・冷えを招きやすい現代生活
・入浴の効能
●低体温について
低体温とは、体の中枢部分の温度が低い状態を指します。
健康な体の体温は平熱36.5度以上ですが、
現代では35度代の人が珍しくありません。
低体温を引き起こす理由は主に以下の3つです。
<食生活>
食生活の乱れによって、体は冷えます。
肉食、白米、食品添加物、加工食品、白砂糖、化学物質や医薬品などは
代謝が低下して、低体温のリスクを高めます。
消化吸収する時に負担をかけて、体内のビタミン・ミネラルを奪い、
酵素の働きを悪くします。
酵素は体のあらゆる活動に欠かせないですが、酵素が働く時に
ビタミン・ミネラルを必要としていますので、これらが不足すると
全身に不調が表れます。
また、無理なダイエットもビタミン・ミネラル不足を招きます。.
すると、体温を調節する機能が鈍くなり、低体温になります。
低体温の体は酵素の働きも悪くなるため、体のあらゆる活動が低下します。
特に寒い季節は体を温める根菜類をしっかり食べて、
血管を広げる作用のある塩や塩分の多い味噌や醤油も摂ることが大切です。
玄米は体を温めることも冷やすこともない間性に属します。
そのため、一年を通して食べる主食として最適で、
ビタミンやミネラル、食物繊維など豊富な営養を安定して摂取することができます。
また、食べ過ぎも良くありません。
消化吸収のために多くの血液が胃腸へ供給されて、全身へ行き渡る血液の量が少なくなります。
血行が悪くなると、酸素や営養の供給量も不足しますので、低体温になります。
<運動不足>
筋肉は体の熱を発生させます。筋肉が多いと血流も良くなり、体の発熱量が増えます。
運動は血液循環を促進する筋肉を増やします。
特に下半身に70%の筋肉があるので、歩くと血流が良くなります。
歩くことでふくらはぎの筋肉が収縮と弛緩を繰り返し、
足の血液をポンプのように押し出して、心臓へ贈っています。
<生活習慣>
普段の生活習慣も低体温と関係しています。
入浴する時に浴槽に浸かり体を休ませると、冷えや低体温の改善に効果があります。
入浴について後程詳しくお話し致します。
睡眠不足は、体温を調節する機能を狂わせます。
百害あって一利なしのタバコも、血管を収縮させて血流を悪くして体を冷やします。
<ストレス>
ストレスを受けると、体に緊張あ走ります。
この時、筋肉も緊張するので、血流を悪くして体を冷やします。
体内で熱を発生させる場所TOP3は、1位が筋肉、2位が肝臓、3位が胃腸です。
内臓でも大量の熱を発生していて、体を動かさない安静時では
内臓が全身の半分以上の熱を出しています。
食事をした後に体が温まるのは、胃腸や肝臓が活発に働いて熱を生みだしているからです。
内臓はストレスに敏感ですので、忙しい日もリラックスする時間を作るなど
緩和させる工夫をしましょう。
●入浴の効能
毎日の入浴は、体をきれいにする以外にも健康効果がいくつもあります。
①血行促進
温熱効果によって体が温まり、全身へ酸素や営養供給が良くなります。
老廃物の除去も盛んになり、疲労回復や病氣予防にも繋がります。
②免疫力の向上
温熱効果、血流促進、リラックスすることにより、白血球の働きが活発になります。
免疫力がアップして、様々な病氣の予防や改善に有効です。
③血液サラサラ
お風呂の温熱効果は、血栓を分解する酵素プラスミンを増やします。
ゆったりと入浴することで、脳梗塞や心筋梗塞のリスクを抑えます。
④肌の潤い効果
皮膚表面の汚れや菌を洗い流します。
汗腺から分泌される汗と皮脂により皮脂膜で皮膚表面が保護され、
しっとりした肌を作ります。
⑤ストレス解消
比較的ぬるめの38~41℃の湯は、副交感神経を優位にしてリラックス状態へ導きます。
眠りに入りやすく、睡眠中の胃腸回復を促します。
⑥水圧による引き締め
浴槽に肩まで浸かると、皮膚表面が水圧を受けて、胸囲が2~3cm、
腹囲が3~5cmも縮みます。
この水圧効果によって、皮下の血管やリンパ管が程よく圧迫されて循環を良くして、
全身の代謝を活発にします。
腎臓の血流も良くなり、体内に溜まった余分な水分が尿として排出され、
むくみや冷えの改善にも効果があります。
全身を温めて体の熱を逃がさないためには、首を温めることが大切です。
首は頸動脈のほか、脳と全身をつなぐ全神経が通っています。
首に冷氣が触れると、即座に全身の汗腺が閉じて、体が防御態勢に入ります。
首を温めると、手足が冷氣に触れて表面が冷たくなっても、
全身の温かさは保たれます。
首は体重の10%もの重さがある頭を支えているので、
常に筋肉が緊張しやすい場所です。
寒い季節も、夏場はエアコンの冷氣からも首を守ることが大切です。
また、入浴だけでなく食事や生活習慣の改善も合わせて行うことで
健康効果が上がります。
●子どもも低体温
低体温の子どもも増えています。
原因は先にも挙げました食生活や運動不足などで、
親や家族の影響をそのまま受けることが多いでしょう。
さらにスマホやゲームをいつでもどこでも触れるので
睡眠不足や運動不足に陥りやすい面もあります。
低体温の原因を知って防がないと、誰でも低体温になってしまいます。
子どもが低体温になると疲れやすく、集中力の低下、落ち着きがない、
身長の伸び方や体重の増加が遅い。
免疫力も低いので、風邪やインフルエンザにかかりやすいです。
これでは勉強にも運動にも身が入らず、学校生活を楽しめないでしょう。
思いっきり遊んだり、体を動かすことで氣分転換にもなりますが、
疲れやすい体では、意欲が低下してしまいます。
長い目で見ると、体の成長や学習能力などにも影響しますので、
冷えを招く習慣は改善しましょう。
現代は、多くの人が低体温になっていますが、その原因は普段の生活の中にあります。
不可抗力で低体温になるのではなく、日々の食事や運動量など
どれも自分で変えることができます。
玄米菜食の食事を続けて、睡眠をしっかり取り、運動をする。
これから寒さが増していきますので、体を温めて免疫力を上げましょう。
山本和佳