一般無料「元氣に老いるために」健康基礎講座

 

●ベタベタ血液の意外?な犯人

●寒い朝に要注意

●明るい老年期を

 

年齢と共に体は衰えていきます。

もちろん同じ年齢でも若い人もいれば、よろよろとおぼつかない人もいるといったように
個人差はありますが、老化そのものは避けられません。

特に40代以降は体の老化が目立ってきますが、肌など外見だけでなく血管も同じです。

だいたい40代から血管が弱り始めますが、食事の乱れやストレス等で実年齢より弱くなっている人は多いです。

女性は閉経前後に体の歪みが出やすいので注意です。

毛細血管の内側は、直径約6~7μm(マイクロメートル)しかありません。

1μmは1000分の1mmですから、かなりの狭さです。

その狭い血管内を直径8mの赤血球や、さらに大きい白血球が通り抜けています。

血管に弾力があり、血液に粘性が無いためサラサラと流れていくのてす。

しかし食生活が乱れると、血中のコレステロール、中性脂肪、
糖が過剰に増えてドロドロ血液になります。

健康な人の血液は、約50秒で体内を一周するそうです。
しかし、ドロドロになると流れるスピードも落ちます。

すると、赤血球や白血球が通り抜けるのが困難になります。

血液中に赤血球が少なくなると、細胞の酸素や営養が不足します。

一方で白血球の不足は、免疫力を下げてしまいます。

外敵の侵入を防ぐ力が下がり、風邪を引きやすくなる上に、
体内の炎症を抑える力も弱まるため、風邪の回復も遅くなります。

 

●ベタベタ血液の意外?な犯人

現代人の体は糖分過多になっている人がほとんどです。

飴や砂糖の塊が水分を含むとベタベタしますが、
これと同じことが体内でも起きているのです。

糖分を摂り過ぎると、血中で赤血球同士がくっついて通りにくくなります。

ここで言う糖分とは、甘いお菓子類だけでなく、
白米やパンのように精製された穀類も含みます。

風邪を引いた時など体に炎症反応が出ていると、
白血球は細菌を探して退治するために粘性が強くなります。

顔色が悪くなるのは血管にくっつきやすく、血流が悪くなるためです。

食生活や生活習慣の乱れによって炎症は起きるため、血液は常にドロドロ状態です。

そのほかにも、ストレスやタバコによっても血液はドロドロになります。

年中風邪を引いている人は、早急に現在の生活を見直しましょう。

例えば寒暖差がある時期になると、すぐ体調を崩したり、
感染症が流行ると、すぐにもらって感染する人は、体の免疫力が常に低い状態です。

健康な人でも年齢と共に免疫力が下がりますので、
もともと免疫力が低い人はその体質が老化を促進させ、病氣にかかりやすくなります。

 

●コレステロールを味方に

生活習慣病への対策として、
コレステロールの摂り過ぎに注意しましょうとよく言われます。

その影響もあるからか、何かと悪者にされることの多いコレステロールですが、
実は体にとって必要なもので、細胞やホルモンを作るために欠かせません。

そして、特に女性ホルモンとの関わりが強いのです。

女性ホルモンのエストロゲンは、悪玉コレステロールの生成を抑えたり、
善玉コレステロールを増やす役割があります。

そのため、エストロゲンは両方のコレステロールのバランス維持にも貢献しています。

また、この働きにより、女性の方が悪玉コレステロールが上がりにくい傾向にあります。

 

●高齢者のうつ病

2009~2019年の間の後期高齢者の自殺の原因で、最も多いのが健康問題です。

その1位は身体的な病氣ですが、精神疾患も上位に入っています。

うつ症状は認知症やパーキンソン病の人にも表れます。
認知症は今後も増加しますので、

他にも老年期のうつ病は、以下のような背景があります。

・身体機能の衰えからくる心身の不調
・配偶者や身近な人との死別
・労働などで社会参加する場の減少

家族や身近な人との死別は、皆がいつか必ず経験します。

病氣など体の不調を心配している上に、そのような出来事が重なると
ストレスは増します。

 

●冬の朝に注意

年を取るにつれ、血圧が高くなる傾向にあります。

これは血液の流れがゆっくりになり、足から心臓へ血液を戻そうとする力が
より強くなるためです。

では、血圧降下剤を飲むとどうなるでしょうか。

血圧は下がりますが、そうすると頭に血液が行きにくくなります。

脳に運ばれる営養も酸素も足りなくなって、脳の働きが鈍くなります。

さらに血中をパトロールしている白血球も脳に届きにくくなって
お掃除してもらえなくなります。

その結果、脳内の海馬にゴミ(アミロイドβ)が溜まって
認知症にかかる危険が高くなります。

薬に頼るのではなく、高脂肪食を控えて
食後の血糖値の上昇が緩やかな玄米菜食をメインとして
健康な血管を可能な限り維持しましょう。

 

年齢を重ねると血管が硬くなり、血液の流れも滞りだします。

氣温が低い日の朝は、特に脳梗塞や心筋梗塞のリスクが高くなり、
それに合わせて救急車の出動台数も増加します。

寒い朝は脳梗塞や心筋梗塞が発症するピークです。

起床に伴い血圧が急上昇して心拍数も上がり、交感神経が優位になります。

また、寒さの影響でも血管が収縮して、血圧が上昇します。
そして血小板が凝集して血液の粘度が強くなります。

このように寒さと朝の生理的変化が重なると、
脳梗塞や心筋梗塞のリスクが一氣に上がるのです。

普段の食事や生活習慣が血管の状態に表れますので、
肉食を止めて、動物性脂肪や加工食品を控え、
日本人の消化器や臓器に最も合う玄米菜食に変えて、
十分な睡眠と定期的な運動を習慣にしましょう。

年を取ると病氣のリスクは上がりますが、食事や生活習慣次第で
血管の老化を緩やかにすることが出来ます。

逆に習慣が悪ければ、50代でも脳梗塞などを発症します。

体に痛みがあったり自由が制限されるのは、氣力も奪う程の苦痛を伴います。

そうなる前に病氣を予防する癖をつけましょう。

まだ寒い日が続きますので体調には氣をつけて、どうぞご自愛ください。

山本和佳