【一般無料】巡りの良い体に変える ~Part1~(健康基礎講座)

・腸で健康が決まる

・毛細血管が消えてしまう

・体中で炎症が起きるしくみと原因

 

腸には免疫細胞の70%が集中しています。

腸は食べ物の栄養素を吸収しながら病原菌やウイルス、有害物質の侵入を防ぐ
3つのバリア機能を持っています。


①腸内細菌によって病原性の高い菌を排除する。

②腸内の上皮細胞のつなぎ目がしっかり密着して防御壁となってくれる。

③腸の粘膜細胞の表面に粘液層を作り、抗菌成分を分泌する。


健康な腸はこの3つのバリア機能を働かせて、体を守っています。


しかし、ストレスや生活習慣の乱れなどによって、このバリア機能が崩れてしまいます。

肉食、農薬や化学物質、食べ過ぎ、抗生物質や医薬品などの使用も同様です。


腸のバリア機能が崩れると腸壁に小さな穴が開き、腸内の細菌やウイルス、
未消化のタンパク質などが体内へ吸収されてしまいます。


それらが血液に入って全身を巡るので、体のあちこちで炎症が起きます。

炎症が改善されないまま長期間に渡って放置されると、動脈硬化など様々な病氣を引き起こします。



全身の健康や若々しさを保つには腸だけではなく、毛細血管の働きも大変重要です。


普段毛細血管の存在を意識する事はほとんど無いと思いますが、
毛細血管は血管全体の99%を占めています。

毛細血管の太さは髪の毛の約10分の1程で、それが全身に張り巡らされています。


そして毛細血管の最も大事な役割は、栄養や酸素を届ける事と老廃物の回収です。

毛細血管には小さな隙間があり、そこから少しずつ染み出て栄養や酸素を各細胞へ届けます。
そして、細胞から出た老廃物を回収して体外に排泄します。


新陳代謝が正常に働いている体は巡りが良く細胞が元氣なので、健康で若々しくいられます。


「人は血管から老化する」と言われます。


毛細血管は全身を健康に保つために最前線で24時間365日働き続けています。
もちろん、それは病氣の予防にも繋がっているのです。


しかし毛細血管は繊細に出来ていて、わずかな刺激でも傷ついて壊れてしまいます。

するとその箇所は血液が流れなくなり、そのまま放置すると毛細血管が消えてしまいます。
この現象は「毛細血管ゴースト」と呼ばれています。


そうなると、その先にある細胞は栄養や酸素を受け取る事が出来ません。

植物が水や養分を与えられないと枯れてしまうように、細胞も老化して死んでいきます。


毛細血管の状態は、そのまま健康状態や若々しさに繋がっています。

毛細血管ゴーストは年齢とともに進んでいきます。
30代の人と比べて70代の人は毛細血管が30%も少なくなると言われています。


毛細血管の状態は体の表面から見てもある程度分かります。

次の項目に心当たりがある場合は、毛細血管ゴーストの可能性があります。


・髪にツヤが無い。抜け毛やフケが多い。髪が薄い。

・目が充血しやすい。ドライアイ。目がかすむ。目の下にクマがある。

・耳にシワがある。(動脈硬化のサインとも言われる)

・唾液が出にくい。

・肌が乾燥する。くすみ。しわ。血色が悪い。

・手や足の甲、腕の血管が以前と比べて浮き上がってきた。アザが治りにくい。

・手足が冷たい。しびれることがある。

・目覚めが悪い。日中に眠くなる。

・疲れやすい。体がだるい。風邪を引きやすい。

・イライラする。落ち込み。物忘れが多い。


毛細血管ゴーストが進むと体や心にも悪影響が及んでしまいます。

なぜそうなってしまうのかと言うと、本来人間が消化吸収出来ないものが体内に入ってきて
腸内細菌のバランスが崩れてしまうからです。


先に述べましたように、腸壁に小さな穴が開いて未消化の物や老廃物などが
無秩序に体内に入り込むのを止めないと、毛細血管は正常に働くことが出来ません。



その大きな原因は食事によって腸内環境を悪くしてしまっている事です。

コンビニ食品、インスタント食品やレトルト食品、
ペットボトルの飲み物などの加工食品は腸内細菌が嫌がります。


腸内細菌に良いエサを渡せば、腸内環境が整って免疫機能の強化をはじめとした
重要な働きをしてくれますが、加工食品などに含まれる化学物質は腸内の悪玉菌を増やしてしまいます。

すると、腸壁の細胞の生まれ変わりも上手くいかず小さな穴が開いて、
未消化の食べ物や老廃物などが入り込んでしまいます。


絶えずたくさんの異物が体内に入ってくると、免疫システムが
「外敵が入ってきた」と反応して抗体がどんどん作られます。


抗体は免疫細胞が外敵と戦うための武器で、外敵を攻撃する時に体内で炎症が起こります。

風邪を引いた時に発熱や咳、鼻水などの症状が出るのも、体内で免疫機能が戦って出来る炎症です。


抗体を作る免疫機能は病氣を防ぎ健康を維持するために必要不可欠ですが、
抗体がたくさん作られると、その分体内の炎症が慢性的になってしまいます。

すると風邪を引きやすく治りにくい。アレルギー症状など様々な症状が表れます。


免疫システムが全身で働くので炎症も全身で起きるのですが、
その人の最も弱い部分で炎症が強くなるので、人によって症状が異なります。

腹痛、下痢、便秘、偏頭痛、疲れやすい、めまい、皮膚の炎症、頭がボーっとする、
イライラ、強い不安、うつなどがあります。


さらに悪化すると深刻な疾患を引き起こします。

がん、動脈硬化、心筋梗塞、アルツハイマー病、ADHD、糖尿病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、
セリアック病、慢性的な疲労、メタボリックシンドローム、過敏性腸症候群、パーキンソン病など


上記の症状や疾患のほとんどが現代病と言えるのではないでしょうか。


毎日のように加工食品を食べている人は常に何らかの不調を抱えています。

体内では異物がどんどん血液の中に入り込んで汚し、深刻な病氣になる原因が作られていっているのです。


次回の記事では、食事と腸の関係について詳しくお伝えいたします。


人間の体は食べた物から栄養を吸収して体中の細胞へ行き渡らせ、
老廃物は回収して素早く外に出す素晴らしい働きを持っています。

それはホメオスタシス機能の一部で意識的な指令を受けず、ただひたすらに働き続けます。


しかし、それが上手く働かないと体は様々な形でサインを出してくるので
それにいち早く氣づいて正しく対応する事が大切です。



山本 和佳

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