一般無料「生命活動のためのパワーの源」健康基礎講座

・意欲を増すか、それとも依存に傾くか

・日本の古来の食事と世界に誇る魅力

 

 

やる氣のホルモンと言われるドーパミンは人間の活動に欠かせない物質ですが、
ドーパミンの効果を感じる度合いには個人差があります。

ドーパミン受容体には何種類もの型があり、その中のある特定の型を持つ人は
ドーパミンに対する感受性が弱く、アメリカ人では約20%いると言われています。

受容体とは鍵穴のようなもので、鍵となるドーパミンと結合すると
細胞内で生体反応が起こります。

ドーパミンに対する感受性が弱いと、危険を顧みず行動する傾向が強くなります。

具体的にはサーフィン、ジェットコースター、スカイダイビング、クライミング、
バンジージャンプなどスリルがある事や、冒険旅行を好む人です。

このタイプの遺伝子を持つ人は、同量のドーパミンが分泌されても
受容体の感受性が弱いため、ドーパミン効果が出にくいです。

つまり他の人よりもたくさんドーパミンが出るような事をしなければ、
快感が得られないのです。

多くの人はスカイダイビングのような危険行為はドーパミンが出過ぎてしまう
(許容範囲を超える)ため、命を落とすかもしれないと思うほどの恐怖を感じて、
止めておこうとなります。

しかし、ドーパミン受容体の感受性が弱いタイプの人は、大きな刺激でなければ
快感を覚えられず、危険度の高い体験を求めるようになります。

 

●意欲をどちらに動かすか

ドーパミンは快楽ホルモンとも言われるように、脳内で分泌されると快楽を感じます。

うつ病の人はドーパミン分泌量が少なく、
パーキンソン病の人はドーパミン量が少ない特徴があるため、
うつ病を併発する事が多いです。

ドーパミン量は少な過ぎると氣持ちが落ち込んだり、やる氣が低下します。

しかし多ければ良いというものでもありません。

ドーパミンが過剰に分泌されて快楽に引きずられたり、暴走しても困ります。

例えば、アルコール依存症の人はドーパミン受容体が過敏になっていて、
ドーパミンが過剰に機能していると考えられています。

このタイプの人は、アルコールの快感を覚えると脳内でその回路が繋がりやすくなり、
アルコールが止められなくなってしまいます。

この遺伝子を持っている人はギャンブルでもドーパミンが出やすい傾向があり、
一度快感を覚えると、ドーパミン効果が高いためその行動を繰り返します。

ドーパミンはやる氣にさせてくれるホルモンなので
それ自体が悪いわけではありません。

人間が活動する上で意欲、記憶を形成して学習する、快感や達成感といった
感情や行動を司り、力強い生命活動に欠かせない物質です。

 

●日本人は美肌民族だった

実は、食生活の乱れもドーパミンを暴走させています。

ギャンブルをしない人は、自分は依存症とは無関係と思っているでしょう。

しかし、今や日本人のほとんどが依存症です。

なぜなら生活の身近なところに原因がたくさんあるからです。

スイーツ、小麦、乳製品、添加物たっぷりのジャンクフードや
加工品などを毎日食べています。

もともと日本人の肌は世界的にも美しいと言われてきました。

陶器のようなきめ細やかさが欧米人とは比べ物にならないと
絶賛されていたのです。

しかし、今では日本人の肌の美しさも過去の影響となりつつあります。

20代のうちはきめが細かい肌も30代になると徐々に衰え、
40代以降は肌のゴワゴワが目立ち、弾力も無くなっていきます。

それは年齢のせいでしょうか? それだけが理由とは言えません。

70~80代になっても顔色が良く、思わず触りたくなるような綺麗な肌を
お持ちの方もいらっしゃいます。

早くから肌が衰え、劣化していくのは食生活とも深い関係があります。

本来日本人が自慢のもち肌は、日本人古来の食文化が土台にあります。

 

●ドーパミン暴走で疲弊する現代人

ギャンブルをしない人も、ほとんどの人はドーパミンに振り回され、
疲れを何倍にも増やしています。

その大きな要因が、GI値の高い食事です。

GI値は食後に血糖値が上がる度合いを数値化したものです。

肉類、高脂肪食、砂糖など
食後に血糖値が急上昇するものばかり食べていると、体の機能が狂いだします。

上がり過ぎた血糖値を抑えようとインスリンが大量に分泌されると、
それを受けてドーパミンも分泌されます。

すると今度は低血糖になり、渇望感からまた欲しくなります。

負のループから抜け出せなくなりますが、同じようにジャンクフードも危険です。

なぜなら、必ずと言っていいほど「糖分、脂肪、塩」が入っているからです。

「ブリスポイント」をご存じでしょうか。

食品業界が意図的に作っている「脳が最も快感を感じる配合」を意味し、
直訳すると「至高の満足点」です。

甘いものが好きな人でも砂糖が多過ぎると食べられないように、
味の加減や調味料の組み合わせで美味しさが決まります。

食品メーカーは、化学の力を駆使して絶妙な味のバランスを作っています。

いかに脳の快楽を最大限に与えられるかが計算され、商品開発が行われています。

 

このように、売り手は繰り返し食べたくなる味を化学的に分析して作り、
それをデータとして取れたものが市場に出回ります。

意図的に美味しいと感じるように作られた食品は、食べ過ぎを誘発します。

それらに共通しているのは濃い味付けです。

ジャンクフード、インスタント食品、レトルト食品、お菓子、
スーパーのお惣菜も口に入れた瞬間に噛まなくても味覚を刺激します。

これが味覚を狂わせ、一度食べるとまた欲しくなり、
「分かっているけど止められない」悪循環に陥るのです。

このようにして食品産業はリピーターを作っていますが、
消費者の健康など考えていない事もお分かりいただけたと思います。

 

食べるものによって、体はもちろん心も作られます。

理由も無いのに不安、なぜか氣分が塞ぐなどの情緒不安定が
現代人には多いですが、その原因は食事にあることが多いです。

ドーパミンの原料チロシンは大豆製品に多く含まれます。

玄米菜食は食後の血糖値の上昇が緩やかで、体にあまり負担がかかりません。

つまり健全な形でドーパミンが分泌されるようサポートしてくれるので、
疲弊しにくい体と心を作りやすくなります。

体に備わった素晴らしい機能を生かしていきましょう。

山本和佳