一般無料「認知症を防ぐ~Part2~」健康基礎講座

 

・症状の種類


・認知機能を自己チェックする


・進行する前に対策と予防を


今回も認知症についてお話し致します。

認知症と一口に言っても症状は様々で、進行度合いによっても変わります。


●症状の種類

認知症の症状は大きく分けて中核症状と周辺症状の2つに分類されます。


①中核症状

記憶障害、判断力障害、実行機能障害、見当識障害、失語、失行など

これらは脳の神経細胞が破壊して引き起こされます。

認知症になると、始めは記憶障害が表れます。

高齢になると物忘れが出てきますが、認知症の記憶障害は異なります。

高齢による物忘れでよくあるケースは、例えば電話で友人と合う約束をしたとします。
約束の時間を忘れることはあっても、電話をしたこと自体は忘れません。

また、友人と会って楽しくおしゃべりをした時、
話した細かい内容までは覚えていない事はありますが、友人と会ったこと自体は忘れません。


しかし、認知症の記憶障害は、電話をしたことや友人に会ったことを忘れてしまうのです。

つまり物事の詳細だけでなく、出来事や体験したことをまるごと忘れてしまうという特徴があります。


加齢による物忘れは、本人が忘れたことを自覚していて、何かヒントがあれば思い出すことが出来ますが、認知症の記憶障害はそれらが出来なくなっていきます。


記憶のタイプは主に3つに分類されます。

<エピソード記憶>
体験したことや、社会的な出来事に基づく記憶。
旅行に出かけたり、


<意味記憶>
言葉の意味や一般常識など、学習することで身につけた知識。


<手続き記憶>
歯磨きをする、服を着る、風呂に入る、箸を使って食べる、
入浴するなど体で覚えた記憶。


まずエピソード記憶が障害され、進行すると徐々に意味記憶も低下していきます。

手続き記憶は比較的ていかしにくく、症状が後期になってもある程度残っていることが多いそうです。


また、昔のことはよく覚えているのに、最近の出来事は忘れてしまうというように
短期記憶から低下していく傾向があります。

 

中核症状を症状別に挙げました。

<判断力障害>

思考スピードが衰えて、何をするにも時間を要します。

同時に複数のことを並行して出来なくなります。
例えば、料理をしている時に電話がかかってきて、電話に出たら
料理をしていたことを忘れてしまうというようなケースです。

悪質なセールスに引っかかるリスクも増えますので注意しましょう。


<実行機能障害>

それまで普通にしていたことが出来なくなります。
料理が上手だったのに味が変わったり、それまで無かったような失敗が増えます。


<見当識障害>

時間や場所、人物を認識する能力が低下します。

今日が何月何日か分からなくなったり、今いる場所はどこなのか、
一緒にいる人は誰なのか分からなくなります。
自宅の近所で迷子になるケースもあります。


<失語>

言葉を上手く発せられなくなる。
または相手が離している内容や言葉を理解できなくなる。


<失認>

知っているはずのことを認識できなくなる。
時計を見ても、それが時計だと分からなくなる。
家族や知人の顔を見ても、誰だかわからなくなる。
空間認識能力が衰える。


<失行>

簡単な日常動作が出来なくなる。
服を着られなくなったり、箸や歯ブラシのように毎日使っているものが使えなくなる。

 


②周辺症状

中核情報をベースに、その人の性格や経験、生活環境、
人間関係やその時の体調などが影響して生じる症状です。

症状の表れ方には個人差があり、複数の症状が強く出る人がいれば、
症状があまり出ない人もいます。


初期に出やすい症状は、抑うつ、意欲低下、無関心、睡眠障害、幻覚など。

進行すると、俳諧や理性が失われたと思われるような行動が表れます。
思うようにならない、上手くできないことが怒りに繋がって、暴力的になるこかともあります。


周辺症状が進む本人を見守る家族にとっても大変辛く、負担がのしかかります。

 


●認知症の症状をチェック

以下は認知機能を確認するリストです。

複数に該当したり、何度も繰り返す場合は
認知症の兆候が出ている可能性があります。


1.何度も同じことを聞いたり話したりする

2.身の周りの物のしまい忘れ、置き忘れをする

3.冷蔵庫に同じものがいくつもある

4.冷蔵庫に入れるはずがないものを入れている

5.月日や季節を間違える

6.料理を作るのに時間がかかるようになったり、味が変わる

7.火に鍋をかけているのを忘れて、焦がしてしまう

8.子どもや孫の名前を混同したり、思い出せない

9.約束の時間や場所を間違える、または忘れる

10.朝に話したことを午後には忘れている

11.趣味や好きだったことに関心が無くなった

12.会話がかみ合わない


初期の段階は、まだ回復する可能性がありますので、
症状が進まないうちに食事を改善したり、生活習慣の見直しをしましょう。

 

●高野豆腐

乾物は保存が出来て営養も凝縮されています。

寒い冬や食糧不足を乗り越えるため、遠方へ持ち運びするにも便利でした。

現代では忙しい時のお助け食材として重宝します。


乾物の中で、今回は高野豆腐をご紹介します。


高野豆腐は豆腐を凍らせて、乾燥させて作られます。

高野豆腐にはレジスタントたんぱくがとても豊富に含まれています。

血中のLDLコレステロール値を下げたり、中性脂肪を減らす、
血糖値を抑える働きがあり、生活習慣予防に大きな効果が期待できます。


また、脳を活性するレシチンも含まれています。

体内で神経伝達物質のアセチルコリンに変化して、脳内のネットワークを活性させます。


煮物などで美味しく食べられる上に
認知症の予防に効果がある営養も豊富なのでお勧めです。

 


そして、運動も認知症の予防に大変効果があります。

歩くことで血流が良くなり、脳機能が活性します。


まず運動すると、アミロイドβを分解するネプリライシンという酵素が増えます。

アミロイドβはアルツハイマー型認知症の原因となるたんぱく質です。

つまり、歩くことは認知症の予防に効果があるのです。


さらに質の良い睡眠も非常に大事です。

睡っている間に脳内のアミロイドβを掃除してくれます。

睡眠が深い時ほど取り除く力が強いので、しっかり眠ることは認知症の予防につながります。


これらは認知症やその他の生活習慣の予防のためにも、大事な習慣です。

是非ともシャキシャキ動き回れる健康な体を保ちながら、楽しく年齢を重ねましょう。


山本和佳