【一般無料】日本人本来の味覚に戻す(健康基礎講座)

・誤った知識が常識化してしまった現代

・自然の風味を生かす和食

・食育の原点

 

誤った栄養知識を植えつけられた日本人。

・1日30品目の食事をとる
・肉を食べて力をつける
・牛乳を飲むと骨が丈夫になる

これらは戦後日本に入ってきた誤った栄養学がベースになっています。

1日30品目の考えは見直されてきたものの、食に対する誤った考え方は
今も日本国民から抜けきっていないので、病氣は一向に減りません。

食事の改善をするには、まずは間違っていた事に氣づく事から始まります。

もともと日本人は素材の味を大事にしてきました。

例えば、外国では香辛料をたくさん使う食文化の地域もあります。

日本もわさびなどの香辛料を薬味として用いますが、
それは料理の味を引き立てるためのものであり、素材の味を大切にしてきました。

味覚は年齢を重ねたり、様々なものを食べる中で変化することもあります。

味覚が育つのは12歳頃までと言われていて、それまでに味覚のベースが出来上がります。

小さい頃からジャンクフードを食べていると、栄養が偏るのはもちろんのこと、
濃い味つけや人工甘味料の味に慣れてしまって、味覚が正常に育ちません。

その上、食品添加物や砂糖は常習性もあるため、後になって食事を改善しようとしても、
なかなか難しいと思います。

バランスのとれた食事をしていれば正しく味覚が育ち、好き嫌いばかりすることは無いでしょう。

小さい頃からジャンクフードのように濃い味のものばかり食べていると、
素材やだしのような繊細な味が分からなくなり、美味しいと感じなくなります。

正常な味覚が育たないので偏った食生活が身についてしまい、生活習慣病にかかるリスクが高くなります。

それでは、味覚はいつ頃から出来るのでしょうか。

実は、赤ちゃんの頃から味覚は形成され始めています。

母乳は赤ちゃんにとっては少し薄めに感じる程度の味と言われているので、味覚が磨かれます。

母乳を飲む時、赤ちゃんは顎を使って噛むような動きをしながら吸引しています。
その動作が、将来食べ物を噛むための準備練習になっているのです。

また、赤ちゃんはお乳をもらうと同時にお母さんから深い愛情も受け取っています。

この事は赤ちゃんにとってかけがえのない体験となり、
離乳した後もお母さんの作った手料理を通して愛情を受け取ります。

母乳で育てる事は味覚の形成準備以外にも、食事をする事そのものの土台になっています。

さらに離乳食を終えると、いよいよ大人に近い食事をとるようになります。
この時期に氣をつけたい事は、なるべく人工的な味つけに頼らない事です。

成長してある程度の年齢になれば、行動範囲が広がって友達との付き合いも増えていきます。
そうすれば、どうしてもジュースやお菓子などから食品添加物が口に入ります。

味覚のベースが出来るのが12歳と言われています。
個人差はあるものの、大体この辺りの年齢を境に行動範囲が広がっていきます。

それまでの間は、なるべく素材の味を消してしまわないような料理をメインに食卓に出してほしいと思います。

マヨネーズ、ケチャップ、ソースの味つけは簡単に美味しく出来て、
子どもが好む味ですが時々にしておいた方が子どもの将来のためです。

これらは味が濃いので素材の味を隠してしまい、調味料の味で食べているようなものです。

飲食店でこれらの調味料が多用されるのは、使われている素材があまり良くない事の裏返しではないでしょうか。

本来なら子どもは色んな事に興味を示したり活発に動き回るものですが、今は無氣力な子どもが増えています。

勉強に身が入らない、何にも興味が持てない、何かに取り組もうと思えない・・・

このような状態の子どもを見て、怠けていると決めつけるのは可哀想です。

まだ幼いので、本人の心がけの問題とは考えにくく、
子どもを取り巻く環境や食事など、ごく身近なところに原因は潜んでいる事が多いと思います。

今では信じられないかもしれませんが、1950年代には「ご飯を食べると頭が悪くなる」という内容の本が売れて、そうした考えがもてはやされた時期がありました。

しかし、日本人にとって主食のお米を手放すことは、さすがに無理があったのでしょう。
今ではそのように考える人はいません。

敗戦後、日本人は自国のことを否定的に思うよう仕向けられました。
お米を否定する事は、そうした日本人の心の隙間に入り込んだ非情な洗脳作戦だったと思います。

