一般無料「超高齢化社会の日本」健康基礎講座

 

●ますます高齢化が進み、病氣も増える

●病氣社会で起きること

 

 

既に超高齢化社会となり、ますます高齢化が進む日本。

高齢者が増え続ける一方で、出生数は減少しています。

超高齢化社会の定義は、65歳以上の高齢者が人口の21%以上を占める社会です。

さらに2025年には団塊の世代の全員が75歳以上になり、後期高齢者が急増しています。

日本は高齢化に加えて病氣の増加も重なり、これからどうなるのでしょうか。

 

●健康の根幹が揺らぐ

「健康は失って初めて、そのありがたさが分かる」とはよく言われる言葉です。

健康体は体のどこにも痛みが無く、日常動作や運動を無理なく行うことができます。

これこそが実は何よりありがたいことですが、暴飲暴食や運動不足、睡眠不足など
体に無理を強い続けると徐々に壊れ始めます。

だから、失う前にありがたさに氣づくことが大切なのです。

代謝とは体の機能を維持するために行われる反応です。

正常に代謝が行われることで、体は健康を維持することが出来ます。

加齢によって体が衰えるのは生命の定めですが、
基礎代謝の力も低くなっていきます。

基礎代謝とは、呼吸や血液の循環など生命の維持に必要な働きのことです。

現代人は生活習慣によって代謝が乱れていますので、若い人にも
冷え性や便秘など体調が芳しくない人が多く、そこに老化が加わると
追い打ちをかけるように加速して、病氣に近づいていきます。

 

●病氣社会で起きること

病氣が増えると、その弊害が様々な形で波及していきます。

それはある日突然やってくるかもしれません。

 

〈病人が病人を介護する〉

老老介護と言われるように、高齢者が高齢者の介護をする。

病人が病人を介護するケースが増えています。

本来なら看病されるほどの病状を抱えている人が
家族の介護をせざるを得ない状況に置かれています。

健康な人が介護をするのも大変なのに、体力も氣力もどれだけ削られていくのか。

その上、時間もお金も介護と医療費に消えていきます。

 

〈働く世代への負担〉

病氣社会の問題は、現役の働き盛りの世代にも及んでいます。

働きながら親を介護する人が増えています。

忙しい合間をぬって通院に付き添ったり、急に呼ばれたら帰らなくてはならない。

介護のために時短で勤務している人もいます。

近年は介護休暇制度を導入する企業が増えました。

例えば月に一定の日数は在宅勤務を可能にしたり、業務負荷を軽減するなど
介護をする人に働く環境を提供しています。

また、介護を理由に離職する人は年間9.3万人にのぼります。

働く意思も能力もあり、企業も働くことを望んでいるのに
大切な人材が介護に持って行かれている。

介護で離職してしまうと、企業にとっても大きな損失となります。

 

〈医療費の負担額〉

今後は保険適用の範囲が縮小して、自己負担の割合が増えることも起こりえます。

高齢になり、病氣を抱えて何年も過ごしながら生活の質が低い状態が
この先ずっと続く事への心労は計り知れません。

大切な財産が医療費に使うことのないよう、若いうちから健康を守りましょう。

 

●今後はさらに広がる

がん患者の約30%は20~60代で罹患し、
仕事を続けながらがん治療を受ける人が多くいます。

もしかすると、あなたの周りにもいるかもしれません。

病院で治癒したと診断されても、体が元通りになった訳ではありません。
再発リスクと常に付き合う生活が待っています。

そして糖尿病、高血圧、脂質異常症などの生活習慣病が若年化しています。

昔は60代以降に多かった病氣を40代で患う人が増えています。

これからは現役世代で配偶者の介護をする家庭が増えるでしょう。

生活習慣病ですから、夫婦ともに病氣になる状況も十分考えられます。

老若男女の誰もが病氣になりたくないと思っていますが、
長年の習慣によって、高齢になるほど生活や生き方に差が出てしまいます。

□元氣な老後□

・働き続けられる
(家事やボランティアという形など選択肢がある)
・人に会える
・自分で外出できる
・学びや色々な事にチャレンジできる

■病氣の老後■

・働けなくなる
・孤独になりやすい
・お金が医療費に消える
・病院に通うか入院の生活
・一人で出来ない日常動作が増える

元氣なお年寄りがお出かけするのは、1人でも孤独を感じない楽しみとなりえますが
病氣だとどうでしょうか?

何をするにも億劫になり、健康な人とは生活全般において格差が出ます。

例えば出不精になり、運動不足になる。

自炊が面倒だからと食事がいい加減に。

動きたくないから家事がおざなり。家の中が散らかり、物が溜まる。

 

病氣の増加は高齢者だけの問題ではありません。

30~50代にもがん、うつ、生活習慣病が増えています。

いつ悪化するのか?働けなくなったらどうしようという不安と隣り合わせです。

このように「実はもうギリギリ」という人が増えていて、今後ますます加速します。

子どものお世話は一時的なものですが、介護は終わりが見えづらく、心労が重なります。

介護が終わった時に「ホッとした」と本音を漏らす人がいる事からも
いかに介護生活が壮絶かを物語っています。

 

病氣になって良いことなど何一つありません。

今までの社会では保たれていた協力体制が崩れる事さえ、珍しくないでしょう。

昔、がんは老人病と呼ばれていました。

それが今では、生活習慣病として60代や60歳未満の世代にも罹患する人がいて、
2人に1人以上ががんと言われるまでに増えてしまいました。

病氣や介護が理由で起きる事件も増えるでしょう。

個人の問題だけにとどまらず、家族や地域、社会に負担がかかる時代です。

まだ体が動くうちに予防意識を持って習慣を改善することで
将来への不安を和らげてくれます。

早くに予防を始めた人だけが、人生後半を充実させることができる。

それほど健康は重要で、代えられない価値があるのです。

山本和佳