・子どもに表れた異変
・避けたい食べ物の特徴
・子どものおやつ
「子どもは風の子」と言われなくなって、かなり経ちます。
以前は子どもは元氣の塊のように言われていましたが、今はどうでしょうか。
だるくて動きたがらない。
すぐに疲れてへたり込んでしまう。
こうした子どもが本当に目立っています。
本来子どもは飛び跳ねるように動き回り、親を困らせてしまうほど活発に活動するものですが、
今ではかなり変わってしまいました。
元氣に動き回る子よりも、お母さんは手を焼いているのではないでしょうか。
子どもの体や心に起きている異変は、かなり前から指摘されています。
原因は複数あると思いますが、中でも食事の影響が大きいのは間違いありません。
氣力が無く好奇心が薄い、イライラして感情のコントロールが出来ない、アレルギー症状など
子どもが将来に希望を持てなかったり、先生や友達との人間関係で悩んだり、
親にとっては育てにくく成長に不安を抱える、子どもの方から見れば自分の事を親に理解されていないと感じたり・・・
自分の体や心の不調から始まり、様々な問題へ発展する恐れもあります。
では、どのように食事を見直せば良いのでしょうか。
食生活が乱れる問題の1つは油と砂糖です。
注意したいのは、健康管理のために油や砂糖を控えている人も、実は摂り過ぎている場合がある事です。
揚げ物を食べる量を控えているから自分は大丈夫だろうと思う人は注意してください。
なぜなら、現代食は一見すると油っこくない食品にまで油がたくさん使われているからです。
主食は良質なブドウ糖の供給源ですが、現代はその主食が油まみれになってしまっています。
しかもそれらは大人も子どもも好んで食べているものばかりです。
焼きそば、スパゲッティ、ピザ、ハンバーガー、食パン、惣菜パン、シリアル、お好み焼きなど。
昔はお米、そば、もちのように主食には油が入っていなかったので
おかずと組み合わせて栄養バランスがとりやすかったのですが、
上に挙げた食べ物は炭水化物(主食)に油がしっかり入っています。
その上、ハンバーガーとフライドポテトのように脂質が多いもの同士の組み合わせで、
ますます油を過剰に食べてしまいます。
こうした食事に砂糖は入っていないだろう・・・と思っている人は要注意です。
試しに包装されている袋の裏に載っている原材料を見てください。
加工食品の全部と言ってもよいほど、たくさんの砂糖が使われていることに氣がつく事でしょう。
砂糖は安価で風味をつけたり食感を良くするために大変好都合なのです。
例えば食パンの原材料表示を見ると、小麦の次に砂糖が多く使われているので驚かれるかもしれません。
白砂糖も小麦も食べた後に血糖値が急上昇します。そして反動で急降下して低血糖になります。
すると集中力が落ちるので、学校の授業についていくのが難しくなります。
イライラするので、発作的にジュースやスナック菓子に手を伸ばしてしまう・・・
というように食生活が崩壊していってしまいます。
加工食品を全て避ける事は出来ませんが、加工食品には意外にも多くの油と砂糖が
入っているという事が分かれば、食べるものを区別する事が出来るので、
自分の体調や状況に応じて食べるかどうか選択できます。
子どもが元氣に成長するために何を食べれば良いのか。
離乳した後であれば、大人の食事と大体同じです。さほど大きく違う事はありません。
氣をつけたい点は以下の通りです。これは大人も子どもも共通しています。
①未精製食品を食べる
毎日の食事の栄養バランスを保つ上で、未精製食品は絶対に欠かせません。
主食を白米から玄米に変えるだけで食生活レベルが一氣に向上します。
玄米にはミネラル・ビタミン・食物繊維など栄養が豊富にバランス良く含まれています。
白米は糖質の吸収が早すぎるため、白砂糖と同じように低血糖になってしまいます。
精製された食品はなるべく避けましょう。
