一般無料「寝たきりにならない」健康基礎講座

●世界一の寝たきり大国

●寝たきりになる原因

●元氣なうちから予防を

●体を思うように使える喜び

日本で寝たきりの人は約300万人と言われています。

これは大阪市の人口に匹敵しますので、物凄い人数です。

病氣の人が急増していて、寝たきりの人も増えています。

寝たきりになる直接的原因は、主に以下の通りです。

〈脳卒中などの後遺症〉

寝たきりになるきっかけとして多いのが、脳卒中など血管の詰まり(血栓)です。

血栓は脂肪の多い食事や睡眠不足、質の低い睡眠、運動不足によって起こります。

救急車で運ばれて一命を取り留めても、脳梗塞の症状、片麻痺、失語症、
失行、失認など後遺症が残ると、今までとは全く違う生活になります。

そして後遺症が重いほど、寝たきりのリスクが上がります。

 

〈うつ病〉

日本でうつ病が増えていますが、高齢者も例外ではありません。

高齢者のうつ病は大きなストレスや喪失感をきっかけに発症することが多いです。

加齢による体の機能の低下、社会からの孤立感、病氣で寝たきりになること、
配偶者や親しい人との死別など体や環境の変化からストレスを受けて
閉じこもりがちになり、そこから寝たきりになるケースも多くあります。

 

〈認知症〉

脳の老化が進んで様々な症状が出てくると、通常の生活が困難になっていきます。

進行すると認知機能の低下が目立ち、徐々に介助が必要になります。

認知症の後期になると、生活全般において介護される生活を送ります。

脳の萎縮によって運動機能も低下すると段々歩けなくなり、やがて寝たきりになります。

 

寝たきりにならない、介護のお世話にならないためにできることを
元氣なうちから始めましょう。

認知症のリスクは色々ありますが、その一つとして注意したいのが長過ぎる昼寝です。

といっても昼寝自体が悪いのではなく、むしろ30分以内であれば
認知症のリスクが下がるという研究結果が出ています。

しかし、長過ぎる昼寝は夜間の睡眠を妨げるため
反対に認知症になる確率を高くしてしまいます。

仕事を引退された方は、それまでの生活と比べて時間にゆとりができるため、
ついつい昼寝の時間が長くなることがあるかもしれません。

しかし、そこは時間に区切りをつけて長くても30分以内に留め、
昼間の活動に専念しましょう。

 

●骨折から寝たきりへ

要介護になる原因は脳卒中や認知症のような病氣が
悪化することによるところが大きいてす。

また、高齢になると骨折から要介護に向かうケースが増えます。

バランスを崩して転倒し、太ももの付け根の骨盤と接している部分(大腿骨頸部)を
骨折すると、1.5~2か月入院して手術やリハビリが必要になります。

入院中はベッドで安静にしなければならず、
高齢者は長時間動かないでいると体の機能が低下する廃用症候群になって、
膀胱や尿道が感染症にかかったり、静脈が詰まったりと
別の病氣を合併するリスクも高くなります。

ちなみに廃用症候群とは、過度に安静にしたため体が著しく衰える状態の総称です。

具体的な症状は筋萎縮、骨が脆くなる、心機能低下、急に立ち上がるとふらつく、
誤嚥性肺炎、血栓ができる、うつ、逆流性食道炎、床ずれなどです。

高齢者が廃用症候群になると、元の生活に戻すことは難しくなります。

手術後は痛みが残り、起き上がったりリハビリするのも辛いですが、
早くリハビリを始めると入院期間も比較的短くて済み、
病氣の合併や寝たきりを防ぎます。

加えて営養バランスの良い食事を摂りながら、体力の回復に努めることが大切です。

高齢になると氣をつけていても、骨折というアクシデントが起きる可能性はあります。

その後の過ごし方次第で、元の生活を取り戻せるかが決まるのです。

 

高齢者が骨折しやすくなる理由の1つに、
骨粗鬆症により骨が脆くなることが挙げられます。

年齢と共に骨を構成する成分であるカルシウム、ミネラル、
たんぱく質、リン酸が減少します。

加えて中年以降は骨を壊す働きを抑える性ホルモンが減少するため、
骨はだんだん脆くなります。

女性は閉経によって女性ホルモンの分泌量が一氣に減少するため、要注意です。

若い時はつまづいても、もう一方の足が反射的に前へ出て支えたりして、
転ばないように対応できます。

しかし、高齢になると骨が脆くなり、転倒を瞬時に防ぐ反射神経が鈍り、
転ばないよう踏ん張る筋力も低下します。

そのため小さな段差でも転びやすく、骨折に至ります。

 

骨粗鬆症の予防には食事、運動、日光浴が大切です。

食事ではカルシウムを多く含む小魚、海藻類、緑黄色野菜がお勧めです。

緑黄色野菜にはカルシウムの他にも、骨を強くするビタミンKも含まれています。

また、納豆もビタミンKを多く含み、骨折の予防に効果があります。

他にもサバやイワシなど魚に多いビタミンDも積極的に摂りたい栄養です。

骨を強くするほか、体がふらつきにくく筋力アップにも繋がります。

女性ホルモンと似た働きをする大豆イソフラボンが含まれるのも、
納豆が骨折を少なくしている理由の1つです。

健康に年を重ねるためには、骨が丈夫でなければなりません。

加齢で衰える体を健やかに、老化促進を抑えるためには
食事でいえば不要なものを食べないことも大切です。

抗酸化物質を多く摂ると老化を抑えますが、ジャンクフードや
加工食品を食べると体内で活性酸素が過剰に発生して老化を促進します。

そのため年齢がいくほど、営養バランスに氣を使った食事をすることが大切になります。

 

体は年齢と共に変化していきます。

若い時は当たり前にできていたことが難しくなり、
少しずつハードルが上がっていきます。

立ち上がって歩く、トイレに行く、お風呂に入る、着替えをするなど
自分のことを自分でできなくなると、自信を失うと言います。

しかし逆に言えば、自分のことを自分でできる事は大きな自信になります。

加齢そのものは生命の定めですが、
健康で居続けられるかどうかは自分にかかっています。

一歩一歩着実に、健康な未来へ進みましょう。

山本和佳