一般無料「肥満と生活習慣病」健康基礎講座

・全身の慢性的な炎症

・食生活を変えた食品会社

●肥満は代謝の異常

肥満は全身の慢性的な炎症です。

飽食の時代と言われる現代では、世界中で肥満が増え、
子どもの肥満も激増しています。

しかし、肥満は万病の元と言われるように
肥満をきっかけとして高血圧、動脈硬化、糖尿病など
様々な生活習慣病の引き金となります。

肥満は、食べ過ぎによる代謝異常から始まります。

高脂肪の食事をしていると、脂肪が蓄積されていきますが、脂肪組織に存在する
脂肪細胞は白色脂肪細胞と褐色脂肪細胞の2種類あります。

まず白色脂肪細胞は、主に脂肪の貯蔵する機能を持っています。

例えば、運動する時にホルモンの作用によって、蓄積されている脂肪が分解されて、
全身の組織や筋肉のエネルギー源に変換されます。

もう1つの褐色脂肪細胞にはミトコンドリアがたくさん存在していて、
代謝が白色脂肪細胞より10倍も高く、エネルギーを使って熱を出しています。

例えば運動すると体が温まったり、食べた後に暑くなるのも
褐色脂肪細胞の働きによるものです。

暴飲暴食すると、余分なエネルギーは脂肪として細胞に蓄積され、
1つ1つの脂肪細胞が大きくなります。

脂肪細胞は運動や体の活動に必要なだけ分解されて
全身のエネルギー源に使われます。

脂肪細胞の肥大は、脂肪の合成と分解のバランスが崩れて
合成の方に傾いたことで引き起こされます。

これを放っておくと、脂肪細胞から有害なホルモンが分泌され、
全身に炎症が広がります。

すると徐々にインスリンの効き目が悪くなり、血中の糖分を
細胞へ送り込むために余計にインスリンを分泌しなければなりません。

この状態が、メタボリックドミノの駒が倒れ始める段階です。

さらに食事で摂取した糖分を処理できなくなり、慢性的な高血糖状態になります。
これが糖尿病の発症です。

このように脂肪細胞の暴走が止まらないと(習慣を改善しないと)
メタボリックドミノを壊し、高血圧、高脂血症、糖尿病・・・と
病氣がドミノ倒しのように襲い掛かってきます。

糖尿病は痩せている人でも発症しますので、体型に関わらず
精製された糖分を避けるようにしましょう。

●酢の効果

酢は殺菌効果や疲労回復効果があると言われますが、
腸内環境を整える働きもあります。

酢を摂ると、腸壁が酸性に傾きます。

これは酢に含まれるグルコン酸の働きによるもので、
腸内の善玉菌が増えて活発に働き、反対に悪玉菌はおとなしくなります。

グルコン酸が腸まで行くと、ビフィズス菌の餌になって良い変化が起きます。

ビフィズス菌は嫌氣性菌のため、大腸内に存在しています。

大腸の中は、もともと悪玉菌が増えやすい場所です。

腸内にある便を餌にして増殖してして、有害物質を作り出します。

大腸内のものが腐敗が進むと、有害物質が発生して腸壁の働きを鈍らせ、
蠕動運動の動きも鈍くなるので、便秘になりやすいです。

また、大腸内で発生した有害物質が腸壁から吸収されて
血液に乗って全身に回ってしまいます。

一方腸内が酸性に傾くと、善玉菌が活発に増殖して、
悪玉菌は繁殖力が停滞しておとなしくなります。

酢の物などにすると食べやすく、暑い季節は疲労回復効果も得られます。

そして、前提として毎日の食事全体のバランスが取れている事が大事です。

偏った食事をしていて酢だけ摂っても、腸内環境の改善は難しいです。

玄米菜食を続けながら、酢の力も借りると効果的です。

●大手食品会社

肥満や食べ過ぎで困っている人は、たいてい高脂肪の食事を食べていて、
一緒に糖分もたくさん体に入ってきます。

今では、そうした加工食品をいつでも買えるため、
氣をつけないと脂肪も糖分も摂り過ぎてしまいます。

食品会社の急成長も、家庭の食生活を変えた要因の1つです。

今回はコカ・コーラとケロッグのコーンフレークについてご紹介します。

世界中で飲まれているコカ・コーラは
もともと1886年にアメリカの薬剤師ジョン・ペンバートンによって発明されました。

コカの葉とコーラの実を材料として作られ、
強壮や神経刺激成分が含まれることから、始めは薬として販売されていました。

ジョン・ペンバートンが亡くなる前に事業を売却し、
その後法人化されて、広告活動や経営者の手腕によって世界規模の企業になりました。

第二次世界大戦中にソフトドリンクが一大ビジネスになりました。

コカ・コーラ社はアメリカ陸軍省の協力の元、米兵に無料でコカ・コーラを配りました。

砂糖の配給制度を免除され、軍に提供するものについては
制限なく砂糖が使用できるを権利を与えられました。

戦後は一般家庭にも広く消費され、食生活を大きく変えてしまいました。

ケロッグ博士はアメリカで長年菜食主義をしてきた医師でした。

ケロッグ博士の療養所では食事指導がされていて、
病院というよりは病氣を回復させる目的の施設だったのです。

ここではタバコ、お酒、肉を禁止して運動をさせるよう指導がされていました。

食事の作り方を教え、消化を促進する呼吸法や歩き方もアドバイスしていました。

そして営養があり、患者さんの口に合う食物繊維が多い穀物を使って
コーヒーの代用品など食品を開発しました。

中でも未精製の小麦から作ったコーンフレークは
療養所で大変な評判になりました。

ケロッグ博士が提唱した療法の中には、一風変わったものもあったと言われていますが、エジソンやヘンリー・フォードも療養所に訪れていました。

しかし、後に世界のシリアル会社に対抗しようと規模を広げ、
精製した炭水化物に砂糖をまぶしたシリアルとして売られるようになりました。

ケロッグとコカ・コーラ。
それぞれの成り立ちを知ると、わたし達は何を食べるべきか
そして避けるべきものも見えてくると思います。

加齢による体の変化は様々あります。

体の自然な老化は生理的老化、
生活習慣の積み重ねによる体調の悪化は病的老化と言われます。

老化と一口に言っても、その原因を知って対策すると
老化を遅らせることは可能です。

生理的老化も病的老化もまとめて老化だから仕方ないと片付けてしまうと、
習慣も悪くなる一方です。

老化を加速させる習慣を止めれば、かなり老化を遅らせる事ができます。

体に痛みが無く(または出来るだけ少なく)、自分の意志で行動できる生活は
とても恵まれていて、幸せな事です。

体の一部が動かせなくなるだけでも、生活は一変します。

肥満は万病の元と言われますが、これも習慣を改善したら解消されますので、
体にとって適切な食べ物を適切な量いただく事から始めて
十分な睡眠をとり、定期的に運動して病氣を予防しましょう。

山本和佳