一般無料「脳と心は繋がっている」健康基礎講座

・休息を取るだけでは良くならない。

・現代人の脳は疲れている。

・食べているものとの関係

2025年の厚生省の発表によると、
日本で精神疾患を有する患者は603万人にのぼるそうです。

これは病院を受診した人数ですので、実際はもっと多いです。

精神疾患と診断されていなくても、心の不調を抱えている人は実に多いです。

イライラする、キレやすい、わけもなく不安になる、落ち込むなど。

このような心の問題に振り回されて、仕事や勉強も
ままならないとなれば、遅れを取る事にもなりかねません。

不調の原因が環境や人のように明確な場合は、そこから離れたり
リラックスする時間を持つことも大切です。

しかし、それだけでは解決出来ないことも多いです。

心が元氣になる素は、実は脳にあります。

わたし達の氣分や嬉しい、楽しい、悲しい、怒りの感情や
物事に対する反応は脳で起きています。

うつ病で休職した人が復帰した場合、再発率は50%と言われています。

2回休職すると再発率は75%、3回休職すると90%と
どんどん治りづらくなっていきます。

ストレス環境から離れることで一時的に良くなっても、
戻るとまた悪化してしまう。

このように休むだけでは心の問題を根本的に解消出来ないのです。

なぜかというと、脳への営養が不足していて神経伝達物質の原料が足りないからです。

実は脳の神経伝達物質を増やして脳を活性させることも、
休息をとることと同じくらい重要です。

心は脳と密接に関係していると聞くと、意外に思われるかもしれませんが
脳内の複数の神経伝達物質が人の心の動きに影響を与えています。

・セロトニン
幸福感や充足感をもたらす。

・ドーパミン
人間の行動をリードする。
やる氣がみなぎったり、好奇心、集中力が高まる。

・ノルアドレナリン
脳を覚醒させる、シャキッとする。
闘争心、衝動性、緊張にも関わるホルモン。

・GABA
脳神経細胞の興奮を鎮静させて、リラックス、心を落ち着かせる働きがある。

 

そして、アミノ酸は脳にとっても欠かすことのできない重要な営養素です。

脳の営養といえば、真っ先に上がるのがブドウ糖です。

確かに脳のエネルギーとして使われるのはブドウ糖ですが、
脳はタンパク質や脂質を中心に構成されていて、
神経伝達物質もタンパク質の素であるアミノ酸から作られます。

アミノ酸からタンパク質を合成する時に必要なのが酵素と、
その働きを助けるビタミン・ミネラルです。

ブドウ糖がエネルギーとして脳で利用するためには、
アミノ酸が必要不可欠です。

 

●現代人は脳のエネルギーが枯渇している

タンパク質は脳を含め、体を作るために大事な成分です。

皮膚、髪、全身の細胞、骨、筋肉、内臓や器官は
タンパク質から出来ています。

神経伝達物質や細胞膜にある受容体もタンパク質で出来ています。

細胞に受容体が無ければ、神経伝達物質が取り込まれないため、
頭の回転が鈍くなる、同じことを何度も言う、アイデアが浮かばない、
論理的思考が出来なくなる、頭の瞬発力が鈍って判断に時間がかかるなど
脳の働きが低下します。

食事から摂取するタンパク質が少ないと、筋肉が分解されて利用されてしまいます。

つまり筋肉量が減少しますので、基礎体力の低下したり
太りやすくなります。

神経伝達物質が正常に機能しなくなり、やる氣が起きない、
思考力の低下、うつ病のリスクも高くなります。

さらに白血球などの免疫物質もタンパク質で出来ています。
タンパク質不足は免疫力やスタミナまで落ちてしまいます。

タンパク質は魚介類、味噌・納豆・豆腐などの大豆製品から積極的に摂りましょう。

さらにタンパク質を構成するアミノ酸は、野菜、玄米、海藻、
日本伝統の発酵食品などから摂れます。

玄米菜食は営養効率がとても高く、血糖値の上昇も緩やかなため
血管や器官を若々しく保ち、肥満予防にもなります。

作るのも簡単で美味しいため、続けやすいのも魅力ですね。

 

●砂糖で脳が疲れる

現代人はビタミン、ミネラル、アミノ酸とも不足しています。

毎日食事として食べる人が多いと思いますが、
白米、パン、加工食品には営養がほとんどありません。

農薬や食品添加物など体に害となるものを食べると、それを消化しようと
ビタミンやミネラルが無駄遣いされてしまいます。

また、お惣菜なら野菜や魚を摂れるから良いだろうと思われますが、
食品添加物も一緒に摂ることになります。

さらに加工されるほど営養は失われますので、
お惣菜の野菜や魚から十分な営養摂取は望めません。

体と同じように、脳にも営養が行かなければ働かない。

白米や小麦、砂糖は精製された糖分のため、体への吸収が速過ぎて
その反動で低血糖になってしまいます。

食べた後に一瞬幸せな氣分になるのも、糖分の吸収が非常に速いためです。

しかしそれは持続せず、低血糖になって
体がだるい、イライラ、不安など心身が不安定な状態に陥ります。

ほとんどの子どもは精製された糖分を食べているため、
若いうちから心が不安定になる人も多いです。

体は食べたものによって作られ、それが心や思考にも影響しています。

食の乱れは人生を左右します。

がんや糖尿病などの生活習慣病の引き金にもなりますが、
それよりも早い段階で様々な不定愁訴を引き起こします。

何となく体調が悪い程度だと、そのままにする人が多いですが、
体からのサインは病氣を予防するための機会とも言えます。

脳へ営養を届けることは、腸内環境を良くすることとも繋がっています。

小腸から吸収されて営養が全身に、脳に運ばれてます。

腸内環境が悪いと消化吸収がスムーズに行われず、
体に入って来る営養も不足してしまいます。

さらに血液が汚れて、血行も悪くなると
ただでさえ足りない酸素や営養がますます届きにくくなります。

病氣になるまでは何年も何十年もかかりますが、
その間に体の中で何が起きているか知ると、食事や生活習慣を
見直すきっかけになると思います。

自分から病氣になりたいと思う人などいませんので、
氣づいたら早めに改善しましょう。

山本 和佳