・夏場の体調管理
・夏バテを防ぐ知恵
年々、夏の暑さは増す一方です。
梅雨の晴れ間も蒸し暑いですが、梅雨が明けると
さらに氣温も湿度も上昇して、それが秋まで続くというのが近年の夏の特徴です。
遠くへお出かけする機会が増える時ですので、せっかくなら
楽しく夏を過ごしたいですよね。
●夏の体調管理について
汗をかく量が増えると、その分体内のミネラルも失われるため
こまめな水分補給が欠かせません。
汗と一緒にミネラルが出ていくと、
電解質の陽イオンと陰イオンのバランスが崩れます。
体は細胞の内と外でイオン組成が異なることにより、電氣エネルギーが生まれます。
そして電氣エネルギーが隣り合う細胞へ次から次へと伝わっていき、
体が動くしくみになっています。
水に溶けると電氣を通す性質を持る物質を電解質と呼び、
神経伝達、細胞の浸透圧、筋肉の働きに関わっています。
体内の電解質がバランスを崩すなど異常が起きると、筋肉や関節の痛み、
こむら返り、顔がぴくぴくするなどの症状が表れます。
汗をかいたまま水分補給が十分でないと、脱水氣味になり
ミネラルが不足して様々なストレスを感じやすくなります。
暑さと合わせて、ゲリラ豪雨や季節外れの台風に見舞われる事もある時期です。
氣候から心身のストレスを受けやすい時ですので、こまめなケアをして対策しましょう。
●汗をかかないと・・・
発汗は体内の不要なものや毒素を排出して、循環を助けます。
その一方で、暑くてもそれほど汗をかかない人がいますが、こういう体質の人は要注意です。
体から毒素を排出できなくなると体のだるさや、やる氣ダウンにつながります。
その上、体温調整が出来ないため体の熱が発散されず、熱中症のリスクが高くなります。
汗が出にくい理由は主に2つあります。
・エアコンの効いた屋内で長時間過ごす習慣
・運動不足
つまり汗をかく必要の無い環境に長時間身を置いていると、
汗腺の働きが低下してしまいます。
体は使わない機能を退化させていく性質があるため、
暑い季節はきちんと汗をかく事が必要なのです。
●おすすめ食材
夏の体調を維持するために、旬の食材の力も借りましょう。
夏バテを防いで、疲労回復にも役立つ食材をご紹介します。
【枝豆】
枝豆は大豆になる前の未熟な状態で、大豆と同様に良質なタンパク質が豊富です。
また、ビタミンB1やB2も多く含まれていて、夏の疲労回復に効果があります。
<ビタミンB1>
糖質、乳酸を分解して体のエネルギーを生成します。
筋肉や臓器の疲労回復効果が高く、神経や免疫力を正常に保ちます。
<ビタミンB2>
タンパク質、脂質、糖質を分解してエネルギーを生成する働きに関わっています。
特に脂質を代謝する力が強いので、揚げ物と一緒に食べると
脂肪がつきにくいです。
ちなみに鰻にはビタミンB1もB2も多く含まれています。
土用の丑の日に鰻を食べる風習があるように
夏を元氣に過ごす力を養うためにも鰻はぴったりの食べ物です。
脂の旨味が食欲をそそり、ご飯が進みますが
魚の脂はサラッとしていて胃腸に負担をかけません。
その上、ビタミンB2の働きにより脂質が分解されるため、太る心配もありません。
再び枝豆に話を戻しますと、
抗酸化作用が高いビタミンCやβカロテンは大豆よりも多く含まれています。
そして、枝豆には肝臓機能を助けるメチオニンも含まれており、
何と野菜の中でトップクラスの含有量を誇ります。
ビールのお供として陰ながらせっせと脂質分解に勤しみ、肝臓も助けているのですね。
<生姜>
生姜に含まれるジンゲロールには解熱、強い殺菌作用、
末端の血管を拡張する働きがあります。
エアコンで体の末端が冷えているけど、体こもる熱を取り除くには
生で生姜を食べる事をおすすめします。
熱を取るために冷たいものを飲食する人がいますが、
胃腸を冷やしてしまい、かえって体調を崩しやすくなります。
胃腸を冷やさずに体の余分な熱を取り除くことが大切です。
他にも生姜は食欲増進、抗ウイルス作用、痛みや炎症を抑える、免疫力の向上など
体に有効な働きをしてくれます。
ちなみに生姜を加熱すると、含有成分ジンゲロールがショウガオールに変化します。
血行を良くして体の深部から温めるので、特に寒い冬に摂りたい成分です。
生姜は長期保存も出来て料理を美味しくしてくれて、
有効成分が豊富なので、一年中使える万能食材です。
厳しい暑さが影響して、農作物にも異常が起きています。
収穫前に枯れてしまったり、収穫期間が短くなったり、
病氣にかかるとか品質が低下するなど様々な問題があります。
自然環境をこれ以上悪化させないためには
人間が自然界のルールを守らなくてはいけません。
食事も出来るだけ自然の恵みからいただきましょう。
なぜなら不自然な食事とは人工的なものであったり、人間の体で消化できないものだからです。
それらは体内で上手く消化されず、腸内環境を悪化させたり、
未消化のまま体内に残って炎症を引き起こします。
体の中を汚すものは川や海も汚して、
積み重なると環境を破壊するほどのダメージを与えます。
寒暖差や細菌、災害時など外部環境の変化が起きると
だいたい免疫力が低い人から体調不良が出始めます。
それは普段から食生活が乱れているからです。
玄米菜食が免疫力を上げて、健康のベースを作ります。
さらには良質な睡眠と運動も重要な要素です。
そして水分補給などのひと手間をかけることで、体調不良を防ぐことが出来ます。
そのためには普段から免疫力を上げておくことが何より大切です。
体調に氣をつけて、今年も夏を満喫しましょう!
山本和佳