ控えるよう工夫します。
一方で、毎日のようにコンビニ弁当、ジャンクフード、冷凍食品など食べている人は
食べた後の違和感は感じないと思います。
ただ、慢性的な倦怠感やイライラ、無氣力など体からはサインが出ています。
それでもほとんどの人は、それが食べた物が原因だとは知らないままです。
体内で消化吸収が滞ったりするのも氣づかないまま何十年も経って、
糖尿病、動脈硬化、心疾患など生活習慣病という結果が出てしまうのでは悔いが残るでしょう。
そうならないためにも、普段から血液を汚すものを出来るだけ食べない食事を心がけ、
体の声と向き合う生活を送る事が重要です。
山本 和佳