一般無料「自律神経を大切にする その2」健康基礎講座

・全身に広がる自律神経

・失調による症状も全身に表れる

・対症療法では治らない

 

前回にもお話ししました通り、
自律神経は交感神経と副交感神経のバランスを取りながら
体の様々な機能をコントロールしています。

心拍数の調整、胃の働き、発汗の調節、
血液循環、内分泌機能、生殖機能、代謝などの役割を担っています。

これらをコントロールするために、自律神経は休むことなく24時間働き続けています。

自律神経のバランスが乱れると、様々な体調不良が現れます。

病名はついていなくても、何となく調子が悪いと感じている人は多いでしょう。

自律神経が乱れて起きやすくなる症状は実に多いです。

めまい、頭痛、耳鳴り、ドライアイ、まぶたの痙攣、動悸、不整脈、
味覚障害、口が渇く、喉のつかえ、過呼吸、腹痛、食欲低下、吐き氣、
腰痛、便秘、下痢、関節痛、手足のしびれ、冷え、性欲減退、生理不順、
倦怠感、疲労感、不眠、多汗、冷えのぼせ、血圧や血糖の異常、
イライラ、不安、うつ状態、パニック障害など。

体の特定の部分に症状が出たり、全身の症状もあれば
精神面に異常が出ることもあります。

このようにして見ると、全身は繋がっていると分かります。

疾患が出た部分だけ見て対症療法を施しても
解消されないことは多々あります。

病院で診てもらっても原因不明と言われたり、異常なしと診断されて
症状を抱えたままという人もいる事でしょう。

自律神経の働きの良し悪し見るための大事の要素として、唾液の分泌量が挙げられます。

緊張や不安が続いて、夜になっても副交感神経にちゃんと切り替わらないと
唾液の分泌量も不足してしまいます。

 

●ドライマウス

唾液の量が少なくなると、口の中で様々なトラブルが起きやすくなります。

なぜ緊張したりストレスを感じると、唾液の分泌量が減ってしまうのでしょうか。

その鍵を握っているのが自律神経です。

副交感神経が優位になっている時は、サラサラした唾液が分泌されます。

一方、交感神経が優位の時は、ネバネバ唾液が出ています、

どちらの唾液もそれぞれ役割があります。

サラサラ唾液は口の中のものをきれいに洗い流したり、
食べ物の味を感じやすくしてくれます。

ネバネバ唾液は粘膜や歯をガードして、歯を修復する働きもあります。

しかし、ネバネバ唾液が増え過ぎるとドライマウスになりやすいため、
サラサラ唾液の方がたくさん出ている状態が理想です。

心配やストレスを抱えている人は、呼吸が浅くなりがちです。

これは逆に言えば、普段から口呼吸をしている人も交感神経に傾きやすいと言えます。

 

●ドライマウスの原因

ドライマウスの直接的原因は唾液が蒸発することと、
唾液の分泌が少ない点にあります。

口呼吸をすると、唾液が蒸発して口の中が乾いてしまいます。

時々ポカンと口が空いたままの人がいますが、口の周りの筋肉が衰えて
口を閉じられないため、口呼吸になっています。

また、睡眠中にいびきをかく人も寝ている間は口呼吸になっているため、
日中は口を閉じていてもドライマウスになりやすいです。

そして、もう1つの原因である唾液の分泌量の低下については
日常の習慣が影響しています。

まず水分摂取が十分でないと、唾液の分泌量も減少します。

そのほか医薬品の副作用や飲酒、喫煙によっても唾液が少なくなります

食べる時に噛む回数が少ないと唾液腺が刺激されず、分泌量も少なくなります。

やわらかいものばかり食べていると、ほとんど噛まずに飲み込むこともあるでしょう。

主食を白米から玄米に変えると、噛む回数が格段に増えます。

唾液がしっかり分泌されると、唾液に含まれる消化酵素もしっかり働いて
消化を助けます。

さらに脳を活性して記憶力が上がったり、精神の安定にも繋がります。

他にも過剰なストレスや病氣などで唾液の分泌が減少してしまいます。

 

●ドライマウスによる弊害

口の中が十分に潤わないと、様々なトラブルを引き起こします。

・口内炎ができやすい

唾液は粘膜を保護する役割もありますが、唾液が不足すると
食べものが粘膜に直接当たったり、味の刺激が強いものが触れると
粘膜が傷つきやすくなります。

殺菌力や洗浄力も落ちるため、細菌が繁殖しやすくなります。
さらに少しの傷でも感染リスクが高まります。

・口臭

口の中の食べかすが細菌の力によって腐敗すると、硫化水素が発生します。

硫化水素は嫌な口臭の匂い成分ですが、同時に腐敗菌も繁殖しています。

・歯周病

今や国民病となっている歯周病は、30代で約4割、4#0代になると歯肉炎も含めると約8割 、
50代以上はほぼ全員かかっていると言われています。

歯を失う原因のトップが歯周病ですが、口の中だけにとどまらず、
全身に炎症が広がり、心筋梗塞や脳梗塞、糖尿病など様々な病氣のリスクが上がります。

・誤嚥、発音・発声障害

唾液が減少すると、飲み込んだものが氣道へ入ってしまう(誤嚥)
などの嚥下障害を引き起こしやすくなります。

特に高齢者は誤嚥を起こしやすく、それで命を落とすこともあります。

口に入れたものが食道へスムーズに送り込まれるのは
唾液の潤滑作用のおかげであり、発語や発声をする助けにもなっています。

また、舌や口の中を誤って噛んでしまう人は
もしかすると唾液不足が原因かもしれません。

唾液が減少すると、口の中の微妙な動きがコントロールしづらくなり、
歯と舌や口の中で連携が上手くいかなくなり、舌や口の中を噛んでしまいます。

 

何氣なく感じている不調を放置すると危険です。

また、症状が出ている部分だけを見て対処しようとしても
改善されない事が珍しくありません。

日々活動するパフォーマンスが低下すると、徐々に精神面にもダメージを受けます。

体を動かすのが億劫になると、ますます活動量が減り、運動不足になってしまいます。

こうして徐々に病氣に進んでしまうので、早くから予防をしておくことは大切です。

健康のベースである食事、睡眠、運動の習慣を改善することが大変重要です。

体の不調が1つでも改善されれば、生活の質はグンと上がります。

是非ともご機嫌ではつらつとした生活を送ってください。

山本和佳