一般無料「生姜の持つ力を活かす」健康基礎講座

・しょうがの効能

・体を温めて血流を増やす

・玄米菜食と合わせて

●古くから食べられてきた生姜

生姜は古くから世界各地で薬用とされてきました。

インドの伝統医学アーユルヴェーダでは「普遍的な薬」として珍重されています。

また、多くの漢方薬にも生姜が配合されています。

インドからヨーロッパにも伝わり、生姜はハーブとして広まりました。

古代ギリシアの数学者ピタゴラスは、生姜を消化剤やお腹のガスを取る薬として
用いたと言われています。

16世紀のイギリスでペストが大流行した時、上流階級の人達は
生姜を食べていたためペストにかかりにくかったそうです。
当時の国王ヘンリー8世は、ペストの対策として生姜を食べることを推奨したほどです。

ドイツでは生姜が乗り物酔いの薬として認められています。

 

●生姜の効能成分

生姜の健康効果は全身に及びます。

生姜に含まれる主な有効成分はショウガオール、ジンゲロールという辛味成分と
ジンゲロンという香り成分です。

<ジンゲロール>

生の生姜に含まれる辛味成分で、血管を拡張して血流を促進します。

体の深部の熱を末端へ広げ、体の表面に近い末梢血管を拡張します。

体の末端を素早く温めますが、体の深部は熱を奪われてやや体温が下がります。

一時的な発汗を促すのでやや体が冷える事もあります。
冷え性の人は摂り方に氣をつけてください。

しかし、この働きがあるおかげで、生姜は夏にも様々な料理で
薬味やスパイスとしてよく使われています。

夏は体の中に熱がこもりやすいので、それを取って火照りを冷ましてくれます。
ただ、夏でも冷えている人は注意してください。

 

<ショウガオール>

生の生姜に含まれるジンゲロールが加熱・乾燥によって変化したものです。

胃腸を内部から刺激して、血流を高め、体の深部で熱を作りだして、体を温めます。

他にも生理痛などの痛みや炎症の元になるプロスタグランジンというホルモンの
働きを抑える作用もあります。

 

●生姜の健康効果

生姜を食べた後はじわじわと体が温まります。
これが体の治癒を促したり、不調の改善、健康維持に効果を発揮しています。

体が温まると血流が良くなるので、細胞まで営養や酸素などが十分に届いて
免疫力が上がり、酵素の働きも活発になります。

民間療法では、風邪を引くいたら生姜湯を飲むと良いとされています。

漢方薬にも生姜が使われています。
生の生姜をそのまま乾燥させた「生姜(しょうきょう)」と
生姜を蒸して乾燥させた「乾姜(かんきょう)」があります。

生姜(しょうきょう)は風邪の初期症状に有効です。
辛味成分のジンゲロールが多く、発汗を促して体温を下げたり、痰を取り除いたり、
炎症を鎮めて発熱時の関節の痛みを軽減する効果があります。

ジンゲロールは健胃作用もあり、食欲不振や吐き氣を改善します。
他にも、肺を温めて咳を鎮める働きもあります。

 

乾姜(かんきょう)

体の中を温める作用が強く、胃腸の冷えによる腹痛、腰痛、頻尿に効果があります。
咳や痰を取る働きもあります。

 

生姜はダイエット効果もあります。

低体温や冷え性の人は血流が悪いために、血中の糖や脂肪が分解されにくいため、
ダイエットをしても痩せにくい傾向があります。

ジンゲロールやショウガオールによって体温が上がり、基礎代謝量もアップします。

脂肪の燃焼を促して、エネルギー消費量を上げるのは主にショウガオールの働きです。

ジンゲロールは脂肪を分解する酵素リパーゼを活性化、
腸管から脂肪の吸収を抑える、発汗を促して体内の余分な水分を排出。むくみを改善する作用があります。

運動する前に生姜を食べると、脂肪燃焼効果がさらに上がります。

 

<血糖値上昇を抑える>

ダイエットの効果を高めるしょうがは、メタボの改善も助けてくれます。

脂肪分解に加えて、血中の脂質を減らす効果にも優れています。

ジンゲロールにはLDLや中性脂肪が体内に吸収されるのを抑えたり、
血栓を防ぐ効果もあります。

また、血糖値を調整するインスリンというホルモンの働きを高めて
血糖値の急上昇を抑える働きもあります。

血糖値が慢性的に高い状態は、インスリンが十分に分泌されなかったり
機能が低下してしまい、ブドウ糖が筋肉などの細胞に取り込まれず。
血中に増え過ぎてしまうためです。

 

<関節痛>

生姜の辛味成分には抗炎症作用があり、膝の痛み、
脊椎管狭窄症による腰痛や、関節痛の痛みを和らげます。

また、関節周りの炎症を抑える効果により、間接的に軟骨を保護すると言われています。

 

<胃腸を健康に>

生姜の辛味成分には消化液の分泌を促したり、腸の蠕動運動を活発にして
腸にガスが溜まるのを抑えたり、腹部膨満感を改善する効果があります。

健康な人も、消化不良がある人も生姜を食べた後に胃腸の働きが良くなると認めらています。

胃が弱い人は消化不良を起こして、吐き氣や食欲不振、胃もたれ、
下痢、便秘など症状が出やすいですが、生姜はこれらの予防にも役立ちます。

 

<高血圧の改善>

高血圧の対策としてもお勧めです。

生姜を食べた後は体が温められて血管が広がるので、血圧が下がります。

さらに生姜の辛味成分には、血管を収縮するACEという酵素の働きを抑えて
高い血圧を下げる作用もあります。

 

体を温める事の効果は全身に影響します。

生姜は体の機能を正常化、または改善して病氣の予防にもなります。

ただ、生姜を食べていれば良いというわけではありません。

体が冷えるのは、肉や乳製品といった動物性食品を食べていたり、
白砂糖や白米のように精白した食品、加工食品を食べるなど食生活の乱れが原因です。

他にも運動不足、睡眠不足でも体は冷えます。

生姜の薬効は優れていますが、体を冷やすものを食べていたら体調は改善しないし、
良くなったとしても一時的なもので、また元に戻ってしまいます。

 

肉食を止めて玄米菜食に変えると、体に良い変化が表れます。

味覚が敏感になり、食材の味が美味しくなります。
玄米菜食を始めると、ジャンクフードや脂っこいものを以前ほど食べたくなくなります。

血栓が出来にくくなり、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞などを予防します。

動物性でも魚は是非食べてください。
魚に含まれる脂質DHAやEPAが豊富で、血中のLDLを下げる他にも頭が良くなると言われています。

食物繊維がしっかり摂れる点も、大事なポイントです。

現代食は食物繊維がほとんど無いため、腸内環境の乱れや血液が汚れることで
代謝が乱れます。さらに心が不安定になることもあります。

食物繊維は腸内をおそうじして、有害物質や老廃物を早く排泄します。

生姜も食物繊維が大変豊富なので、血液をきれいにしてくれSます。

麺類に薬味として、スープや汁物、ドリンクに混ぜても美味しくて体に良いです。

生姜は四季を通して料理に使いやすいので、是非取り入れてみてください。

山本和佳