一般無料「氣力と腸内細菌」健康基礎講座

・氣力があって元氣がった昔の日本人

・人間を無氣力にしてしまうもの


数十年前の日本では、無氣力という言葉はほとんど聞きませんでしたが、
現在では無氣力な人が非常に増えてしまいました。

大人だけの問題ではありません。無氣力な子どもも増えました。

心身が成長段階の真っ只中ですから、本来は体がよく動き回り、
様々なものに興味を持ったり、好奇心旺盛なのが健康な子どもです。

「氣」の内側には米と書かれています。
米はエネルギーの源となる日本人に欠かせない穀物であり、必ず主食とするものです。

「氣」という文字は様々な漢字と組み合わせて、言葉が作られました。

無氣力、氣拍、氣合い、元氣、本氣、根氣、正氣、やる氣、氣力、氣持ち、
士氣、色氣、病氣、殺氣、狂氣、氣がかりなど

氣が充実している事は、生きていく中で大変重要です、

氣そのものが目に見えなくても、例えば気合い十分なアスリートの姿を見ると、
その人自身のエネルギーを確実に感じ取っています。

氣は何か行動したり、創造するために必要な存在です。

反対に氣の調子を崩すと、体も心も破壊へ向かってしまうため、大変怖いです。

人間は多糖類の穀物を食べて消化し、糖を分解してグルコースになったものを
血液で全身の細胞へ運ばれていきます。それが細胞のエネルギー源になっています。

ただ、二糖類である砂糖は分解吸収が早いため、インスリンが過剰分泌されて低血糖になりやすいです。

血糖値低下は全身の細胞のエネルギー低下とも言い換えられます。

糖を最も多く消費するのは脳ですので、低血糖になると勉強やスポーツに力を注げなくなって、
生活全体がだらけてしまいます。

糖分は人間にとって大切な営養ですが、摂り方には氣をつけてください。

玄米を毎日食べて内臓にかかる負担を抑え、良質のエネルギーを作りましょう。

●パンの害

すっかり洋食が浸透してしまった今では、主食はパン中心になっている人も多いでしょう。

パンをあまり食べない人も、小麦の主食(ラーメン、ピザ、パスタ、うどんなど)を
頻繁に食べている人がほとんどでしょう。

子どもの頃からパンなど小麦の主食をメインとした食事をしているのも、
無氣力な事もが増える1つの要因です。

パンには砂糖も含まれています。
小麦も砂糖もGI値(グリセミック・インデックス)が高いため、低血糖になりやすいのです。

小麦に含まれるグルテンそのものは、神経系の障害と深く関係しています。
その症状は以下の通りです。

。運動機能の低下(思うように歩けない
・自律神経失調症
・頭痛
・乳児の低緊張症(体を支える筋肉の収縮が弱い)
・てんかん、脳症

その他にも自閉症、発達、うつ、統合失調症、不安障害などが
ぐるてんの摂取と関係してるという報告も多いです。

これらはグルテン精神病とも呼ばれています。

●腸内細菌

子どものうちから良い腸内細菌を育てることで、将来の健康に寄与します。
母親の食生活はとても重要です。

赤ちゃんは生まれてくる時は無菌状態で、産道でお母さんの菌をもらいます。

生まれた直後に接触した人の菌が
赤ちゃんの腸内細菌の組成を決めるという研究報告もあります。

これから子どもを産む世代の方は、まず自分の腸内環境を良い状態に保つことが欠かせません。

腸は体内の免疫の7割を担っており、免疫を強化して調整する役割があります。

免疫のバランスを崩すと、アレルギー症状が出ることもあります。

免疫機能とは、外部から入ってきた有害物質や病原体などを退治したり
体の外へ出して体を守る働きをします。

風邪を引くと発熱したり、咳や鼻水が出るのも、免疫が正常に働いている証拠です。

しかし免疫機能が低下すると、体に無害な物質にも反応して
咳やくしゃみ等の症状が出てしまうのがアレルギーです。

アレルギー症状は腸内細菌と関係が深く、例えばアトピー性皮膚炎の患者の
腸内はビフィズス菌が少ないことも明らかになっています。

●無氣力が招く習慣の連鎖

先程もお話ししましたように、米は良質のエネルギー源です。

玄米を食べて、それによく調和する発酵食品、野菜、豆類、魚介類、海藻などを合われば、
丈夫な体を作り、氣力が充実します。

しかし、現代では人間を無氣力にさせてしまうものが生活環境の中にたくさんあります。

例えば、次のようなケース。

甘いお菓子やパン、白米をたくさん食べると低血糖になり、体がだるくて動きたくなくなる。

そうするとテレビを見ながらゴロゴロしたり、スマホやゲームで時間を潰すようになります。

どれも手の届く範囲にある現代の便利なツールです。

このような生活スタイルでは肥満、便秘になりやすく、それは病氣の温床となります。

免疫力は低く、すぐに風邪やインフルエンザなど感染症にかかりやすい体質が出来上がります。

体をあまり動かさないからお菓子やジュース、お酒など手軽にお腹を満たすものを摂り続け、
また低血糖になるという悪循環・・・

現代は、このような流れで順番は違えど食生活が崩壊して
運動しない、精神が不安定な人が溢れている世の中です。

五体満足なのに、若い人でもQOLが著しく低下してしまいます。

勉強したり働くことを面倒に感じたり、感情のコントロールが難しくなる。
そして無氣力な生活を続けてしまう。

砂糖、テレビ、スマホ、ゲーム、お酒・・・どれも依存性があり、
こういうものに囲まれて過ごしていると、心身とも骨抜きにされてしまいます。

外遊びをする子どもが少なくなったのは、治安の問題やゲームの需要増加だけでなく、
無氣力とも関係があります。また、それは親の生活習慣の影響でもあります。

心身が健康に育たないと、その後の人生にもハンデを負うことになります。
無氣力、やる氣が無い状態で何十年も生きるのは大変な苦痛ではないでしょうか。

甘いもの、スマホやゲームなどは一瞬の多幸感はあるかもしれませんが、
苦痛から一時的に逃れているだけで、解決にはなっていないのです。

子どもの頃に身についた習慣は将来に影響します。

スーパーやコンビニで売られている
次から次へと新商品が出るので、よく食べている人は目移りして飽きる間も無いのでしょう。

しかし、このような食事では腸内細菌は最悪の状態です。
悪玉菌だらけの腸では、それらが好むものを吸い寄せられるように食べたくなってしまいます。

子どもがこのような食事に慣れてしまうと、玄米菜食の美味しさが分からなくなってしまいます。
それはもう危機的状況と言ってよいでしょう。

「子どもが食べたがるから」という理由で食べ物を与えていないでしょうか。

元氣に成長してほしいなら、何を食べさせれば良いのかよく考えて
腸内細菌の善玉菌の餌になるものを積極的に食べさせてあげる事が大切です。

山本和佳