一般無料「肥満を解消するために~Part2~」健康基礎講座


・肥満の先にある恐怖


・最悪の事態にならないために

 

 


●肥満の後にくる糖尿病


糖尿病の最大原因は、謝った糖質の過剰摂取です。

精製された白米や白砂糖など血糖値を急上昇させる食べ物を
日常的に食べていると、血管もダメージを受けます。

しかし、糖尿病になっても自覚症状が無く、氣づかない人が多いです。


血糖値が高い状態が続き、インスリンが効かなくなると、
糖がなかなか細胞に取り込まれず、血中の糖が多い状態(高血糖)が慢性的になると、糖尿病になります。

血糖値が高いこと自体は、痛みや苦痛を感じないため、
自分が糖尿病を患っていることに氣づくのが遅れ、悪化させてしまうこともあります。

糖尿病を放っておくと、後で命を脅かすほど危険な状態を招きます。


糖尿病になると免疫力が落ちますので、がん、心筋梗塞、脳卒中、
アルツハイマー型認知症、感染症など様々な病氣にかかりやすくなります。

そして、糖尿病よりさらに怖いのが合併症です。


糖尿病腎症は悪化すると、人工透析へ移行します。


糖尿病網膜症は、網膜の毛細血管が少しずつ傷つけられて、
変形したり詰まるため、酸素が行き渡らなくなり、網膜がダメージを受けます。

視力低下の自覚症状が表れる頃には、かなり進行していて
大人になって視力を失う大きな原因になっています。


糖尿病神経障害は、高血糖により末梢神経が上手く機能しなくなり、
手足のしびれや痛みから始まり、全身に不具合が起きます。

感覚が鈍くなるので、小さな傷から細菌やウイルスが侵入しても氣づかない上、
免疫機能が十分に機能できず、壊疽を起こして足を切断せざるを得ないケースもあります。


合併症を発症すると元の生活に戻れなませんので、
普段から予防することが一番の策です。


現在、慢性腎臓病が増加しています。

慢性腎臓病とは、もともと腎臓の濾過機能に問題がある場合や、糖尿病の合併症など
原因別に分かれていた病氣の総称です。


糖尿病腎症は、慢性腎臓病の約44%も占めています。
また、肥満も腎臓の機能を悪化させます。


糖質を過剰摂取すると肥満や糖尿病になり、
やがて慢性腎臓病になるリスクが非常に高くなります。

慢性腎臓病になるともう治らず、悪化すると人工透析を受けることになります。


透析は週3回、1回に5時間もかかりますので、QOLが著しく下がります。
しかも、透析を始めると5年後の生存率は約60%です。

慢性腎臓病を患うと、がん、心筋梗塞、脳卒中などにかかりやすく、
しかも病状の進行を早めてしまいます。

つまり、がんや心筋梗塞、脳卒中などが増加している背景には
腎臓病も関係しているのです。

 

 

●食品メーカーの戦略


食品メーカーにとって、糖分は魔法の杖です。

よく使われる白砂糖や液化果糖などは製造コストが低く、
加工食品に使いやすいのです。

ただし、体に入ると血糖値が急上昇します。
食品メーカーは、消費者の健康には無関心です。


糖分は食品を美味しくします。

正確には、美味しくないものも美味しく変えてしまうのです。


味覚は甘味、塩味、酸味、苦味、旨味を感知して、食べるものを判断しています。

糖分は、他の味の欠点を補うことが出来るという特性があります。

塩味を和らげる。
酸味をまろやかにする、
苦味を隠す(カカオは苦いですが、大量の砂糖を加えてチョコレートを作ります)
そして、旨味をさらに増す。


糖分はただ甘味を足すだけではなく、もともと不味くて
味のバランスが悪いものを美味しく変えてしまうのです。

だから、安価なお菓子は粗悪な材料から作られていると想像できます。

糖分を使えば、たいていのものは美味しくなってしまうのです。

 

また、糖分は保存料としても都合よく利用されます。


微生物が生きられない状態にする。生理活性を抑える。

清涼飲料水は腐らないのは、その中では何も育たないからです。

糖分がふんだんに使われた加工食品は、長期保存が可能となります。

 

一方、このような食品に欠けている営養は何でしょうか?