例えば、自宅では玄米を食べて、白米は外食の時にするというように区切れば、
精製食品をかなり減らす事が出来ます。
②朝ごはんをしっかり食べる
朝ごはんをしっかり食べることもとても大切です。
朝食は一日の中で栄養バランスがとれた食事にしやすいという利点があります。
朝はまだ油っこいものを体がそれほど受け付けないので、和食にしてみてはどうでしょうか。
そして、加工品に頼らない。
玄米は腹持ちが良く、血糖値がゆるやかに上昇します。
精製した食品を食べた後とは対照的に、おだやかに体に吸収されていきますので、情緒も安定していきます。
そして、発酵食品を摂ることも大切です。
昼食で毎日発酵食品を摂る事は難しいかもしれません。
朝はお味噌汁を食べさせてあげられる貴重な時です。
子どもは起きている時は走り回り、寝ている間も成長しています。
そのため、大人以上に良質で持続性のあるエネルギーを必要としています。
玄米は栄養価が高く、ゆっくり長くエネルギーを体に供給できる最高の食べ物です。
だから主食は必ず玄米にしてください。特に朝は必ず玄米を食べるようにしましょう。
まだ体が小さい子どもは、胃も小さいので一度に食べられる量は限られます。
しかし、成長期のためたくさんのエネルギーを必要とするので、おやつも大切なエネルギー供給になります。
おやつはお菓子を食べる時間と思われている人もいますが、
おやつは「八つ時(午後3時頃)」という言葉に由来していて、昼食と夕食の間に食べる間食を指しています。
おやつの時間には、栄養があって手軽に食べられるものを子どもに食べさせてあげてください。
エネルギー源として優秀な食べ物は玄米おにぎり、さつまいも、じゃがいも、
そば、とうもろこしのように未精製の穀類やいも類です。
また、果物もビタミンや水分を補うことが出来るのでお勧めです。
子どもはまだ胃袋が小さいため、運動量や成長のスピードに見合うエネルギーを
食事だけから摂取することは出来ません。だからおやつは大切なエネルギー補給の時間になるのです。
ただし、糖分を与えればいいと思って甘いお菓子も与えるのはNGです。
食後の血糖値の上がり方や体への作用が全く異なるので、クッキーやケーキのようなお菓子は時々にしましょう。
白砂糖や小麦などの精製食品は、ほとんどの人の体に毎日入ってきます。
これらは加工食品のほとんどに使われていて、スーパーやコンビニなどでも手に入るし、
外食にも入っているので避ける事は難しく、知らないうちに食べ過ぎてしまい、自覚は無いけど中毒になる人も多いです。
こうなると人間に体の機能は正常でなくなってしまいます。
精製食品は急速に体に吸収されて、血液中は糖が過剰(血糖値が高い状態)になるので、
膵臓・肝臓・副腎などの臓器は緊急事態だと反応します。
膵臓が過剰に反応して血糖値を下げるホルモンであるインスリンを大量に分泌すると
血糖値が異常に落ち込み、低血糖状態になってしまうのです。
低血糖症状は本当にたくさんあり、多くの方が日常で不快に感じているものも含まれています。
低血糖の患者の多くが訴える症状を以下に挙げました。
神経過敏、イライラ、極度の疲労感、無氣力、震え、冷や汗、うつ、めまい、眠氣を感じる、
頭痛、消化器官の障害、忘れっぽい、不眠、いつも悩んでいる、理由も無く強い不安を感じる、
脈拍が速くなる、筋肉痛、感覚麻痺、決断できない、発作的に泣く、アレルギー、集中力の欠如、
目がかすむ、筋肉の引きつり など
低血糖の人は複数の症状を同時に抱えて、しかも慢性化しています。
こうした血糖調整器官の異常な反応や機能低下は、他に以下の要因からなっている事もありますので
何らかの深い症状がある場合は習慣を改める必要があります。
体と心のストレス、アルコール、タバコ、コーヒー、栄養不足、食べ過ぎ、薬など
子どもの体調は、お母さんの食事に対する考え方や選択次第で変わってきます。
