【一般無料】糖尿病と食習慣(健康基礎講座)

・全身のエネルギーが不足する悪循環

・脂肪摂り過ぎの食習慣を断ち切る

・○○から食事を変える

 

糖尿病とは、インスリンの作用が不足して血液中の糖の代謝が上手く出来なくなる病氣です。

原因は、がんと同じように食事や生活習慣がほとんどを占めます。


世界中で患者数が増え続け、国際糖尿病連合(IDF)の発表によると、
2021年時点で世界で糖尿病を抱えている人は、5億3700万人と推計されています。

なんと過去20年で3.6倍も増えているのです。


もし何も改善努力をしないでおくと、2045年までに45%増加して
患者数が7億8300万人に達すると予測しています。


日本でも糖尿病患者と予備軍を合わせて、約2000万人になると言われています。



糖尿病患者のほとんどは1型か2型です。

1型は子どものうちにかかる糖尿病で、全体患者数の5~10%。

2型は成人で糖尿病になる人がほとんどで肥満を伴う事が多く、90~95%。



健康な人の体内では、次のようなプロセスを経て、糖がエネルギーに変わります。


①食後、食べた物が消化され、炭水化物は単糖類に分解される。
 この単糖類のほとんどはグルコースである。

②グルコースが血液に入り、全身を巡る。
 各細胞へ運び込むため、膵臓でインスリンが分泌される。

③インスリンの働きによって、グルコースが細胞へ運ばれる。

④細胞で糖からエネルギーに変わる。その一部は貯蔵に回される。



糖尿病になると、①~④の代謝が出来なくなってしまいます。

インスリンが分泌されても、十分にその機能を果たせなかったり、
インスリンそのものがちゃんと分泌されなくなってしまうのです。



ブドウ糖をエネルギーに変える機能が十分に果たせなくなると、
全身がエネルギー不足になって様々な病氣にかかりやすくなります。


・心臓病(病死するリスクが2~4倍高くなります)

・脳卒中

・高血圧症(糖尿病の人の70%以上が該当)

・失明(成人が失明する原因のトップが糖尿病)

・腎臓病(人工透析を受ける人のうち糖尿病の人は約4割)

・神経系疾患(糖尿病患者の60~70%が神経障害)

・手足の切断(下肢切断する人の60%以上は糖尿病患者)



その上、その他の病氣につながるリスクも高くなり、最悪は死に至ります。



1925年頃の日本では、糖尿病の死亡率は10万人当たり2.9人で
欧米と比べてずっと少なかったのですが、その後の食習慣の変化によって
平成19年には10万人当たり11.1人に増えました。