それは食物繊維です。


食品メーカーが食物繊維を取り除くのは、保存期間を長くするためです。

減価償却率が低くなり、コストを抑え、売り上げが上がるというしくみです。


また、ファーストフードでは材料を冷凍して輸送し、店で調理されます。

食物繊維が含まれたものを冷凍すると、質感が変わりますので、
長期保存や輸送効率を優先する企業にとって、食物繊維は歓迎されません。

 

しかし食物繊維を取り除くと、満腹感も取り除かれます。

食べた後には血糖値が急上昇するほか、便通を促したり、腸内の発酵、
老廃物の排泄など食物繊維の恩恵を受けられません。


つまり歯止めが効かなくなって、どんどん食べたくなってしまうのです。

そうするうちに食欲のコントロールが効かなくなって糖分を摂り過ぎ、
肥満、さらに糖尿病へと悪化していきます。

また、肥満でなくても白砂糖や異性化糖など誤った糖分を摂っていると、
最終的に生活習慣病にかかることは必至です。

 

 

●行動変容の5段階


もし、今のままでは病氣になると思ったら、行動を変えましょう。

行動しようと思い始めてから徐々に変化して、定着するまで段階があります。


①無関心期・・・行動変容に関心が無い。

②関心期・・・関心はあるが、行動しない。

③準備期・・・実行したいと思っている。

④実行期・・・行動が変わって来た。

⑤維持期・・・行動の変化が続いている。


①の時点では、行動を変える必要が無いと思っていたり、まだ問題意識が無い状態です。


食品メーカーは売れる商品を研究して、製造・販売しています。

砂糖や添加物を入れれば、病みつきになってしまうことも
十分理解し、計算されています。


こうした罠にかからないように、または抜け出すためには、
知識も身につけて行動を変えていくことが大切です。
やみくもに氣合いだけで止めようとしても難しい面があります。


なぜ肥満になるのか?

肥満はなぜ体に良くないのか、放っておくとどうなるのか?

肥満を解消するには、どうすれば良いのか?

そうした現実に目を向けると、③④の段階へと進み、
行動を変える大きな力になります。


さらに最悪の事態になったらどうなるのか、想像してみてください。

・仕事を辞めなければならない
・体の自由がきかなくなる。
・常に痛みや苦痛を感じながら、残り一生を過ごす。
・強い後悔の念を持ち続ける。

など、様々な状況がイメージされると思います。


実際になってしまってからでは、取り返しがつかないので、
最悪の事態にならないためにどうするか?という視点を持って
予防に努めることが大切です。

 

 

人間は頭で食べています。

「えっ、舌で味わっているのに?」と思われるかもしれませんが、
味覚は刷り込みによって作られる部分も大きいのです。

これは人間特有のもので、食べる時に情報も参考にしています。


人から美味しいよと勧められたら、食べたくなるでしょう。

魚屋で「今朝、港で水揚げしたばかりです」と言われたら、思わず買いたくなります。


一方、テレビコマーシャルや広告、グルメ番組などで情報操作をすれば、
肉や白米、パン、添加物だらけの食品をこぞって食べるよう
洗脳することにもなります。

こうなると脳が乗っ取られたようなもので、
ただ「食べたい、食べたい」という欲求に翻弄され、
体は置き去りにされて、やがて病氣にかかります。


この悪循環を終わらせるには、どうすれば良いのでしょうか。

正しい情報を得て、食べるものを選ぶ。
体が必要としているものを食べるよう食習慣を合わせていくことが重要です。


食生活が崩壊してしまうのは習慣が悪かったからですが、
謝った情報を信じてしまったり、もともと知らなかったりと
情報不足の場合も多いと思います。

食事や生活習慣を改善するには、知識にも助けてもらう必要があります。


未精製の食品や加工食品を控えて、玄米菜食を続けると
食後の血糖値の上昇が緩やかで、体も心も穏やかになります。


なぜ改善しないといけないのか?

改善した自分の10年後と、改善しなかった自分の10年後の姿を
具体的に想像して、比較してみると分かりやすいです。


出来るだけ早いうちに食事内容を正して、
年齢を重ねても健康な生活を目指しましょう。


山本和佳