・氣候の変化が体調にも影響する
・体が怠けると○○○○になる
・梅雨の時期におすすめの食材
今年もいよいよ梅雨の季節となりました。
湿度が上がるこの季節は、氣候の影響を受けて体調にも変化が出やすい時でもあります。
雨が続くと運動不足で体力が落ちやすいので、
暑い夏に備えて体を整えておくと、夏バテ予防にもなりますよ。
梅雨の時期は氣圧の大きな変化の影響を受けて、胃腸の機能が低下して
余分な水分が体内に溜まりやすくなり、体がむくみます。
体内に水分が溜まるのは、排泄機能が低下している状態です。
健康な人の体内では細胞内のミトコンドリアが活性してエネルギーがたくさん作られていますが、
体内の循環が悪くなると、ミトコンドリアの質も低下します。
普段から食べ過ぎている人や、だらだら食べて空腹を感じない人は、循環が悪いため代謝機能が低下し、
細胞内で質の悪いミトコンドリアがいても、通常なら排泄されるところが
それが上手く働かず、細胞内に蓄積されてしまいます。
質の悪いミトコンドリアは活性酸素の発生源になるため、放っておくと様々な病氣のリスクが高くなります。
ミトコンドリアが弱るとエネルギーを作り出す量が減り、
体内の炎症が増える上に老廃物を排泄する力が低下して、体が疲れやすくなります。
梅雨の時期に疲れた体をそのままにしておくと、後が大変です。
梅雨が開けると氣温が一氣に上昇して高温多湿の夏に入りますので、さらに体力が奪われてしまいます。
今のうちに暑い夏に耐えられる体を作りましょう。
ミトコンドリアは細胞の中に存在していて、体に必要なエネルギーを作り出しています。
元氣な人は体内のミトコンドリアの数が多く、活性しているので
たくさんエネルギーが作られています。
ミトコンドリアを増やすポイントは、厳しさを与える事です。
ミトコンドリアは甘やかされると衰えてしまうので、
腹八分の食事をして空腹の時間をとること、筋肉をしっかり使うことが重要です。
ミトコンドリアの8割は筋肉のある場所に集中しているので、筋肉が鍛えられる事で活性します。
鍛えると聞くと、きつい筋トレを連想されるかもしれませんが
まずは日常の中で筋肉をしっかり使うよう、普段の体の使い方に配慮する事が大切です。
ミトコンドリアは、特に背中や太もものような大きな筋肉にたくさん存在するため
この部分を怠けさせず、ちゃんと使う事がポイントです。
例えば、背中の筋肉は正しい姿勢を保つことで筋肉が使われて、ミトコンドリアが増えます。
逆に姿勢が崩れると、背中の筋肉も緩んでミトコンドリアの働きは低下してしまいます。
また、太もも部分も筋肉がたくさんあるので、よく歩いたり階段の昇り降り、
スクワットをするなど筋肉をしっかり使うと、ミトコンドリアが増えて活性します。
40代以降は筋力の低下と共に、ミトコンドリアの量も減少していきます。
例えば、近距離の移動も車を使うとか、休日はゴロゴロして体を動かさないといったように
体を使わない癖がつくと、エネルギーが必要ないと見なされて老化が加速していきます。
筋肉が増えると、ミトコンドリアが増えるだけではなく、質も改善されます。
すると質の悪いミトコンドリアは排泄されるため、
元氣なミトコンドリアが作り出したエネルギーを利用できるようになります。
また、ミトコンドリアは酸素を使ってエネルギーを作り出すため、
深呼吸をすることもミトコンドリアを活性させます。
室内で過ごすことが多くなる梅雨の時期は、運動不足になりがちです。
それと同時にテレビを見たり、スマホを見るなど前かがみになる機会が増えて
姿勢が崩れやすいので、それが筋力低下を招きます。
背中が丸くなると下腹部が前に出て、それが内臓下垂につながるので注意しましょう。
これは筋力が低下して、正しい位置で内臓を支えられなくなるために起こります。
梅雨の時期は消化機能が弱くなりやすいので、内臓が下垂すると
さらに消化吸収が悪くなり、太りやすくなります。
消化機能が弱っていないかどうか下記項目をチェックしてみましょう。
・平熱が36度を超えない
・かかとを地面につけたまま、しゃがむことが出来ない。
・あざが出来やすい
・食べた後、下腹部が出る
・手が黄色っぽい
・疲れがとれにくい
・仰向けに寝ても下腹部が出る
・便秘になりやすい
・猫背で姿勢が悪い
・腹筋を使って起き上がる事が出来ない
いかがでしょうか。
上記の項目に当てはまる人は、消化機能が弱ってるため改善していきましょう。
内臓を支える筋力だけではなく全身の筋力が低下すると、内臓の位置が下がり、
内臓の機能低下が体全体にも影響します。
肥満ではないのに下腹部が出ていたら、内臓下垂を疑ってみてください。
内臓が下に下がると骨盤で止まり、押しつぶされるような形になるので、内臓の機能は低下します。
つまり基礎代謝の低下、栄養吸収や排泄機能も低下してしまうのです。
便秘、疲れやすい、冷えやすい、女性の場合は生理痛の悪化や不妊の原因になることもあります。
病名はついていなくても「何となく調子が悪い」という状態に陥るので
思い当たる人は、是非改善していきましょう。
深呼吸は、先にも述べましたようにミトコンドリアを活性させる他にも
臓器に近い部分、体の奥の筋肉をしっかり使って内臓の機能を高めて
内臓下垂の改善にも効果があります。
体調を整えて暑い夏に備えるため、今の時期にお勧めの食材をご紹介します。
<キャベツ>
胃腸の働きを助けるビタミンUとキャベジン、炎症を抑えるスルフォラファン、
抗酸化作用の高いビタミンCを多く含まれています。
また、ミトコンドリアや若返り遺伝子を活性させるビタミンB1の1種であるNMNが含まれていて
体内の活性酸素を除去して代謝を上げます。
<大根>
大根にはジアスターゼという消化を助ける酵素が豊富に含まれています。
すりおろしたり、細かく刻むと強力な抗酸化作用のあるイソチオシアネートが効率的に摂れます。
その他、ブロッコリースプラウトもイソチオシアネートが豊富ですので
サラダや冷奴に添える等して、摂取しましょう。
消化器官に負担をかけず、栄養が豊富な食材を食べて体をいたわりましょう。
四季がある日本では、一年を通して温度や湿度が常に変化していきます。
そうした氣候の移り変わりは、少なからず体調にも影響しています。
それに加えて食事が乱れていると、もともと免疫力が低いところへ
さらに追い打ちをかけるように体にダメージを与えます。
「何となく体調が悪い」をずっと放っておくと、やがて深刻な病氣へ進んでいきます。
環境の変化を受けると自分の体の弱い部分が分かるので、
体からのサインと受け止め、食事や生活習慣を整えましょう。
山本和佳