しかし、それ以外にも食に関して植えつけられている考えがあります。

「好き嫌いなく何でも食べて元氣になる」

戦前の欧米の食事が一般化する前の時代は、確かにそうだったかもしれません。

しかし、農薬や食品添加物などの化学物質が登場してから事情が変わってきました。

日本に栄養学という言葉が生まれた時、北里大学の創始者である北里柴三郎博士は
「食べ物の学問なんて必要なのか?それは経済問題だろう」と主張したそうです。

実に鋭く真実を言い当てている言葉です。

その言葉通り、日本は食が健康のためではなく、経済を回す道具になってしまいました。
粗悪な材料に食品添加物や香料を混ぜて、人工的な味を作って大量生産して利益を上げる。

それを食べ続けた人達はやがて病氣になり、医療費を支払う事になる。

すると牛や豚、鳥などの家畜動物だけではなく、人間も経済動物の一部だという事に氣がつきます。

昔は空腹を満たせば体のエネルギーになり、重労働をしたり勉強に取り組めたりするものでした。

農薬がまだ無かった時代は、野菜の営養価は今よりずっと高かったので、食べるものが薬になりえたのです。

しかし、今は違います。一見すると食べるものに困らない。
コンビニや飲食店に行けば、自分で調理せずに食事が出来る世の中です。

食べる量が満たされた一方で、肝心の食べ物の質は著しく低下してきました。

「食事を改善しましょう」とは、本来なら必要のない事です。

ところが、今は食の正しい知識を持っていないと、必ず落とし穴にはまってしまいます。
それほど体を汚染するものが身の周りに溢れています。

「食事改善と言われても何から始めたら良いのか分からない」
そう思う人もポイントを押さえれば、難しくはありません。

テレビなどでは健康に良い食材が取り上げられることがあります。
確かにその食材の栄養価は高いかもしれませんが、そればかり食べるわけにはいきません。

食事全体を良くするには、多様な食材を用いてバランスがとる必要があります。
それには主食を選ぶことが重要です。

玄米は一年を通して多様な食材と相性が良く、味も栄養価も非常に優れた食材です。

主食は食事全体の土台となり、バランサーの役割を持っています。

玄米を選択すれば、それに添える料理は味噌汁、お浸し、漬け物、梅干し、煮物・・・
といった具合におのずと決まってきます。

もちろんお付き合いもありますので、外食をしたり加工品を口にすることもあるでしょう。
日頃から正しい主食を食べていると、一時的に栄養バランスが乱れても
その後で食事内容をまた修正する事も簡単に出来ます。

正しい食生活を続けるには、玄米を主食として食べる事。

玄米にはビタミン、ミネラル、食物繊維など営養が豊富に含まれています。
γオリザノールという脂質が油っこいものの食べ過ぎを防いでくれますので、
メタボや生活習慣病の予防に大変役立ちます。

玄米を食べるようになると、味噌や醤油などの日本伝統の発酵食品や魚の脂の味が、
より一層美味しく感じられるようになります。

玄米は味覚を正常に戻すよう助けてくれるのです。

玄米は食後の血糖値上昇がゆるやかで腹持ちが良いです。
消化・分解を経て出来たブドウ糖は、脳や体のエネルギーになります。

しかし、「ブドウ糖を摂ると脳に良い」と知っていても、食べるものを間違えている人が多いと思います。

清涼飲料水や甘いお菓子に入っている砂糖からブドウ糖を摂ろうとしている人が実に多いのです。

しかし、それらは吸収がとても早くて血糖値が急上昇します。
その後に待っているのは血糖値の急降下。つまり腹持ちが良くないので、すぐにまた欲するようになります。

玄米を一日中ずっと食べている事は出来ませんが、清涼飲料水はずっと飲めてしまいます。
早すぎる吸収とガス欠を繰り返し、脳も体も疲弊していきます。

その結果、やる氣が無い、体がだるくて地べたに座り込む、落ち込み、
イライラなど日常の活動に支障が出てきてしまいます。

子どもは勉強や運動などに集中できず、無氣力になる。

本当なら色んな事をどんどん吸収する多感な年頃なのに、これはとても不幸な事だと思いませんか。

正しい味覚を持つことはその国の食文化を守り、民族の健康に直結します。

味覚は次の世代に影響を与えて受け継がれていく大事な感覚であり、知恵でもあります。

山本 和佳

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