日本だけでなく海外の食事を見ても、炭水化物が少なく脂肪の多い食事をしていると
糖尿病の発症率が高くなる事がはっきりしています。


日本では胚芽米や雑穀を食べなくなり、主食よりもおかずにボリュームがある食事に変化していき、
揚げ物、炒め物、肉類、乳製品を食べる量が増えました。

また、パンやパスタのように小麦の主食を食べる量も激増しました。


こうして日本人の食事は高脂肪・高たんぱく質の食事に偏っていき、
体重が増加、コレステロール値が過剰になり、糖尿病が激増しました。




糖尿病の人のほとんどに共通する事は、動物性たんぱく質や動物性脂肪の摂り過ぎている点です。


この25年間で2型糖尿病にかかった日本の子どもの割合は、3倍も増加しました。

肉類をたくさん食べて、ベトベトの油だらけの食事を食べ続けると
子どものうちから糖代謝の機能が低下してしまいます。


海外でも食事と糖尿病の関係は立証されています。


イングランドとウェールズは、第二次世界大戦中から戦後にかけて(1940~1950年頃)、
糖尿病の発症率が際立って減少しました。


ちょうどこの時期、穀物や食物繊維を食べる量が増え、脂肪の摂取量は減少していました。

戦時中で貧しかったため、豪華(?)な食事にありつけず、
人々は生産コストが比較的低い食べ物を食べていた事が、結果的に体に良い作用をもたらしました。


しかし、1950年頃から人々は穀物中心の食事から脂肪や糖分が多くて
食物繊維が少ない食事に戻っていき、糖尿病の発症率が増えだしました。



栄養価の高い炭水化物と低脂肪の食事が、糖尿病の改善や予防の効果があると証明しています。

糖尿病は自分で予防する事が出来ますし、それによって他の病氣にかかるリスクも減らす事ができます。




日本人にとって栄養豊富な炭水化物といえば、何といっても玄米です。


沖縄県に住むメタボの男性を対象にして行われた研究では
1日3回食べていた白米を、同じカロリー分の玄米に置き換えて
8週間に渡って続けた結果、以下の改善効果が表れました。


顕著な体重減少、食後の高血糖・高インスリン血症の改善、
血管機能の改善、脂肪肝の改善、高脂肪食に対する嗜好性の軽減



栄養たっぷりの食事が体質を改善し、健康維持に必要だと分かっていても
なかなか食事を変えられないという人は多いのではないでしょうか。


高脂肪の食事はとても依存性が高く、タバコ、アルコール、麻薬よりも
依存性が高いと専門家が警告しています。


油っこい食事が大好きで、どうしても我慢できず食べてしまう・・・
と悩んでいる人にこそ、玄米をお勧めします。


なぜなら、玄米に含まれる脂質には、脳内にある依存性を強化する部位に働きかけて
高脂肪食に対する依存を緩和するためです。

つまり、玄米を食べ続けると、油っこい食事をそれほど多く食べなくても平氣になるという事です。


玄米は「天然の完全食品」と呼ばれ、ビタミン・ミネラル・食物繊維など多彩な栄養が
非常にバランス良く含まれています。

食後の血糖値の上昇は緩やかで、食べ過ぎない限りは食後に体がだるくなる事もありません。



病氣になる前に体には様々な不調が表れます。

疲れやすい、風邪を引きやすい、なぜか氣分が優れない、むくみやすい、体が冷えるなど
こうした事も、元々は食事の不摂生や運動不足などによって免疫力が低下した事から始まっています。


免疫力を上げるためには、高脂肪の食事を控える、野菜をしっかり食べる、
よく眠る、適度な運動をするなど色々あります。

どれも大切ですが、最初は「どれから始めようか。大変そう・・・」と思われるかもしれません。


そのような方にも、まずは玄米を食べる事をお勧めします。

今まで食べていた白米を玄米に置き換えるだけなので、とても簡単です。



玄米を食べ始めると、味噌などの発酵食品、野菜や豆類がとてもよく合うと氣づきます。

つまりバランス良い食事が、体験と共に分かるようになっていくのです。


苦い薬を飲むように、無理矢理食事内容を正そうとしても、途中で嫌になると思います。

しかし、味覚を改善しながら、本来の美味しさを発見しながら変えていった食事は
自分で納得しているので、習慣にしやすいはずです。




糖尿病の症状が進行すると、人工透析、手足の切断など体の自由が奪われていきます。

また、様々な病氣を併発する可能性も非常に高く、強い痛みや苦痛を伴います。


高脂肪・高たんぱく質の食事から改善するのは到底できないと思われるかもしれません。

しかし、心身とも苦しみながら人生の最期を迎える事を思えば、
思い切って改善すれば、色んな楽しみが見つかるのではないでしょうか。


食事の改善の第一歩として、主食を玄米に変える事が大切です。

なぜなら、炭水化物から良質な脂質を摂れていないと、おかずに油っこいものを求めてしまうからです。

高脂肪・高たんぱく質の食習慣を断ち切るためにも、玄米は最適なのです。


自分の体を病氣の巣にするか、健康を維持していくかは毎日の食事が大きく影響しています。



山本和佳

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