【一般無料】牛乳信仰の落とし穴(健康基礎講座)

・カルシウムの摂り方を誤ると・・・

・青少年の精神に悪影響

・母乳を飲まないリスク

 

私達は子どもの頃から

「牛乳は完全栄養食品である」
「牛乳のカルシウムが丈夫な骨と歯を作る」

と教えられてきました。


牛乳にはカルシウムがたくさん入っているので言われている事ですが、そこには落とし穴があります。


実際に牛乳を飲んで体に起きている症状を見れば、そうでない事が分かります。


ほとんどの成人は牛乳を飲んでも上手く消化吸収できず、
胃腸に不快な症状(お腹の張り、痛み、下痢)が出る人もいます。


また、牛乳の脂肪は動脈硬化の原因にもなるため、脳卒中や心筋梗塞、がんなど
生活習慣病になるリスクが高くなります。


実際に世界の大多数の人は、アメリカが決めたカルシウム所要量の
半分程度の摂取量でありながら、強い骨と歯を持っています。


1Lの牛乳には約1200mgのカルシウムが含まれています。
一方、母乳には1Lあたり300mgのカルシウムを含んでいます。


母乳よりも牛乳の方がカルシウムの含有量が4倍も多いですが、
人間の赤ちゃんは母乳のカルシウムの方が吸収率が高いのです。

牛乳にはカルシウムがたくさん入っているから骨を強くすると言うのは誤った情報なのです。



実は哺乳動物の中でも、例えば牛、馬、象、ヤギ、アザラシ、人間では
それぞれ乳の成分が大きく異なります。


母乳は、それぞれの種族の赤ちゃんに最適な栄養を与えるように出来ています。

生まれた頃は母乳を分解するラクターゼという酵素を持っていますが、
離乳する頃に減っていき、ほとんどの大人の体にはラクターゼはもう残っていません。


私達が牛乳を飲む行為は、自然の摂理に反しています。

牛をお手本として見ると、その事がよく分かります。
牛が草を食べて丈夫な体を作るように、人間も野菜などからカルシウムを摂る方が合理的です。


ブロッコリー、キャベツ、かぶ、大豆などの豆類、鮭やイワシなどの魚類など
様々な食べ物にカルシウムが含まれています。



●人工ミルクは赤ちゃんの体を弱くする

乳児の体が健康に育つために最も必要としているのは母乳です。

ところが現代では、母乳を飲むべき時に赤ちゃんに人工ミルクを飲ませる事が多くなり、
それが大事な免疫力をつける機会を逃しているのです。


母乳を分解する酵素ラクターゼが豊富な乳児期に母乳を飲まないと
成長期の骨や歯の形成に支障が出る可能性も高くなります。


人工ミルクに含まれるタンパク質、糖質、脂質などの含有量は母乳に近く作られていますが、
乳児を感染症から守る働きは、母乳の方が優れています。


特に産後数日間に出る初乳は、生命を脅かす感染症に最もかかりやすい生まれたばかりの赤ちゃんに免疫を与えます。


母乳で育てられた子は、人工ミルクで育てられた子よりも病氣にかかりにくい事がはっきりとしています。


1930年代にアメリカのシカゴで2万人以上の乳児を対象に行われた研究が
その事を明らかにしています。

この研究では、3つのグループに分けて乳児が与えられた栄養とその後の経過について調査されました。

1つめのグループは生後9ケ月間、母乳で育てられました。

2つめのグループは、母乳と人工ミルクの両方を与えられました。

3つめのグループは、煮沸した牛乳に砂糖を加えたものを与えられました。


この結果、与えられた栄養によって著しい差が生じました。

乳児の死亡率がグループ1と2を合わせて1.5人(1000人あたり)だったのに対して、
全く母乳を与えられなかったグループ3は84.7人という結果だったのです。


グループ3の乳児が際立っていた点はこれだけではありません。

消化器系感染症の死亡率が40倍、呼吸器系感染症の死亡率は120倍も高かったのです。

また、別の研究でも生後6ケ月まで人工ミルクだけで育てられた乳児は、
母乳で育てられた乳児(混合栄養も含め)よりも死亡率が20倍も高い事が分かっています。


現在は病気に冒されると、抗生物質や医療で処置されるため、
人工ミルクで育った乳児の死亡率は低下していますので、
この研究結果は純粋に母乳と人工ミルクが乳児の体に与える作用の差を明確に表している貴重な情報です。


人工ミルクは他にも問題がありますから、抗生物質を使えばそれで良いという意味ではありません。

感染症を予防する免疫力を身につけるには、母乳が必要なのです。



●青少年の精神に悪影響を及ぼす

「疲れていて元氣が無い」「注意力が無くて、良く暴れる」

こうした状態が慢性的になっている子どもは、学習面でも集中が続かず、なかなか成果が出ません。
親も手に負えず、先生や友達とも上手くやっていけない。


考えられる原因の1つに食物アレルギーがあります。

食物アレルギーは胃腸や皮膚など体に表れるだけでなく、精神面に悪影響を与える事もあります。


そうした子どもは体が弱くて、いつも疲れを感じています。

遊んでいる途中で休憩したり、授業中は顔を机の上に伏せてしまう事もあります。
過度の眠氣に襲われて、無気力になるのも日常茶飯事です。


午前中は頭がボーっとして、夜はよく眠れず、翌朝はなかなか起きられない。


細胞分裂がさかんに行われ、活発に動き回る時期にこうした慢性的な症状を抱えると
勉強に集中できず、満足行くまで遊べないし、子どもは苦痛ばかりで楽しいことなど無くなってしまいます。




牛乳や乳製品は小麦粉と合わせて食べられる事が多く、食事は洋食に偏っていきます。

日本人の食事の欧米化にも牛乳は深く関わっています。

洋食好きな人にとって乳製品は欠かせない食材になっているのですが、
その習慣が病氣の体を作ることに氣づいてほしいと思います。



牛乳を飲んで胃腸を悪くする人、アレルギーになる人・・・

多くの人が被害を被っているにも関わらず、牛乳は体を強くすると信じている人が大半です。


なぜそれほど牛乳信仰が根強いのかといえば、やはり幼い頃からの刷り込みが大きいでしょう。


学校給食で毎日牛乳を飲まされ、「牛乳を飲まないと大きくなれないよ」と教えられてきました。


また、牛乳を直接飲まなくても乳製品が大好きな人は多く、
パンやお菓子、小麦製品のほとんどにも牛乳や脱脂乳などが入っています。


外食する時など多少口に入る事もあると思いますが、食べ方など工夫する事が重要です。


毎日食べると体に良いもの、週に2~3日食べれば大丈夫なもの、
たまに食べるくらいで良いもの・・・というように食材を区別して食べる事をお勧めします。


牛乳のように日常的に食べると生活習慣病になってしまうものを、
貴重な栄養源だと信じて毎日摂っていたら、本末転倒になってしまいます。


和食をメインとした食事に変えれば、牛乳やチーズを食べる頻度は自然と減らせます。
食べた後の胃が軽い感覚は体に負担をかけず、快適に感じるはずです。


そうした食事を続ける事が、体内の酵素を無駄遣いせず、
体が本当に必要としているものを食べる生活に変わり、病氣を遠ざけます。



山本 和佳

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