・食べ過ぎは免疫力を下げる
・体を温める
現代の病氣の急増や体が冷える原因の1つが食べ過ぎです。
子どもの頃から1日3回食事をするように教えられてきましたが、
それは食べ過ぎで、むしろ健康を遠ざけているのです。
なぜかと言うと、免疫力を下げてしまうからです。
食べ過ぎると眠くなったり、体が重くて動きが鈍くなります。
これは、食べたものを消化するために胃壁の壁に多量の血液が運ばれ、胃腸を働かせるためです。
この時、脳や筋肉へ運ばれる血液は少なくなり、働きも弱くなります。
各臓器は、血液中の営養、酸素、白血球、免疫物質などによって維持されているため、
血液があまり流れない場所に病氣が起きやすくなります。
不調の改善や病氣の予防には、きれいな血液をしっかり流すことが大切なのです。
血液中にある白血球は、免疫細胞として体の健康を支えています。
白血球は体内の老廃物やがん細胞、体の外から入って来る細菌類、アレルゲンなどを
貪食して病氣を治したり、予防します。
しかし、食事の後は血液中にビタミン・ミネラル、糖類などが吸収されて、
白血球はこれらを食べてお腹がいっぱいになっています。
すると、外からウイルスや菌が侵入しても、それを食べるスペースが無く、
白血球の免疫機能が上手く働かず、風邪を引いたり、感染してしまいます。
一方、空腹の時は白血球もお腹が空いているため、ウイルスや細菌などを貪食して
免疫機能が十分に発揮されるというわけです。
1日3食の食事は空腹時間を十分にとれないため、白血球の機能を低下させてしまいます。
つまり、現代人は食べ過ぎで病氣になっているのです。
また、食べ過ぎだけでなく食事内容も問題です。
主食は白米、肉、動物性食品、加工食品を食べる食生活は、血液を汚して血流を悪くします。
また、体を温める食材をあまり摂らないことも大きな理由で、腸内環境を悪化させ、血液を汚します。
●自律神経と精神疾患について
低体温になると、体に様々な症状が表れます。
それには精神的症状も含まれ、36.5℃より低くなると発症しやすくなります。
体が冷えると自律神経のバランスを崩してしまい、
イライラやうつ症状にかかるリスクが高くなります。
自律神経の働きは、自分の意志で直接コントロールする事はできません。
食生活や生活リズムの乱れ、ストレスなどが原因なので、
それらを改善して自律神経の調整を図る必要があります。
●体を温める食べ物
多くの現代人は、体を冷やすものを食べ過ぎています。
厚着をしても、根本的な原因に対してのアプローチになっていません。
原因は食べ物にあるので、食事を改善しましょう。
以下に体を温める食材を紹介します。
<ねぎ>
ねぎ独特の強い匂いはアリシンという成分で、痰を切る、発汗、利尿などの効果がある他、
ビタミンB1の吸収を助けるため、滋養・強壮効果もあります。
アリシンは玉ねぎ、にら、にんにくにも含まれています。
ねぎの青い部分はビタミンB2、C、カルシウム、マンガンなどが含まれていて、
冬場のビタミン・ミネラル補給としても取り入れたい野菜です。
<れんこん>
蓮の地下茎で穴がいくつも開いていることから「先を見通す」縁起物として、お正月料理にも使われています。
食物繊維、ビタミンC、カリウムなどが豊富です。
れんこんを切った時に糸を引くのは、ムチンという粘り成分が含まれているためです。
胃壁などの粘膜を守り、胃もたれや消化不良に効果があります。
空氣に触れると黒くなるのはタンニンという成分で、止血、消炎作用に優れています。
<やまいも>
ジアスターゼ、アミラーゼ、カタラーゼなど消化酵素を多量に含み、
昔より滋養・強壮に用いられてきました。下半身の冷えやむくみにも効果があります。
漢方でも重宝されてきたやまいもは胃腸、肺、肝臓の機能を強化して消化を促進し、
下痢、頻尿、咳、糖尿病、腰痛などにも効果があります。
<ごぼう>
食物繊維がとても豊富。腸内の善玉菌が増えるのを助け、腸内細菌のバランスを整える。
腸の蠕動運動を促して、便通を良くする。
体内の老廃物や有害物質、コレステロールを排泄するため、清津習慣病の予防や老化予防にも効果があります。
<しょうが>
しょうがに含まれる辛味成分ジンゲロン、ショウガオールには、強力な殺菌作用がある。
胃を健康に保つ、発汗、解熱、鎮痛、消化促進する効果もある。
食べた後に体が熱くなるのを感じるほと、温める力が強い。
16世紀のイギリスでペストが流行した時、しょうがを食べていた人が助かったという。
英語名「ginger」には、元氣・意氣という意味もある。
他にもにんじんや里芋など、多くの根菜類は体を温めます。
また、食事以外に運動をすることも大切です。
筋肉は発熱作用もあり、体温の維持を助けています。
筋力が弱いと体が冷えやすくなりますので、
基礎体力をつけることは健康維持や、いつまでも若々しくいるためにも重要です。
体には、恒常性維持機能(ホメオスタシス)が働いています。
体温の調整機能も含まれるため、もともと最適な体温(36.5℃以上)を保とうとするものです。
だから体を温める事は難しくありません。
食べ物や生活習慣を変えることで可能になります。
低体温は様々な病気のリスクを抱えています。
病気の発症は要因が何年、何十年も積み重なった結果ですが、初めは僅かなものです。
例えば、外出する事を億劫と感じるか、気にならないか。
初めのうちは他者からは分からないような些細な差でしかありません。
低体温の人は便秘、慢性的な免疫力の低下、数々の不定愁訴、運動不足(筋力が弱い)など病気になる前から複数抱え、
そうした不調は、日常生活の行動範囲を自然と狭くしていきます。
持って生まれた体をちゃんと使わないと、健康に年齢を重ねるのは難しくなります。
体の中から温めると血管が広がり、血液の循環を促進します。
その鍵は、毎日の食事や習慣にあります。
山本和佳