【一般無料】肉食の問題(健康基礎講座)

・肉は腸内で○○

・「肉と野菜をバランス良く・・・」に騙される

・「肉イコール健康」という誤り

・肉食をしない事が共存のルール


食べるという行為は、体の組織の働きを健全に保ち、循環を促すためにあります。

旬のものを食べたり、調理を工夫したり、仲間と一緒に食べる事で
楽しみというおまけもついてきます。

しかし、本来の目的をないがしろにしてはいけません。

身勝手な楽しみや誤った好奇心が暴走すると、自ら破滅に追い込んでしまいます。

その最たるものが肉食です。

「肉を食べないと元氣が出ない」と思っている人は多いですが、
どうやっても肉を食べて元氣になる事はありません。

少し前に「腸活」という言葉が流行ったので、腸内環境を整える事によって
体の健康が保たれるという認識を持っている人もいると思います。

腸内には善玉菌と悪玉菌が存在していて、健康な人の腸内では善玉菌が優勢です。

腸内細菌のバランスが良いと、営養がちゃんと血液に吸収され、体内をきれいな血液が流れます。
細胞が元氣になって、老廃物は速やかに排泄されます。

しかし、肉を食べると腸内環境は非常に悪化します。
腸の中で肉が腐敗して、ウェルシュ菌という悪玉菌の代表とも言える菌が腸内で大量に繁殖します。

このウェルシュ菌が肉に含まれるアミノ酸を分解してアミンやアンモニア、フェノール、
インドールなど有害な物質を発生させます。

これらの物質は腸壁から吸収されて血液を著しく汚します。

汚された血液は全身を巡り、全身の様々な場所に炎症を起こして
それが積み重なると、病氣になってしまします。

「腐る」という文字は、その原理を表しています。

内臓のことを五臓六腑と言いますが、五臓は心臓、腎臓、肝臓、脾臓、肺の臓器のことで、
六腑とは胃、小腸、大腸、胆のう、膀胱、三焦という空洞の臓器を指しています。

食べた肉が腑(腸)の中に入った状態を「腐る」と言い表しているのです。

肉をどうしても止められないと言う人もいますが、
肉自体が好きというよりも、化学的な味付けの虜になってしまっているように思います。

市販の肉は脂肪を人工的に増やしたり、美味しそうに見せるため着色しています。

さらに食品添加物たっぷりの焼肉のたれやソースをかけて食べる。

何重にも体にダメージを与えてしまいます。

経済のために動物が飼育され、食肉にされたものを人間が食べています。

肉を食べる生活を豊かだと思っている人は多いかもしれません。

経済が回っているとしても、体内では有毒な物質が増えて、日々炎症を増やしているのです。

自由を奪われて殺された動物と同じように、自分の健康も奪われてしまうのです。

動物を直接殺していなくても、肉を食べていたら同罪です。
牛、豚、鳥など動物の自由を奪う行為を毎日のように繰り返しているのです。

そんな事をしていたら、最後は自分の体の自由が効かなくなります。

「食べたいから仕方ない」「お金を払っているから食べても良いだろう」など
色々な言い訳をしても、自然界のルールの元では免れられません。

肉を食べたくて仕方ないというのも、自らが増やしてしまった腸内の悪玉菌が
食べたがっているのです。

つまり、腸内で優勢になっては困る悪玉菌が欲しがるものを食べさせられているのです。

まるで自分の体が乗っ取られたような状態です。
病氣にまっしぐらに突き進むようなものです。

肉食は前頭葉の働きを弱らせるため、自然のルールを無視して
何でも食べていいという考えになっていきます。

そうして思考のコントロールを失った結果、健康を失い、命を奪われます。

●「肉と野菜をバランス良く」は間違い

現代栄養学では「肉と野菜をバランス良く食べましょう」と言われています。

しかし、肉を食べながら食事のバランスをとることは出来ません。

腸内の悪玉菌によって、肉に含まれるアミノ酸から有害物質アミンが作られるとお話ししました。

アミンは胃や腸で亜硝酸と反応すると、強い発がん性を持つニトロソアミンが発生します。

亜硝酸は肉や魚の加工品の発色剤として使用さrています。
唾液にも含まれていて、腸壁からも分泌されています。

また、野菜や飲み水に入っている硝酸塩から、消化器内にいる細菌によって亜硝酸が作られます。

つまり、肉を食べる以上は腸内でニトロソアミンの発生は避けられません。
(もちろん他の危険な物質も作られています。)

肉を食べている限り、必ず腸内は悪玉菌に占有された住処になっているのです。

病は血液の汚れによって引き起こされますが、その前段階として腸内で腐敗が起きています。

がん、心筋梗塞、動脈硬化、腎臓病など生活習慣病になる人は
食事に関していうと、腸内で腐敗しやすいものをたくさん食べてきた結果です。

まだ生活習慣病になっていなくても、アレルギー症状、冷え、便秘など
体の不調が慢性的になっています。

腸内で腐敗を引き起こす最大の原因は肉食です。

先にも述べました通り、必ず腸内で腐敗が起きて
危険な毒物を何種類も大量に発生させてしまいます。

何と組み合わせて食べようが、どんな方法で調理しようが
肉を食べる事自体が体にとって害なのです。

地球では植物が動物を養っています。

人間も含め動物は土を食べる事が出来ません。

植物が土から養分をもらって育ち、それを動物が食べて営養を体に取り込んでいます。

人間が食べる植物は、穀類、野菜、豆類、果実、海藻類などです。
ビタミン、ミネラル、食物繊維や酵素など体に必要な営養が豊富です。

さらに抗酸化作用があるため、体内の炎症を抑えて病氣を予防します。

そして動物が死んだら、亡骸は土に還ります。

もちろん人間もそのルールの中で生かされています。

肉食によって森林が破壊されています。

1980年から2000年までに約1億ヘクタールの熱帯雨林が失われました。
その大部分は放牧地や家畜の飼料を栽培するために利用されています。

家畜の放牧に使われている面積は、地球上の陸地の約26%にもなります。

わたし達から直接見えないところでは、大変な事になっています。

肉食をしなければ、これほどの森林が失われる事はありませんでした。

植物のおかげで生かされている人間が、森林を破壊し続けたら
自分が先に滅んでしまうのは言うまでもありません。

人間は他の哺乳類よりも高等な脳を持っていると言われていますが、
人間だけが自然のルールから外れています。

自然のルールを学ぶ、それに近づけるよう改善していく、
身近に潜んでいる危険なものを知って避ける・・・

本当ならば、こういう事に人間はもっと頭を使うべきです。

せっかく持って生まれた頭脳も誤った方向に使っていると、
結局は大きな後悔をすることになります。

山本和佳