今日の食事が子どもの未来を作りますので、体と心の成長を助ける食事をしてほしいと願います。
山本 和佳
以前は子どもは元氣の塊のように言われていましたが、今はどうでしょうか。
だるくて動きたがらない。
すぐに疲れてへたり込んでしまう。
こうした子どもが本当に目立っています。
本来子どもは飛び跳ねるように動き回り、親を困らせてしまうほど活発に活動するものですが、
今ではかなり変わってしまいました。
元氣に動き回る子よりも、お母さんは手を焼いているのではないでしょうか。
子どもの体や心に起きている異変は、かなり前から指摘されています。
原因は複数あると思いますが、中でも食事の影響が大きいのは間違いありません。
氣力が無く好奇心が薄い、イライラして感情のコントロールが出来ない、アレルギー症状など
子どもが将来に希望を持てなかったり、先生や友達との人間関係で悩んだり、
親にとっては育てにくく成長に不安を抱える、子どもの方から見れば自分の事を親に理解されていないと感じたり・・・
自分の体や心の不調から始まり、様々な問題へ発展する恐れもあります。
では、どのように食事を見直せば良いのでしょうか。
食生活が乱れる問題の1つは油と砂糖です。
注意したいのは、健康管理のために油や砂糖を控えている人も、実は摂り過ぎている場合がある事です。
揚げ物を食べる量を控えているから自分は大丈夫だろうと思う人は注意してください。
なぜなら、現代食は一見すると油っこくない食品にまで油がたくさん使われているからです。
主食は良質なブドウ糖の供給源ですが、現代はその主食が油まみれになってしまっています。
しかもそれらは大人も子どもも好んで食べているものばかりです。
焼きそば、スパゲッティ、ピザ、ハンバーガー、食パン、惣菜パン、シリアル、お好み焼きなど。
昔はお米、そば、もちのように主食には油が入っていなかったので
おかずと組み合わせて栄養バランスがとりやすかったのですが、
上に挙げた食べ物は炭水化物(主食)に油がしっかり入っています。
その上、ハンバーガーとフライドポテトのように脂質が多いもの同士の組み合わせで、
ますます油を過剰に食べてしまいます。
こうした食事に砂糖は入っていないだろう・・・と思っている人は要注意です。
試しに包装されている袋の裏に載っている原材料を見てください。
加工食品の全部と言ってもよいほど、たくさんの砂糖が使われていることに氣がつく事でしょう。
砂糖は安価で風味をつけたり食感を良くするために大変好都合なのです。
例えば食パンの原材料表示を見ると、小麦の次に砂糖が多く使われているので驚かれるかもしれません。
白砂糖も小麦も食べた後に血糖値が急上昇します。そして反動で急降下して低血糖になります。
すると集中力が落ちるので、学校の授業についていくのが難しくなります。
イライラするので、発作的にジュースやスナック菓子に手を伸ばしてしまう・・・
というように食生活が崩壊していってしまいます。
加工食品を全て避ける事は出来ませんが、加工食品には意外にも多くの油と砂糖が
入っているという事が分かれば、食べるものを区別する事が出来るので、
自分の体調や状況に応じて食べるかどうか選択できます。
子どもが元氣に成長するために何を食べれば良いのか。
離乳した後であれば、大人の食事と大体同じです。さほど大きく違う事はありません。
氣をつけたい点は以下の通りです。これは大人も子どもも共通しています。
①未精製食品を食べる
毎日の食事の栄養バランスを保つ上で、未精製食品は絶対に欠かせません。
主食を白米から玄米に変えるだけで食生活レベルが一氣に向上します。
玄米にはミネラル・ビタミン・食物繊維など栄養が豊富にバランス良く含まれています。
白米は糖質の吸収が早すぎるため、白砂糖と同じように低血糖になってしまいます。
精製された食品はなるべく避けましょう。
例えば、自宅では玄米を食べて、白米は外食の時にするというように区切れば、
