【一般無料】植物の力で夏バテを回復させる(健康基礎講座)

・真夏に外出すると疲れる理由

・夏バテは自分で解消できる

・疲労回復に最高の食材

 

日本のあちらこちらで酷暑の日が続いています。
近年では9月に入っても暑さが厳しく、より体に疲れが溜まりやすくなります。


今回は、その疲れを和らげて日常生活を過ごしやすくするための方法をお伝えしていきます。


真夏の晴れた日、日中に外出したら一氣に疲れが出たという経験はありませんか?


実は紫外線を浴びると体内で活性酸素が発生します。

体内に活性酸素が過剰になると、体の動力源であるミトコンドリアにダメージを与えてしまいます。


ミトコンドリアは全身の細胞に存在していますが、
特に脳、血管、胃腸、膀胱、気管のように常に動いている器官に多く存在しています。


そのため、活性酸素が増えすぎると疲れが溜まる、思考力の低下、眼の疲れなど不調が表れます。

体に疲労を溜めてしまい、体がだるくなる、頭がボーっとするなど全身に疲れが出てきます。


さらに暑さを避ける為にエアコンの効いた涼しい部屋でずっと過ごしていると、
今度は内臓が冷えてしまいます。


この季節は何かと体に負担がかかりやすいため、疲労をそのままにしないよう
しっかり体調管理をすることが大切です。



まず、大切なポイントは体内の活性酸素を抑える事です。


食事の面で必要なのは、抗酸化作用のあるものを食べる事。

野菜や穀物、豆類、海藻、果物などの植物にはフィトケミカルが含まれています。


大地に根を張り、その場から動かずに日当たりや寒暖などの気候変化に対応したり、
害虫から身を守るために植物自らに備わっている化学物質をフィトケミカルといいます。


フィトケミカルは数千種類もあり、いくつかの大きなカテゴリに分かれますが、
その中で代表的なのがポリフェノール類です。


ポリフェノールは色素・苦味・渋味の成分で、ワインやカカオを思い浮かべる人が多いと思いますが、
全ての植物がポリフェノールを持っているので、実は野菜や果物などの食材から手軽に摂ることが出来ます。


ポリフェノールの仲間をいくつかご紹介します。

ゴマに含まれるセサミンは、抗酸化作用が強く、血中コレステロールを抑える、
血圧の低下、肝機能の向上効果があります。


眼精疲労に効果があるアントシアニンはブルーベリー、ナス、梅干し、小豆、黒豆に豊富です。

しょうがに含まれるショウガオールは強力な抗菌作用、腫れや痛みの消炎作用があります。



そして、ポリフェノール以外にカロテノイド類のフィトケミカルも食材に多く含まれます。

カロテノイドは赤や黄の色素成分で、自然界に600種類以上あると言われています。


良く知られているのがトマトのリコピンで、抗酸化作用がとても高く、
悪玉コレステロールを抑えて血流を良くします。
リコピンはスイカやあんずにも豊富に含まれています。


にんじんやかぼちゃに豊富に含まれるβカロテンは皮膚や粘膜を保護するので、風邪予防の効果があります。
また、夏野菜のモロヘイヤにも多く含まれています。



フィトケミカルは体を修復したり、機能を活性させるために欠かせない栄養素です。


冷凍食品、インスタント食品のような加工食品には入っていないので、
食品添加物や化学物質など体に不要なものを体に入れて、活性酸素を大量発生させてしまいます。

逆に夏バテを加速させてしまいますので、何を食べるか(あるいは食べないか)の注意が必要です。


安価だから、すぐ食べられるからという理由で多くの人が疑問を持たずに食べていますが、
体にどのように作用するかを知って、極力摂らない工夫をする事が重要です。



暑さによる疲労が蓄積されていくと、体全体の機能が落ちてしまいます。

・何か食べなくてはと思うが食欲がわかない
・体がだるくて動きたくない
・何もする氣になれない


仕事や家事などで忙しくしていると、氣づけば疲れのピークを越していた、なんて事もあるかもしれません。

夏場に消化機能が低下したままにしておくと、秋になってさらに内臓に負担をかけてしまいます。


夏の暑さを乗り切るために夏野菜をしっかり食べる事が大事ですが、
中でも疲労回復にお勧めなのがネバネバ食材です。


粘り氣の成分は主にムチン、アルギン酸、ペクチンがあり、栄養効果も大変高いです。


ムチンは体の粘膜を保護する成分として胃腸を修復したり、鼻や喉の粘膜を潤して風邪予防、
ドライアイを予防して、体を守ります。


アルギン酸とペクチンは水溶性食物繊維の一種で、腸内環境を整えて腎臓や肝臓の働きを向上させ、
血糖値の急上昇を抑えます。
コレステロール値の低下の効果もあるので、生活習慣病の予防にもなります。


デトックス作用が高まるため、代謝が滞って老廃物が溜まりやすい夏場に是非摂ってほしい栄養素です。


夏バテ予防または疲労回復には、モロヘイヤとオクラのネバネバ食材の組み合わせが特にお勧めです。

喉越しがとても良いので、食欲が落ちている時期にも効率よく栄養を摂れて、胃腸に負担をかけません。


味噌汁の具材としても使いやすく、ご飯のおともにしたり、納豆と和えて食べるのも大変美味しいです。


体が重くなるような疲労が回復して体が楽になったり、寝起きが快適になるなど
即効性があるので、とても頼りになる食材です。


日本には土用の丑の日にうなぎを食べる習慣があります。

うなぎを食べるのは暑さに負けないよう精力をつける意味もありますが、
厳しい暑さの中でもお米をしっかり食べて、栄養を補うための知恵でもあるのです。


体がだるい、なかなか疲れが取れないなど体調に問題を感じたら、まず食べている物を変えてみてください。



それと、暑い夏に見落としがちなのが体の冷えです。

冷たい飲み物の飲み過ぎ、湯船に浸からずシャワーで済ませる、
エアコンが効いた部屋で長時間過ごす事は、どれも体を冷やしてしまいます。


夏は一番体を冷やす季節とも言われます。

体が冷えると代謝が低下して体内に老廃物が溜まるため、どうしても疲れやすくなります。


近年では、真夏の昼間は命の危険を感じるほど厳しい暑さになることも珍しくなくなり、
涼しい室内で過ごすことはやむを得ません。


体が冷えないように工夫する事も大事な夏バテ対策です。


お風呂では湯船に浸かって体を温めること、飲み物はなるべく常温で飲むよう心がけてください。


消化器系は副交感神経が優位のときに活発に働きますが、
冷たい飲み物は内臓を直接冷やしてしまい、栄養の吸収率が下がり、自律神経を乱すこともあります。


もちろん仕事の後の冷たいビールは美味しいので、楽しむ時間を大事にしながら
食生活のバランスをとる工夫をしてください。


「食べたものがそのまま体に薬となる」
これが、人間も含めた生物にとって食べる事の本来の目的です。

この事を忘れなければ、外食を楽しんだり、ご馳走をいただく事もありながら
食生活のバランスを保つことが可能になります。


湿度の高い日本の夏は過酷そのもので、その場にいるだけで体力がどんどん奪われていきます。

こまめに体調を見ながら食べるものにも十分氣をつけてください。



山本 和佳

無料メールニュース登録はこちら

勉強会&酵素教室&女性限定企画情報はこちら