・台所から主婦を解放?
・季節に負けない体
・家事こそ疎かにできない
●主婦が台所からいなくなる?
戦後に食の欧米化が進んだことで、日本人の食事はすっかり変わってしまいました。
そうした中、家庭の主婦の意識も変えられていったのです。
高度経済成長時代に入ると、台所からお母さんの解放が叫ばれるようになりました。
昭和43年には「家事秘訣集~上手にサボる法~」という本が出版されてベストセラーになりました。
この本には家事を楽にするための様々な方法が紹介されていて、
中には洗濯機で野菜を洗うなど奇異なものもありました。
それまでの家事は、今と比べるとかなり手間のかかるものでした。
家事だけで1日が終わることも珍しくなかったと言われています。
高度経済成長時代になると、女性の社会進出が進みました。
つまり女性も経済の担い手として駆り出されたのです。
子どもが小さいうちから託児所に預けて、働きに出るお母さんが増えていきました。
しかし、日々の家事は大変重要なものです。
お母さんが台所に不在になった結果、犠牲にされたものもありました。
お母さんが家庭で作る温かい手料理、一緒に食卓を囲んで過ごす時間が
どれほど家族の心の支えになっていたかという事が見落とされてしまったのです。
その隙に入り込むかのようにインスタント食品や冷凍食品など加工食品が、
家庭に普及していきました。
お母さんが留守がちな家庭でも、便利だともてはやされたことでしょう。
こうして日本人の食事は徐々に崩壊していったのです。
●寒暖差アレルギー
一年で一番氣温が低くなる季節ですが、日によって氣温や氣圧の変化も激しい時です。
日照時間が短いこの時期は、感情を整えるセロトニンや睡眠に欠かせないメラトニンンの分泌が
不足しがちで、自律神経が乱れやすくなります。
<セロトニン>
腸内や脳で分泌されるホルモンで「幸せホルモン」として知られています。
朝日を浴びると体内でセロトニンが増え、活動リズムを整えてくれます。
脳内で分泌するセロトニンは脳の情報伝達をスムーズにして、脳の活性を助けています。
日中にセロトニンが多く分泌されると、ストレスが緩和されて幸福感がアップします。
セロトニンは夜になるとメラトニンに変わり、質の良い睡眠へ誘導してくれます。
散歩のような一定リズムの運動や深呼吸をすることでも、セロトニンが分泌されます。
深呼吸は仕事の合間など時間や場所を問わずできますので、手軽に氣分転換にもなります。
<メラトニン>
眠りを誘うホルモン。
若返りホルモンとも言われ、免疫力を上げたり、活性酸素の除去、
コレステロール値の低下の効果もあります。
良質な睡眠を取ると疲労回復だけでなく、様々なメラトニン効果の恩恵を受けられます。
寒い季節は食欲が増えやすく、つい食べ過ぎや飲みすぎの生活をしていると
肝機能が低下してしまいます。
腸内環境が乱れるため、肝臓にもダメージが増えます。
腸で有害物質を処理しきれないと、肝臓に回されますが、
肝臓でも処理しきれないと無毒化できないままの物質が体内に残り、
炎症が増え、食事を改善しないままだと慢性化していきます。
普段の食事内容によって体調にも差が表れます。
さらに、想像以上に氣候からも体調の影響を受けています。
一年で最も氣温が低いこの時期は、腎機能(腎臓、副腎)が疲れやすい時でもあります。
腎臓の機能が低下すると、トイレに頻繁に行きたくなったり、腰が痛くなることもあります。
尿意が強くなるのは、寒さで利尿を抑えるホルモンの分泌が減り、
尿が多く作られる事も一因です。
頻尿で悩む人は、一度体が冷えるとなかなか温まらないという特徴もあります。
特に副腎の機能が低下すると、体がだるくなったり何もやる氣が起きなくなります。
これら腎機能の不調は、血流の低下や自律神経の乱れ、
体のエネルギーが不足して疲れやすくなっているサインです。
食事を疎かにすると・・・
免疫力が低下し、代謝も悪くなります。
氣候変化のストレスを受けやすく、体調を崩しやすいです。
真面目に食事(玄米菜食)を続けると・・・
氣候に対応しやすい体になります。温度や氣圧など外的要因による影響を受けにくくなります。
炎症を抑えようと副腎からコルチゾールが分泌されます。
また、氣候変化から体が受けるストレスにも対応しようと、さらにコルチゾールが分泌され、
副腎は過剰労働になっています。
また、3月上旬以降も徐々に暖かくなっていくこの時期は、寒暖差もあります。
雨が降って急に氣温が下がる日もあります。
寒暖差の影響を受けて、アレルギーに似た症状が出ることがあります。
自律神経の乱れが原因で、花粉症のようにアレルゲンによるものではありません。
偏食、不規則な生活、ストレスの多い人がなりやすいため、
日常からの習慣によって健康に差が表れます。
外的要因の変化に対応できるかどうかは免疫力によるところが大きいです。
●体内時計のリズム
朝日を浴びるとセロトニンが分泌されます。
そして体内時計の指令で自律神経のうち交感神経が優位になり、活動モードに切り替わります。
毛細血管が収縮し、心臓や消化器など体の中心へ血液を集めます。
夜になると副交感神経が優位になります。
毛細血管が広がり、ホルモンが血液によって隅々へ運ばれます。
そして内臓、血管、肌、髪、脳など全身でメンテナンスがされます。
ホルモンは自律神経の働きと連動するように分泌され、体の活動を助けています。
太陽の光を浴びると共に、朝御飯を食べる事も体を活動モードへ持って行くために重要なことです。
朝御飯を食べないと健全な精神も保つことが難しくなります。
穀物中心の朝御飯がグルコースを供給して、脳を活性して
体の活動のために必要なエネルギーの材料となっています。
朝御飯と食べることによってもセロトニンは分泌されます。
また、食べ物をよく噛む行為自体もセロトニン分泌を促します。
年中通して言える事ですが、特に季節の変わり目は体調を崩しやすいです。
それでも元氣に過ごしている人がいれば、すぐに風邪を引く人もいます。
そのような時、普段の食習慣や生活習慣の差が結果として表れます。
健康は最も大切な財産ですので、
血液をきれいにして病氣を遠ざける習慣を続けましょう。
山本和佳