【一般無料】子どもの行動と栄養~Part2~(健康基礎講座)

・○○○と低血糖

・増え続ける登校拒否

・子どもの肥満

 

学習するためには、心が「よし、やろう」と課題に向かい、本や教科書をしっかり読んだり、
しっかり聞いたり、頭の中で整理したり考える必要があります。

そのような心の動きは、脳の状態によって左右されるところでもあります。


脳の細胞も体の細胞も、エネルギー源は血液中のブドウ糖です。

血液がブドウ糖を全身の細胞へ運び、そこでエネルギーに変換されます。


脳はそのエネルギーを蓄積できないので、常に供給される事を必要としています。


重要なのはブドウ糖を何から摂るかという点であり、それを間違えると効率的にエネルギーが補給できなくなり、
体調にも問題が出てしまうので、普段の食事が大切になります。


健康な人は血糖値が安定していますが、食事内容を誤ると不安定になってしまいます。


脳も体もブドウ糖を欲していますが、「安定的に供給できるかどうか」が大きなポイントとなります。


ブドウ糖を細胞に安定して供給するために、最も優れているのが玄米です。

玄米は腹持ちが良く、適量であれば食後も体を動かしやすいので、仕事など活動の邪魔をしません。
それは玄米が多糖類でゆっくり分解吸収されるため、血糖値もゆるやかに上昇するためです。


これとは逆に、血糖値を乱してしまうものの代表が白砂糖です。

白砂糖は分子が2つの二糖類から成っていて、分解吸収がとても速いため、血糖値も急激に上がります。
それを下げるためにインシュリンが過剰分泌され、低血糖になってしまうのです。


今は低体温の人がとても多く、それは子どもにも広がっています。

健康な子どもの平熱は37℃ですが、現代では36℃未満の子どもが増えているのです。


また、現代女性のうち約38%の人は平熱が36℃未満と言われていますから、
洋食や加工品の摂り過ぎによって母子とも低体温になっているケースも増えていると思われます。



食事との関連を見ると、米離れと砂糖の摂り過ぎによるところが大きいでしょう。


なぜなら血糖値が不安定になり、結果的に低血糖になってしまう訳ですが、
糖は体の燃料なので、足りなくなれば体温は下がってしまいます。


昭和63年を境に日本人の菓子類の購入量が米の購入量を上回り、
子どももその煽りを受け、心身に問題を抱えるケースが増えていきました。




その問題と重なるかのように、登校拒否が増えています。

文部科学省の発表によると、2020年度において全国の小中学校の不登校生徒数は196,127人。


学校生活に馴染めない事や、家庭の問題などの原因も挙がっていますが、
登校拒否の生徒の特徴として「無氣力タイプ」が最も多く、次いで「情緒不安定タイプ」「複合型タイプ」と続きます。


全てにおいてではないにせよ、登校拒否になる生徒の特徴が低血糖の症状とかなり重なる点は否めません。

朝起きられない、だるくて学校に行きたがらない子どもを𠮟りつけるのではなく、
甘いものを控えて玄米をしっかり食べさせ、普段の食事を見直してください。


食事を変えただけで子どもの意欲が向上したり、活氣を取り戻せたら、子どもは大いに喜ぶでしょう。

薬のような副作用も無いので、まずは習慣を改善する事が大切です。




食事の乱れや飽食の影響で、子どもの肥満は40年間で3~4倍に増えています。


子どもは思った事をそのまま言うので、子ども同士で遊んだりする中で
何氣ない言葉や態度で傷つけられてしまう事もあります。


また、コレステロール値が高いので、子どもの頃から既に多くの病氣の原因を持っているのです。
肥満の子どもの中には糖尿病を患っているケースもあります。


さらに肥満の子どもは、高血圧になるリスクが9倍高く、10人に1人は睡眠時無呼吸症候群と言われています。


人生の序盤から人間が持っている心身の基礎的な可能性が奪われるとは、大変不幸な事ではないでしょうか。



こうなってしまうのは、親が用意した食事に問題があります。

始めから大食漢を望む子どもは1人もいません。育った環境によってそうさせられてしまっただけです。


物心ついた頃には病氣のリスクを背負わされ、それに体型による心理的負担も加わります。

移動するのに体の負担がかかる、行動するのが億劫になる、
ダメだと思っていても直せない自分に嫌氣がさすなど、肥満は色んな面で自由を奪われてしまうのです。


また、肥満の人ほぼ全員が低血糖リスクが高い食事をしています。

肥満になる人は動物性脂肪を摂り過ぎていて、その動物性脂肪と一緒に糖分もたくさん摂っているためです。


先程、低血糖になる食事の特徴として、お米を食べなくなった事と砂糖の摂り過ぎを挙げましたが、
この2点は密接に関わっていて互いに拮抗しています。


特に育ち盛りの子どもは、多くのエネルギーを必要としています。


効率よくエネルギーになる糖と言えばでんぷん、つまりお米です。

子どもにお米をしっかり食べさせる事は、丈夫な体と健全な精神を作り上げるために必要不可欠です。

おやつにおにぎりを食べさせてあげると、良質なエネルギーをチャージして活発に動き回ります。



しかし、現代食はこの配分が逆転しています。
主食のお米を疎かにして、おかずばかり食べさせようとすると、食事のバランスが狂ってきます。


子どもは多くのエネルギーを求めているのに、おかず中心の食事にしようとすると
どうしても油や砂糖を使うことになります。


油炒めや揚げ物を毎日食べていると、それでお腹が一杯になって、ご飯を食べられなくなってしまいます。

また、こうした食事は必然的に味つけが濃くなり、使用する調味料もマヨネーズ、
ケチャップ、ソースの登場回数が多くなります。


オムライスや焼きそば、サンドイッチなどは子どもが喜ぶ料理ではありますが、
毎日のように食べるのは行き過ぎですので、たまに食べる程度に留めましょう。




子どもの味覚は10歳までに決まると言われています。

それまでの間は、出来る限り家庭の味で育てる事が大切です。


学校給食では牛乳とパンが与えられ、洋食の味覚に傾いてしまうので、
せめて家庭では子どものエネルギーになり、丈夫な体を作るための食事をしてほしいと思います。


たかが食事と侮ってはいけません。
食事内容が悪いと、行動や習慣にまで悪い影響が表れます。


洋食や加工食品は歯ごたえが無く、味つけが濃いので、しっかり噛む力が身につきません。
噛めないという事は脳が活性しにくくなるので、子どもの学力や意欲にも影響します。


玄米を食べると、白米よりも噛む回数が自然と多くなります。
豊富な栄養を摂り入れ、よく噛む事で脳が活性して学力の向上に繋がります。


また、認知症の人は症状が進むにつれて、歯の本数が少ないとも言われており、
この事からも咀嚼と脳の働きが密接に関係している事を示しています。


正しい食事は体に栄養を供給して、体を適切に動かします。

大人になってからでも食事を改善すれば、日々の活動の支えになり、病氣を予防したり
罹患する時期を遅らせる事は可能です。


誤った食習慣は次の代に渡さず、自分の代で止める事。

それが少しでも未来のための貢献になるのではないでしょうか。



山本和佳

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