精製食品をかなり減らす事が出来ます。
②朝ごはんをしっかり食べる
朝ごはんをしっかり食べることもとても大切です。
朝食は一日の中で栄養バランスがとれた食事にしやすいという利点があります。
朝はまだ油っこいものを体がそれほど受け付けないので、和食にしてみてはどうでしょうか。
そして、加工品に頼らない。
玄米は腹持ちが良く、血糖値がゆるやかに上昇します。
精製した食品を食べた後とは対照的に、おだやかに体に吸収されていきますので、情緒も安定していきます。
そして、発酵食品を摂ることも大切です。
昼食で毎日発酵食品を摂る事は難しいかもしれません。
朝はお味噌汁を食べさせてあげられる貴重な時です。
子どもは起きている時は走り回り、寝ている間も成長しています。
そのため、大人以上に良質で持続性のあるエネルギーを必要としています。
玄米は栄養価が高く、ゆっくり長くエネルギーを体に供給できる最高の食べ物です。
だから主食は必ず玄米にしてください。特に朝は必ず玄米を食べるようにしましょう。
まだ体が小さい子どもは、胃も小さいので一度に食べられる量は限られます。
しかし、成長期のためたくさんのエネルギーを必要とするので、おやつも大切なエネルギー供給になります。
おやつはお菓子を食べる時間と思われている人もいますが、
おやつは「八つ時(午後3時頃)」という言葉に由来していて、昼食と夕食の間に食べる間食を指しています。
おやつの時間には、栄養があって手軽に食べられるものを子どもに食べさせてあげてください。
エネルギー源として優秀な食べ物は玄米おにぎり、さつまいも、じゃがいも、
そば、とうもろこしのように未精製の穀類やいも類です。
また、果物もビタミンや水分を補うことが出来るのでお勧めです。
子どもはまだ胃袋が小さいため、運動量や成長のスピードに見合うエネルギーを
食事だけから摂取することは出来ません。だからおやつは大切なエネルギー補給の時間になるのです。
ただし、糖分を与えればいいと思って甘いお菓子も与えるのはNGです。
食後の血糖値の上がり方や体への作用が全く異なるので、クッキーやケーキのようなお菓子は時々にしましょう。
白砂糖や小麦などの精製食品は、ほとんどの人の体に毎日入ってきます。
これらは加工食品のほとんどに使われていて、スーパーやコンビニなどでも手に入るし、
外食にも入っているので避ける事は難しく、知らないうちに食べ過ぎてしまい、自覚は無いけど中毒になる人も多いです。
こうなると人間に体の機能は正常でなくなってしまいます。
精製食品は急速に体に吸収されて、血液中は糖が過剰(血糖値が高い状態)になるので、
膵臓・肝臓・副腎などの臓器は緊急事態だと反応します。
膵臓が過剰に反応して血糖値を下げるホルモンであるインスリンを大量に分泌すると
血糖値が異常に落ち込み、低血糖状態になってしまうのです。
低血糖症状は本当にたくさんあり、多くの方が日常で不快に感じているものも含まれています。
低血糖の患者の多くが訴える症状を以下に挙げました。
神経過敏、イライラ、極度の疲労感、無氣力、震え、冷や汗、うつ、めまい、眠氣を感じる、
頭痛、消化器官の障害、忘れっぽい、不眠、いつも悩んでいる、理由も無く強い不安を感じる、
脈拍が速くなる、筋肉痛、感覚麻痺、決断できない、発作的に泣く、アレルギー、集中力の欠如、
目がかすむ、筋肉の引きつり など
低血糖の人は複数の症状を同時に抱えて、しかも慢性化しています。
こうした血糖調整器官の異常な反応や機能低下は、他に以下の要因からなっている事もありますので
何らかの深い症状がある場合は習慣を改める必要があります。
体と心のストレス、アルコール、タバコ、コーヒー、栄養不足、食べ過ぎ、薬など
子どもの体調は、お母さんの食事に対する考え方や選択次第で変わってきます。
今日の食事が子どもの未来を作りますので、体と心の成長を助ける食事をしてほしいと願います。
山本 和佳