一般無料「体を維持する働き」健康基礎講座

・縦と横の関係で繋がるホルモン

・体のしくみに合わせる

嬉しい時、氣会いが入る時、ストレスを感じた時や怒る時など、
それ以外にも意識していない様々な場面で体の中ではホルモンが働いています。

ホルモンの働きによって、わたし達の行動も変わるほど影響を受けています。

ホルモンは体の中で作られ、体内の働きをコントロールする物質です。
100種類以上もあり、それぞれが固有の働きをしています。

全ての細胞がホルモンを持っていると言われ、血液を介さなくても
隣の細胞のホルモンと情報のやり取りをしたり、自分自身に対しても働きます(自己分泌)。

一方、血液を通って離れている臓器の細胞へ運ばれる経路もあります(内分泌)。

ホルモンは横の繋がりと縦の繋がりの両面で体に働きかけます。」

脳の視床下部では全身の内分泌の働きを束ねています。

指令を出す際には視床下部からホルモンが分泌されて、脳のすぐ下にある下垂体へ行き、
下垂体からホルモン分泌を刺激します。

そうして分泌された下垂体ホルモンが血液に入って、目的地の臓器へ届けられます。

下垂体は司令塔の視床下部と体内のホルモン分泌する細胞との繋ぎ役をしています。

下垂体から分泌されるホルモンが体内の内分泌腺に運ばれ、
体に直接働きかけるホルモンの分泌を促したり、抑えたりしています。

あるホルモンに対応するのは、それに合う受容体を持っている細胞だけです。

受容体は鍵穴のようなもので、鍵となるホルモンと結合して初めて作用します。
その時に化学反応が起こり、新しい物質を作ったり細胞の働きを変えたりします。

臓器で分泌されたホルモンは、脳の視床下部と下垂体へ運ばれ、
それぞれで分泌したホルモンを抑えます。

「役割を果たしたからもう大丈夫ですよ」というサインを送っているのです。

こうして体内のホルモン量は一定内に保たれています。
ホルモンは多過ぎても少な過ぎてもダメで、恒常性維持機能も成立している。

また、視床下部には脳の他の部位からたくさんの情報が来ます。

快・不快など氣分のもとは脳内の報酬系という部分が司っています。

報酬系は視床下部を覆うように接していて、ドーパミンを使って視床下部へ刺激を送ります。

もともとドーパミンはやる氣を起こしてくれる物質です。
目標や目的を成し遂げるために働き、それを達成すると快感が得られるようにできています。

麻薬はこのドーパミンをいつも脳内に溢れさせる状態になり、
人工的な作用のため、切れると禁断症状が出てしまいます。

ホルモンの働きは、全て脳の指令によって行われるのではなく、
臓器の間でも情報のやり取りがされています。

例えば、ANPというホルモンは心臓から分泌されます。
血管に入って腎臓に来ると、尿を多く作らせるよう働きかけます。

全身の血液量が多いと、血液を押し出すポンプの役割をしている
心臓の負担が大きくなります。

ANPは心臓の判断によって指令が出され、分泌されるホルモンなのです。

ホルモンは情報を伝えるためのコミュニケーションツールのような存在で、
細胞同士で、臓器同士で、そして人間同士のコミュニケーションでもホルモンが関わっています。

●飽食には対応していない体

人類の歴史は食糧が不足している時の方が圧倒的に長かったです。

一部の身分が高い人は食糧を確保していても、多くの人は食糧に困っていたり
不足氣味の事が多かったのです。

そのため、体は飢えに対してある程度耐えられるように出来ています。

しかし、今では逆に余るほどあります。
現代の日本では飢えを経験していない人が大半です。

飽食は想定外のことでしたので、体は食べ過ぎに対応するのが不得意です。

お腹が空くとグレリンというホルモンが胃から分泌されます。
他にも食べたい欲求を刺激するホルモンは複数あります。

逆に食べたくなくなる作用をするホルモンはレプチンのみです。

飢えにも耐え抜いて子孫を残すたみに体に備わったシステムですが、
今のように食べ物がいつでも手に入る、ある意味で不自然な状況においては
食べ過ぎに氣をつけないと、太りやすいとも言えます。

自律して節制するなど、自分で食欲をコントロールする習慣を身につけることが大切です。

●病氣の激増、広がる影響

病氣が激増する中、介護に携わる人も増えています。

介護しながら働いている人はビジネスケアラーと呼ばれ、年々増え続けています。
経済産業省の発表によると、2030年にはビジネスケアラーが318万人にまで増えると予測されています。

この人数は家族介護者のうち、約4割がビジネスケアラーになる計算です。

また、毎年約10万人が介護や看護を理由に離職しています。

病氣は自分だけでなく、周りの人の生活も変えてしまいます。

働きながら介護をするのは、言うまでもなく重労働です。
経済不安など様々な苦労に加えて、心理面の辛さものしかかります。

介護をする前と比べて、約3割も仕事のパフォーマンスが低下するとの調査結果も出ています。

介護と仕事の両立の負担による経済損失は、2030年時点で9.1兆円にもなると言われています。

病氣は当事者も家族も負担が大きく、それが長期に渡って続きます。

早いうちから病氣の予防に力を入れる事がとても重要です。

山本和佳