一般無料「老化と心身の変化」健康基礎講座

 

・2種類の老化パターン

・氣持ちの落ち込みと老化の原因

・人間らしさを司る脳

生物にとって老化は避けられない現象です。

人間の場合は40代以降になると、目に見えて老化が進んでいきます。

老化は生理的老化と病的老化の2種類に分かれます。

「生理的老化」は加齢と共に自然の摂理に沿って衰えていく老化です。

「病的老化」は糖尿病、肥満、高血圧などの病氣によって衰える老化を指します。

肉食や食べ過ぎ、タバコなどの悪習慣、過剰なストレスを受けると
体内で酸化が進み、フリーラジカルが過剰に発生して炎症を起こします。

それが老化を促進させてしまうのです。

例えば、80歳で元氣に歩ける人の顔にしわがあるのは生理的老化です。

一方で、肉食や高脂肪食を習慣にしている人が動脈硬化になるのは病的老化です。

老化が進むと細胞は少しずつ機能が低下して、代謝や生まれ変わりが滞り、
最終的にはその機能を失ってしまいます。

血管壁の細胞が老化すると血管が硬くなり、毛細血管が減少します。

全身隅々の細胞まで営養を届ける毛細血管が減ってしまうと
血流の悪化、代謝の低下、動脈硬化へと進みます。

同じことが肌で起きると、肌の細胞が衰えてみずみずしさも失われるため、
しわが増えて、ごわごわした肌になります。

 

老化そのものは避けれらませんが、いつまでも若々しくいたいと
誰もが思っています。

生理的老化を加速させるのがフリーラジカルです。

ペアであるべき電子が1つ失われた分子や原子のことで、
周りの分子から電子を奪って安定しようと暴れるため、
周りの細胞を傷つけて炎症を引き起こします。

それが続くと老化を促進して、がんをはじめとする様々な病氣の原因を作ります。

 

また、加齢によるホルモンの減少も老化の大きな要因です。

男性ホルモンは20代半ばを過ぎると緩やかに減少していきます。

一方、女性ホルモン(エストロゲン)は40代半ばを過ぎると
急激に乱れながら低下していきます。

ちょうど女性の更年期と重なり、体調や精神の調子を崩す人もいます。

年齢に生活習慣の乱れが加わると、ホルモンの減少がさらに加速します。

ホルモンには体の機能を制御したり、精神を安定させる役割もあるため、
不足または枯渇すると体が正しく動かなくなり、老化が早くやって来ます。

 

一般的に加齢のせいと思われる老化も、そうとは限りません。

例えば次のようなケースです。

・タバコを長い間吸っていたら肌がたるんでシワが出来て、年齢より老けた。

・運動不足がたたって足腰が衰える。

・暴飲暴食をした結果、動脈硬化が進んだ。

加齢によって起きる現象も、悪習慣のせいで早くに老化が表れて、
実は老化を促進している事が現代ではとても多いのです。

肉食、白い食品、食品添加物、化学薬品、農薬、電磁波な
体内を酸化する要因は周りに溢れています。

 

●感情の老化

高齢になってもハツラツとして人生を謳歌し、
友人と会ったり、旅行へ出かけては楽しんでいる人達がいます。

そうかと思うと、家にこもりがちな高齢者も多いと聞きます。

この違いは何でしょうか?

脳の働きの面から見ると、感情を支配している前頭葉が深く関わっています。

前頭葉は筋肉を動かす「運動野」と、感情ややる氣、思考、意思、性格や知性など
に関わる「前頭前野」に分かれています。

子どもから大人へ成長する過程で前頭葉が発達して
感情が豊かになり、思慮深くなり、人格が形成されます。

人間らしさの源とも言われる前頭葉は、体の中でも最後に成長が完了する部分です。

しかし年を重ねると、前頭葉は少しずつ縮み始めます。

すると喜怒哀楽が乏しくなったり、なにもやる氣が起きない、
脳内の神経伝達物質も減少します。

前頭葉の萎縮は誰にも起こりうる生理的老化ですが、
毎日の行動習慣次第で、何歳になっても活性できる事が証明されています。

脳神経学では、読書したり計算をするだけでも前頭葉の血流がアップします。

高齢の方でほとんど外出することなく、家にこもりがちな人もいます。

テレビやスマホを見たり、生活用品に満たされた生活は快適ですが、
物質面が恵まれている一方で人付き合いが少なくなり、体も動かさない生活です。

前頭葉を使わない生活は、氣持ちも塞ぎがちになります。

これは若い人も同じで、怠けて使わない部分は退化してしまいます。

一日中家の中にいても、運動不足になるだけです。

外に出かけると、色んな景色を見たり、氣温や湿度、様々な音が聞こえたり、
人と会って話すこともあります。

そうして五感へ様々な刺激が届けられると前頭前野が活性するため、
実年齢よりも若々しくなるのも夢ではありません。

 

年齢を重ねる中で体に変化が表れると、
何でもかんでも年のせいにしていないでしょうか。

速いうちなら習慣を変えたり、癖を直せば改善することもあります。

「年のせい」と決めつけて原因を探ろうとしないで放置していると、
老化が加速して氣づけば病氣にかかったり、体の自由が利かなくなるかもしれません。

取り返しのつかない状況になる前に対応すれば
生活習慣病を予防したり、発症を遅らせる事は可能です。

自分の体調を観察しながら食事、睡眠、運動の面から習慣を改善して
フリーラジカルを抑えて、体を労わりましょう。

山本和佳