【一般無料】心身に力を与えるホルモン(健康基礎講座)

・○○と連携している

・やはり要は○○○○

・理想的なホルモンバランス

 

前回の記事では、自律神経がホメオスタシスの働きを担っているとお話しましたが、
実はホルモンも自律神経と連携しながら重要な働きをしています。



ホルモンは「活性化する」「刺激する」という意味のギリシャ語「オルマオ(ormao)」に由来します。

ホルモンは細胞から分泌された有機化学物質で、その大半はアミノ酸が鎖状に繋がって出来ていて、
その他に脂質から作られるホルモンもあります。

血流に乗って運ばれ、他の細胞の生理的変化を起こさせるので、情報伝達物質とも呼ばれています。



ホメオスタシスは自律神経系、内分泌系(ホルモン)、免疫系の
3要素で成り立っていて、互いに連携しています。


神経系や内分泌系は、脳にある視床下部がコントロールしています。

神経を通って伝えられた刺激を受けてホルモンが分泌され、体の機能を調整しています。


例えば人間の成長、骨など組織の入れ替わり、血圧の調整、血液の量や塩分濃度の調整など

いずれも自分の意志ではなく、自動で調整されているため
生命を維持する事が出来ているのです。


しかし、疲れが溜まるなどの理由で自律神経が乱れると、内分泌系の機能が低下、
免疫力の低下の順番にバランスを崩してしまいます。


体の疲れやストレスを感じたら、無理をしているサインなので
休息をとったり、睡眠時間を確保して体を回復させる事が大切です。




ホルモン分泌はストレスを感じる状況や、人や植物や動物に触れたり、体の外側からも影響を受けています。


私達の感覚と神経系へのフィードバックがホルモンの分泌を促し、
それが氣分にも影響を与えています。


人間の五感(味覚、嗅覚、聴覚、視覚、触覚)のいずれかが刺激されると、
脳や神経系で神経伝達物質が放出されます。


それがきっかけとなって、「美味しそうな匂いがしたから、その方向へ近づく」、
または「不快な音がするから遠ざかる」など、受けた刺激によって様々な行動が生まれます。



さらに氣持ちの変化もホルモンの働きによってなされています。


ドーパミンはやる氣や意欲に関わるホルモンで、熱意をもって物事に取り組む行動を生み出します。


目標を達成すると充実感を覚えて、さらに努力する。

テストで良い点を取れたのが嬉しくて、もっと勉強に励む。


こうした快感が意欲をもたらし、次の行動に繋がっていきます。


ドーパミンは前向きに生きるために大切なホルモンです。

しかし分泌が過剰になると、興奮作用が強すぎてギャンブルが止められなかったり、
お酒に溺れたり、ドラッグを求める依存症のように深刻な状況になってしまう側面もあります。



依存性のあるものの共通点は、何も努力しないで簡単に快感を得られてしまう事です。


仕事や勉強、または人や社会への貢献など何か目的や目標に向かって取り組んだ事で
達成感や充実感を味わって、また頑張ろうと思う。


自分から先に働きかけた事がきっかけで意欲が沸いてくるというのは
ドーパミンが体に対して適切な形で働いている状態です。


しかし、全く努力しないで報酬だけもらうと
それが際限なく求め続けるようになって、正常な判断力を欠いてしまいます。



ノルアドレナリンも活動時に働くホルモンで、危機や大変な状況を戦う時に働きます。

ノルアドレナリンもドーパミンと同様に興奮物質なので
過剰に分泌するとストレス過剰になって、うつ病など精神疾患の原因になります。


重要な役割を持つホルモンですが、多過ぎても少なすぎても精神を崩してしまいます。



精神が不安定な人はセロトニンが不足しています。


セロトニンは幸せを感じるホルモンで、その90%は腸に存在していて、
腸内環境によってセロトニンの分泌量が変わってきます。


朝起きるとセロトニンが分泌され始め、起きている間は一定量が分泌されます。
朝にすっきりと起きられるのは、セロトニンのスイッチが入るためです。


また、セロトニンはドーパミンやノルアドレナリンによる過剰な興奮を抑えて、脳全体のバランスを整えます。
セロトニンは人間が平常心を保つためにも重要なのです。


例えば、非常事態ではノルアドレナリンやドーパミンの分泌が活発になりますが、
セロトニンの働きによって、パニックにならないで冷静に考えて行動する事ができます。


このようにホルモンがバランス良く働くと、活動レベルが上がります。


セロトニンが不足すると精神が不安定になり、幸せを感じにくくなります。
実際にうつ病の人はセロトニンが少ない事も分かっています。


身に起きる出来事は同じだとしても、セロトニンの分泌量次第で
物事の捉え方や氣持ちが全く変わってきます。



現代は、体や心にストレスを受けてセロトニンが不足している人が少なくありません。

セロトニンが不足すると、クヨクヨ悩みやすくなったり、
ドーパミンやノルアドレナリンの暴走を止められなくなって、イライラや怒りの感情に振り回されてしまいます。


そのため、セロトニンの分泌を意識的に増やす事が心身の健康を取り戻すきっかけになります。


腸内環境が悪いとセロトニンが不足してしまいますので、玄米菜食をメインにして腸内の善玉菌を増やす事が大切です。


セロトニンを増やすにはビタミンが必要ですので、
ファーストフードやお菓子などの加工食品は控えてください。



また、ウォーキングやヨガ、呼吸、ジョギング、スクワットなどの
一定リズムの運動もセロトニンを増やします。

特に呼吸はいつでもどこでも、道具要らずで簡単に出来ますので
氣づいた時にゆったりと深い呼吸をすると、すっと心が落ち着く特効薬です。




私達は生きている限り、ホルモンの作用を受け続けます。

体の機能を調整するために懸命に働いていますが、食生活や生活習慣の乱れ、
ストレスによってバランスを崩してしまいます。


ストレスを受けたとしても、どのように対応するかが大切です。

ネットサーフィンやゲームをずっとしていると交感神経が優位になり、
脳は興奮してゆっくり休む事ができません。

憂さ晴らしのようなやり方でストレスを何とかしようとしても、
ストレスの上塗りになってしまい、かえって疲れが溜まります。


ストレスが溜まると、それを消そうとか忘れようとするために
買い物をしたり、食べる、スマホなど外に目が向きがちです。


もちろん、そうした事が気分転換にもなるのですが、いつでも出来るとは限りません。

例えば、呼吸をするだけで体をリラックスできて、しかも即効性があります。


自分の体に疲れを癒して回復する力があり、しかも自分でコントロール出来る。

そのような信頼感を持つ事も、心身の健康を保つ秘訣と言えます。


ホルモンの働きを味方につけて、活力ある人生を送りましょう。


山本和佳

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