【一般無料】体を土台から整える(健康基礎講座)

・その不調は足が原因かもしれません

・○○が歪んでいたら、運動効果も無くなってしまう

・体に無理な負担をかけず、寝たきり防止にもなる簡単ケア

「老化は足からやってくる」と言われ、足腰を鍛える事が
いつまでも若々しく健康でいられる秘訣でもあります。

しかし、足の使い方次第では体に痛みが出てくることがあります。
これは年齢に限らず、若い人も同様です。

足から健康でいられるかどうかは、足を見れば確認できます。

理想的な足は指がまっすぐ伸びていて、指と指の間に少し隙間がある状態です。

外反母趾、足指が曲がったり歪んでいる、足指が浮いているというように
何らかの形で変形していると、その上に乗っている体はバランスを崩してしまいます。

では、体を正しく支える足とはどのような状態なのでしょうか。

足にはかかと、親指、小指の3点をそれぞれ結ぶ3つのアーチがあり、体を支えています。

2本の足にそれぞれカメラの三脚がついている様子をイメージしてもらえれば、
その安定感が分かりやすいと思います。

アーチの形状は、上から加わる力を外側に分散する性質があるため、
重さに耐えられるだけの強度があるのです。

例えば橋の下の部分がアーチ型作られているのも、そうした性質が利用されているためです。

わたし達が歩く時、腰に体重の約1.5倍の力がかかり、
足には体重の2~3倍もの力がかかっています。

足のアーチは体重を支えながら歩いたり走ったり、様々に体勢を変える時も
体を支えながらバランスも保つという重要な役割を果たしています。

しかし、このアーチが1つでも崩れると、体は正しいバランスを保てなくなります。

厚生省による2018年人口動態調査では、「転倒、転落、墜落」が原因で亡くなった人は9645人。

そのうち平らな場所での転倒が7596人にも上りました。

また、転倒がきっかけで寝たきりになってしまう人も多くいます。

健康寿命を長くするには、転倒しにくい体を作ることが重要なのです。

そのためには、まず土台の足を正しく使うこと。

足の3つのアーチは足の裏の筋肉が骨を持ち上げるようにして形づくられています。

足の裏の筋肉が衰えると、アーチが崩れて体にかかる衝撃を吸収出来なくなり、
体に大きな負担がかかってしまい、色々な部分に痛みが表れます。

足のアーチが崩れるのは、足指が曲がっていたり変形しているためです。

足指に異常があると、骨盤、肩、頭など上体も左右に歪んでしまいます。

土台が崩れた体は不安定な状態ながら何とかバランスをとろうとした結果、
全身が歪み、筋肉の使い方にも無理が生じてしまいます。

体の色々な部分に出る痛みは、意外に足の指の変形から来ていることが少なくありません。

ここで日頃から足を使えているかどうかチェックしてみましょう。

以下のように指を動かせるか確認してみてください。

・足の指と指を広げることができる

・足の指の第3関節までしっかり曲げることができる

・タオルやペンを足で掴める

・親指を禅語に曲げることができる

・足の指の根本まで手の指を組むようにして入れることができる

上記の項目が全て出来る人は足の指だけでなく足裏の筋力が強く、
足のアーチがしっかり形成されています。

足の指が思うように動かせない場合も、後程ご紹介する方法で改善していけますので
諦めずに実践してみてください。

人間の体は頭、腰、背骨、足の骨がかかとの骨の真上に乗っています。

足指がまっすぐ伸びているとかかとの骨が安定し、足指で踏ん張れるので
自然と正しい姿勢で立つことが出来ます。

ところが足指が変形していると、指で踏ん張ることが出来ず
かかとに重心がかかり、体に負担をかけてしまうのです。

腰が痛い、背中が痛い、肩が痛い・・・と体に痛みがある人やO脚、X脚の人は
かかとに体の重心が乗っていると思われます。

実は足首の根元の少し前側、ちょうど足のアーチの一番高い位置にある「舟状骨」に
重心を乗せるように立つと体に無理な負担をかけず、姿勢が良くなります。

試しにかかと重心の立ち姿勢から舟状骨へ重心を移動してみてください。
力が入っていたり緊張していた部分が、フッと緩むのが感じ取れると思います。

「まっすぐ指が前に伸びて、指と指の間に少し隙間がある」

足の指を広げて伸ばす動作を行います。

足の指の間に手の指を組むような形で入れてください。
ゆっくり曲げて足の筋肉を伸ばすようなイメージで数秒間静止します。

今度は反対側に指を反らせるように曲げて、また数秒間静止します。

以上の動作を1日5分行います。
年齢に関係なく簡単に出来ますので、是非試してみてください。

特に女性はパンプスを履く機会があり、足を窮屈な形で長時間重労働させている事も多いため、
1日の終わりには足を解放してゆっくりと伸ばしてください。

足の指を広げると痛む場合は、まず指を閉じたままで前後にゆっくり曲げる動作から行ってください。

他にも、タオルを床に敷いて足の指を使ってタオルをたぐり寄せるように動かすと
足裏の筋肉が鍛えられます。

指と指の間に少し隙間があって、まっすぐ指が伸びている状態が本来の足の形です。

足の裏の筋肉が鍛えられると、3つのアーチがしっかり作られて
体を安定して支えられるようになり、地面を踏ん張れるようになります。

体に無理な負担がかからず、姿勢が整いますので
歩いても疲れにくくなり、それが持久力アップにもつながります。

ウォーキングしたり、筋トレする事も大切ですが、もし足の指が変形していたら
転倒のリスクが減ることはなく、かえって体を痛める原因になってしまいます。

まずは体の土台をしっかり作ることが大切です。

転倒がきっかけで出かけるのが億劫になり、寝たきりになるケースが多いですが、
本当の原因は、また歩こうとするのを諦めてしまうからかもしれません。

歪みの無い足が毎日の健康を支えている上に、寝たきり防止にもなります。

自分の足で好きな場所へ行けるというのは、とても幸せな事です。

しっかり足を使えるという自信が、氣持ちまで明るくしてくれます。

山本和佳